雑草の世界へ

ニワホコリ

ニワホコリ (Eragrostis multicaulis Steud.)

2008年9月7日。路傍にごく普通のイネ科1年草である。アジア原産であるが、世界中に広がっている。小さくて、目立たない植物なので、いたるところに生えているのに、名前を知る人は少ないようだ。似た種にオオニワホコリがあり、こちらも普通にみられる植物である。

オヒシバ (Eleusine indica (L.) Gaertner)

2008年9月7日。これも路傍にごく普通のイネ科1年草で、40〜60センチとかなり大きいので、よく目立つ。メヒシバとともに、よく知られた雑草中の雑草で、世界中に広がっている。しかし、メヒシバの方はよく庭に入ってくるのに、オヒシバが来ることはめったにない。なぜなのか疑問である。英語名は、crabgrass、crowfoot grass、goose grassなど。

オヒシバ
ヒメムカシヨモギ

ヒメムカシヨモギ (Erigeron canadensis L.)

2008年9月7日。路傍にごく普通のキク科1年または越年草である。ヒメジョオンやハルジオンと同属。北米原産であるが、世界中に広がっている。オオアレチノギクとよく似ているが、頭花をみると、小さいながら、舌状花がはっきり見えるので区別できる。英語名は、Canadian fleabane。

メヒシバ (Digitaria ciliaris (Retz.) Koel.)

2008年9月26日。路傍に最も普通のイネ科1年草。茎は地面をはって各節から根を出し、立ちあがって穂をつける。全世界に広がっている極めて旺盛な雑草である。わが家の庭にもところかまわず生えるので、たえず抜いている。メヒシバという和名がオヒシバと対になっているのだろうが、ヒシバの意味は分からない。英語ではcrabgrassとよぶが、かたちをカニになぞらえているのだろうか。カニのように横歩きではいまわる感じではある。

メヒシバ
ヨモギ

ヨモギ (Artemisia princeps Pamo.)

2008年9月27日。道ばたにもっとも普通に見かけるキク科の多年草。春先、若い葉を餅に入れて草餅をつくるおなじみの野草である。また、葉の裏が白い毛で覆われており、これを集めてもぐさを作るというが、今でもそうしているのだろうか。ヨモギは畑や果樹園の雑草で、防除の対象である。東アジア温帯、暖帯に分布する。きわめて旺盛な植物だが、世界の他所には広がっているという記録は見当たらない。

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