○怒涛○

急にステージ中央にスポットが当たり、この妙な展開もいよいよ佳境です。
(舞台下からせりあがる大首領)
元賢者(青野武)
ぬわーっははは!わしを騙そうったってそうはいかん!ここを今より練馬と定めて、世界を征服するのだ!ゆけぃ、秋月伸彦!いやさシャドームーン!」
黒騎士
「・・・色的に俺は光太郎だと思うのだが」
元賢者
「ええい、折角の出番をフイにするとは愚かな奴め」
黒騎士
「勝負だ!光太郎!」
ザック(カタナマスター)
日和りやがったなこいつ
黒騎士
ちっとくらい出番くれてもいーじゃんか
マホニー(パラディン)
「ええい、ただでさえ人が多いと言うのに・・・」
ユーシス(セラフィム)
「ら・・・」
エド(サムライマスター)
「おおっと駄目だよお嬢さん、納谷悟郎と呼ばなくちゃ」
ユーシス
「納谷悟郎?」
クリス(パラディン)
「僕はよく知らないけど・・・」
(困惑する小さめのクウガ)
ユーシス
「納谷悟郎という男を殺したのはあなたね!?」
ゴルドン(ブラックナイト)
「いかん泥沼だ」
エド
「なんでこんな台詞知ってるんだ」
元賢者
「ぬ!ぬぬぬぬぬ、わしに問い掛ける、君は誰だ!」
ユーシス
「・・・私、いちぬけ」
エド
「結果オーライ」
黒騎士
「なにがオーライだ・・・(はっ)」
(背後を振り返るシャドームーン)
アイーシャ(ビショップ)
「冥界から迷い出た悪魔の申し子・シャドームーン、大人しく鉄槌を受けなさいッ!」
(どばきゃっ)
フット(ニンジャマスター)
「ごぶはーっ!?」
アイーシャ
「よけるか卑怯者ッ!」
黒騎士
「誰かあいつをどーにかしろー!」
ラウニィー(フレイア)
「邪魔だ、どけっ!」
(どばきっ)
黒騎士
「ぐはーっ!?」
(駆け去るラウニィー)
バーニャ
「待ちなされ!王妃様ともあろうお方がなんとはしたない・・・!」
(それを追うバーニャ)
ガーフィス(ワンダーロード)
「・・・なんだ今のは」
ニーナ(フレイア)
「なんでここにいるのよあのバーサン」
アイーシャ
「(はっ)シャドームン!どこに隠れたーッ!」
黒騎士
「難儀な娘に追われています。かくまってください」
フィフス(ウィッチ)
「厄介な奴に見つかったわねー」
元賢者
「学会に復讐〜ぅぅ」
カラマゾフ(パラディン)
「しまった、すっかり忘れてた」
フォーゲル(ドラグーン)
「うぬぅ、敵はあそこにいる納谷悟郎ただ一人だ!ライダー諸君、力を合わせるぞ!」
(また仕切るストロンガー)
ライダーの面々
「おうっ!」
元賢者
「誰が納谷悟郎か!わしは青野武じゃ馬鹿者どもめ!」
プロキオン(ニンジャマスター)
「役名が納谷悟郎という意味だ」
元賢者
「なるほどそうか」
プロキオン&元賢者
なっとく
黒騎士
「納得すんなヒゲジジイ!」
ナイジェル(サムライマスター)
「ええい、行数のかさむ!とっととカタつけちまえ、行け!赤射男!」
スルスト(ドラグーン)
「とぅっ!スルスト・クラーッシュ!」
(ずばしゃ←ライドル脳天割が大首領に炸裂)
元賢者
「ずわーっ!・・・っと。ところで今回の話はいつ終わるのかな?」
シャル
「この辺りでお終いですな」
元賢者
「では帰るとしよう。ずわーっ!・・・見事だライダー諸君。しかしわしは死なん。必ずや世界を征服してみせる!しかしいまは一度の眠りにつこう・・・またあおう!仮面ライダー!ぬわーっははは!といった辺りでまた来週〜」
(せり下がる大首領)
黒騎士
「・・・俺の立場は?」
ザック
「伸彦・・・」
黒騎士
「光太郎・・・」
(がっちり握手するRXとシャドームーン)
ザック
「見ろ、朝日が眩しいぜ」
黒騎士
「これさえ出せば感動するからな」
バダム(パラディン)
「ミもフタもないものいいだな」
マーチン(サムライマスター)
「みよ、デストロンの最期だ・・・」
(夕日をバックにたたずむV3)
ラデッシュ(ブラックナイト)
「うう、大幹部を残したまま首領が先にやられるとは・・・取り敢えず、死んだふりのまま匍匐後退」
アイーシャ
「かくして、デストロンの魔の手からゼテギネアは守られた。私達は仮面ライダー達の勇姿を忘れることはないだろう。ありがとう、仮面ライダー!さようなら、仮面ライダー!」
ニーナ
「今だ!エンディングのインスト!」
(レッツゴー!ライダーキックのインストを流すバンドメン)
ニーナ
「ありがと、アイーシャちゃん」
アイーシャ
「一遍ナレーションってやってみたかったんです」
ナイジェル
「また会おう諸君。とーッ!
ライダーの面々
とーッ!
(去っていくライダーの面々)
群集
おおーっ
(ぱちぱちぱちぱち)
ニーナ
それ、ライダーキックがなかったことに気付かれないうちに急いで撤収よっ!
ガーフィス
あ、忘れてた
ベイダー(デモンナイト)
俺はないから別にいいけどよ
クリス
長編になっちゃいますよそんなことしてたら
天の声
ええからさっさとひっこめ
(整然と各ポジションから裏側に退場する面々)
わけのわからん内に収拾した騒動を余所に、ユーリアと観衆はカラオケ大会を続行します。


舞台裏][離れ