○仕切り屋○

ここはゼノビア城前に展開された屋台村の一角(笑)。
何故か考え込んでいる天の声に、声をかける一人の女性の姿が。
フィフス(ウィッチ)
「あら、なにやってんのこんなところで」
天の声
「うむ。余計な設定は作るもんじゃないというお話じゃ」
フィフス
「昔からじゃないの。そんな感傷に浸ってないで、ウチ手伝いなさい」
天の声
「な、なにをやっているんだ?」
フィフス
「誰が屋台村を切り盛りしてると思ってんのよ」
(連行される天の声)

ヴォニータ(ビショップ)
「あ、おかえりなさーい。ミネルバさんいましたー?」
フィフス
「んにゃ駄目。取り敢えず、代わりに一人つかまえてきたよ。焼きソバでもやかせて〜」
ヴォニータ
「うわーん、助かります〜」
(裏手から顔を覗かせる狼男たち)
グレッグ(ウェアウルフ)
「お、来たな大将」
天の声
「なんだお前等もか。何やってんだ」
ディロン(ウェアウルフ)
「俺は金魚すくいだ」
グレッグ
「俺は的屋だ。ウチの旦那は多分、お化け屋敷に篭ってんじゃねぇかな?」
(そこへやってきた、お面をかぶったシド)
シド(リッチ)
「いえいえ、今、飽きたといってわたあめをお作りになっておりますよ」
天の声
「・・・ただのお祭りといった様相だな」
(通りがかったシャルも合流する)
シャル
「誰がそうしむけたと思ってんだ」
天の声
「俺か。うわっははは。ところでシドは何だ?」
シド
「お面屋ですよ」
(シド、自分の顔の部分を覆っているお面を指差す)
シャル
「なるほど。で、なんでミンキーモモのお面を選ぶんだあんたは」
シド
いやっははは
(ミンキーモモのお面のまま笑うシド)
ヴォニータ
あーっ!なにさぼってるんですか!はやく持ち場に戻って下さいよ!」
一同
あーい
(そそくさと散会する面々)
フィフス
「あらシャルじゃない。丁度いいところへ・・・」
シャル
「ごめんウチこー見えて忙しいの。じゃねー!」
(脱兎の如く去るシャル)
フィフス
チッ、逃したか
アリエス(ビショップ)
「・・・ところで、なんで私達メイドさんの制服でやってるんです?」
フィフス
「女の子はメイド服と決まってるからよ。誰かさんの煩悩のせいじゃない?」
ヴォニータ
「でも、かわいーからいーですー♪」
フィフス
「よーしその意気よ。素人衆の店に負けちゃあ名折れってもんさね。頑張ってお客引っ張り込みな!」
一同
「はーい♪」
ヴォニータ
「・・・いかがわしく聞こえるのは私だけでしょうか?」
フィフス
何を想像した、何を!?
ゼノビア近辺からどっからともなく集まってきた無秩序な屋台群を事実上仕切っている鋼鉄女将(?)フィフス。彼女の前には夜のお勤め組である彼らも屋台番にすぎない様です。


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