プラトン (ギリシア) |
紀元前427〜紀元前347 |
古代ギリシアの哲学者(てつがくしゃ)・科学者。 本名はアリストクレス。肩幅が広いことからプラトンと呼ばれた。アテネの名門の家に生まれ、ソクラテスに出会ってその弟子になる。紀元前399年にソクラテスが処刑されるとアテネを去り、南イタリアやシチリアなど各地をめぐって学問を深める。しばらくして、アテネにもどるとアカデメイアという学問所をつくった。 感覚によりとらえることのできる物は本当の実在ではなく、理性によってしかとらえることのできない永遠不変のもの「イデア」こそが本当の実在であるというイデア論を唱えた。そのため、イデアの存在をしる哲学者が行う哲人(てつじん)政治が理想の国家であるとした。しかし、アテネでも哲学者による政治の実現には失敗した。 【古代のギリシア世界】 国家や道徳、哲学、科学について議論をし、「ソクラテスの弁明(べんめい)」「国家」「ファイドン」「饗宴(きょうえん)」などの本を残した。また、アカデメイアでは、青年たちに数学や哲学、天文学などを教え、その弟子には、アリストテレスなどがいる |