1980年代、コミックのイメージアルバム化が流行りまして、それは取りも直さず媒体が現在より遥に少なく、好きな漫画の映像化の可能性が低い時代に、ファンがより具体的なイメージを湧かすために望んだものでした。ですからレコード化されるにも人気が無くてはならない訳で、『エロイカより愛をこめて』は当然そうした作品でした。映画大好きの原作者青池保子さんはレコード化の話があった時、『スパイ映画のサウンドトラック風に作ってください』と頼んだとか。ファンの賛否が最も出る声≠ノ関しては製作者任せだったそうで、エロイカ/野沢那智、少佐/中田浩二、ジェイムズ/古川登志夫、Z/森功至、ミーシャ/森山周一郎という顔ぶれは今見ると渋い面々ですねぇ(笑) そのイメージアルバムの挿入歌であるこの2曲は、エロイカと少佐の出会いと別れを、情感タップリに水木一郎アニキ≠ェ歌い上げています。今では雄叫び≠ホかりがクローズアップされていますが、本来バラード系のじっくり聞かせる歌も得意なのですよ。因みに挿入歌は3曲あって、もう1曲は『おれとお前』という歌です。夏頃にカラオケUGAにこの曲が入ったので行くと歌ってます(^^) また、ドラマも面白く出来ていて、エロイカの「美しい・・・」や少佐の「アラスカへ行け!」、ジェイムズ君の「金、金〜」等の名(迷)台詞が聞けますよ。 |
2005.11.22 Tue 記 |
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