[王妃]


キューブ

旦那様、お城の馬車がきました。なんでもお嬢様を迎えに来たとか・・・

アイリーン

私を?いったい何事かしら・・・

国王

ともかく、あなたを即刻お連れするようにとの御命令で・・・ささ、早く

アイリーンは迎えの馬車に乗り、城へと向かった。

国王

おお!アイリーン、よく来たぞ。立派に成長したものだ。ダイナー殿がお前を引き取った時は、ほんの小さな子供であったが。余も年を取るはずだ

アイリーン

王様、御機嫌うるわしゅうございます・・・

国王

うむ、まことに余の機嫌はうるわしいぞ。あの勇者ダイナーの子がこのように立派になって今、余の前におるのだからな

アイリーン

父も王様によしなに伝えてくれと申しておりました

国王

今日来てもらったのは他でもない。余も先に后を亡くしてのう・・・

アイリーン

お気の毒です

国王

一国の王妃がおらぬは、家庭に母がないのと同じ。そこで、そなたが余の妻となってはくれぬか

アイリーン

え・・・?!

アイリーン

王様・・・・・・私はそんな・・・

国王

ダイナー殿も娘が王妃なら満足であろう。それともこのような老人が相手では嫌か?

アイリーン

・・・・そんな・・・・・

国王

余ももう長くはない・・・残り少ない余生を共に暮らしてはくれぬか・・・・・。ゴホゴホ・・・うっ!

アイリーン

王様・・・しっかりして下さい!わかりました。アイリーンは喜んで王様のおそばに参ります

国王

おう!そうか、これはめでたい。皆の者、急いで婚礼の仕度じゃ。新しい館も建てねばな。忙しくなるぞ、嬉しや嬉しや・・・

アイリーン

・・・・・・・・・・・・・・・

王妃 こうしてアイリーン・ダイナーは王妃となって城で暮らす身となった・・・

■ その後の評価

Good
王の妃となったアイリーン。王妃はただ美しいだけでは勤まらない。国王の妻は国家の象徴、国中の女性の手本である。当然、高い気品が要求される。
その点、アイリーンは国王の妻に相応しく、優雅で落ち着いた物腰を身につけていた。
一年後、盛大な婚礼の儀が行われたが、国民はこぞって新王妃に手を振り、アイリーンは笑顔でそれに答えた。国王は満足そうであった・・・

お父様、私は幸せです。心配しないで

Normal
王の妃となったアイリーン。王妃はただ美しいだけでは勤まらない。国王の妻は国家の象徴、国中の女性の手本である。当然、高い気品が要求される。
アイリーンは同世代の女の子に比べれは、相当気品が高い女性であったが、王妃としてはまだ勉強が必要であった。
お城の重臣は、王妃としての作法を学ぶアイリーンに好意的で、修行に協力してくれた。
一年後、盛大な婚礼の儀式が行われたが、新王妃アイリーンは優雅で美しく、国民を喜ばせた。国王もまた満足そうであった・・・

お父様、王妃の務めは大変だけど、くじけずに頑張ります

Bad
王の妃となったアイリーン。王妃はただ美しいだけでは勤まらない。国王の妻は国家の象徴、国中の女性の手本である。当然、高い気品が要求される。
その点、アイリーンの気品の高さは王妃としては物足りないものであった。
一年後の婚礼の儀を目指して礼儀作法の特訓が行われ、なんとか格好はつけたものの、アイリーンは自信無さそうで、なんとなく頼りない感じであった。
国民は一応、新王妃を歓迎したものの、内心では「前の王妃様の方が立派だった」と思った・・・

本当に私に王妃が勤まるのかしら・・・

→【守護星コメント

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