【文学作品(書物)】

    
大鏡 (おおかがみ)

【成立時期】
   
 平安時代 (1080年ごろ)

【作者・編者など】
   
 不 明

【種別・ジャンル】
    
歴史物語(四鏡の一つ)

【内 容】
    藤原道長(ふじわらのみちなが)の栄華(えいが)を中心に書かれた歴史物語
    文徳天皇(もんとくてんのう)から後一条天皇(ごいちじょうてんのう)までの
    176年間のことが書かれている。
    政治の裏(うら)を描き、摂関政治(せっかんせいじ)への批判も見られる。

【特 長など】
   ● 紀伝体(きでんたい)で書かれている。
       本紀(ほんぎ)
         文徳(もんとく)〜後一条(ごちじょう)天皇までの14代の略伝(りゃくでん)
       列伝(れつでん)
         藤原冬嗣(ふじわらのふゆつぐ)〜道長(みちなが)までの摂関(せっかん)
         や大臣の話
       藤氏物語(とうしものがたり)
         藤原鎌足(ふじわらのかまたり)頼通(よりみち)までの藤原氏の話 
       昔物語
         和歌の話       


   ※ 
紀伝体(きでんたい)
       本紀(ほんぎ)と列伝(れつでん)の二つにまとめた書き方
       本紀(ほんぎ)…皇帝の一代記が書かれている。
       列伝(れつでん)…家臣などの個人の伝記が書かれている。

【備 考】
   ● 四鏡の一つ
       大鏡(おおかがみ)、今鏡(いまかがみ)、水鏡(みずかがみ)
       増鏡(ますかがみ)の4つ。
       (鏡…歴史の真実をうつすという意味がある。)



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