【文学作品(書物)】

    
枕草子 (まくらのそうし)

【成立時期】
   
 平安時代 (1001年)

【作者・編者など】
   
 清少納言(せいしょうなごん)

【種別・ジャンル】
    
随筆(ずいひつ) (日本の3大随筆)

      
※ 随筆(ずいひつ)…自分が体験し、感動したり興味をもったりしたことを
                     思うままに書きとめた文章のこと


【内 容】
    宮廷生活(きゅうていせいかつ)を中心に、自然や人生についての体験や観想、
   意見などをするどく書いている。

【特 長など】
   ● 長短約300段からできている
   ● 「をかし」が中心 … 趣(おもむき)、味わいがあること
   ● 「類聚的(るいじゅうてき)文章」…テーマに共通のものあげていく文章
      「日記的文章」…宮廷生活(きゅうていせいかつ)の思い出が中心の文章
      「随想(ずいそう)的文章」…自然や人間についての感想や意見が中心の文章
       の3種類に分かれる。

【備 考】
   〈 枕草子の書き出し 〉
      春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、
少しあかりて、
      紫だちたる雲の細くたなびきたる。

    [意 味]
      春は夜明けが趣(おもむき)がある。しだいに白(しら)んでいく山ぎわが少し
      明るくなって、紫がかった雲が細くたなびいているのがよい。



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