111. 吹雪刑事の捜査


1.吹雪杏子の捜査活動

吹雪刑事といえば 「射撃の名手」 と 「合気道に熟達」 が有名で、実戦能力の高さが持ち味である。
しかしそれだけではなく、杏子は「捜査活動」も適確であり、特に「積極的」な捜査は際立っていた。

6人のメンバーと共に、日夜懸命に犯罪と闘った吹雪杏子の活躍は、Gメン75に大きな足跡を残した。
このページでは、彼女の捜査活動を書きたい。


2.捜査への適応

吹雪刑事の経歴は、Gメンに赴任するまでは 「交通係」 と 「SP(警護)」 であり、いわゆる捜査の経験はなかったと思われる。

しかし杏子は、DVDの解説でも語られているが、適応能力が高くGメンになってから、短期間で刑事としての捜査技術を習得し、最初こそ失敗することもあったが、すぐに捜査に順応して活躍することができた。



3.捜査能力と特徴

吹雪刑事は外見はクールだが、犯人逮捕には執念を燃やした女刑事である。
そして事件解決能力においても、男性刑事に勝るとも劣っていないと思う。

吹雪杏子の特徴としては、次のようなものがある。

1)自らの捜査で犯人に迫る

Gメン75では、他の刑事ドラマに比べ女刑事の主役作品はかなり多い。
しかし個々の作品を再確認すると、彼女らの主役編であっても、男性刑事の活動による成果であることが多く、彼女たちの捜査で犯人に迫っているケースは、意外にもそれほど多くないことが判る。


それに対し吹雪刑事の場合は、自らの捜査活動により犯人に迫っていることが多く、事件解決に直接関与していることが多い。 つまり男性刑事の捜査に助けられる事が少ない。

また吹雪刑事は、考えたことは、なかなか信念を曲げず、時には立花警部らにも自分の意見を強く主張しており、自立性の強さが描かれている。

例えば、
 263話「痴漢のアリバイ」−−立花警部の指導にも簡単に考えを変えない。
 272話「東京−神戸電話殺人」−上役の中屋警部補に対して、逆に指導
      するかのようなセリフさえもある。


2)積極的な捜査

   「自らの危険を顧みない、積極的な捜査」

       −→ 吹雪刑事の大きな特徴である。

杏子は捜査だけにとどまらず、時には犯人と直接対決して捕らえようとするなど、積極的な捜査をおこなっている。 彼女の行動力は大きな魅力だった。

その積極的な活動を支えたのは、逮捕への執念は勿論だが、
  1)実戦能力の高さ−これがなければいざと言う時に、やられてしまう。
  2)強い精神力−−−悪人と対決できたのも、気丈さがあってのもの。
という2つの要素が、杏子の行動力の源泉となっている。

杏子の「積極的な行動力」を示すシーンは数多くある。
例としては、次のシーンなどは印象に残る

253話「白バイに乗った暗殺者たち」−−狙撃者への肉薄と射撃
257話「大暴走!囚人護送車」−−シャブ売人をとっさの機転での逮捕
261話「初夏の夜女の部屋に忍ぶコソ泥」
       −−泥棒の追跡や、廃工場への捜査
267話「Gメン対世界最強の香港カラテ」−−総領事の娘の護衛
272話「東京−神戸 電話殺人」−−2人の犯人の部屋へ
280話「パリから来た車椅子の女刑事」
       −−長身のギャング兄への挑戦や、弟を追って林の中へ
284話「金髪女性バスルーム」や、286話など−−おとり捜査で対決
292話「香港の女カラテ対Gメン75」−−怪しい女の尾行
などなど・・・非常に多い。

但し、吹雪刑事の積極策がいつも成功するとは限らず、効を奏さない時 ・
やられる事もあり、視聴者をハラハラさせた。

<副産物−→ 危険>
  「積極性」には、「危険に陥りやすい」という副産物が生じる。

それは吹雪刑事も例外ではなく、彼女にも危険が待ちうけ・襲い掛かる。
杏子は、その実戦能力を駆使して何度もピンチを切り抜けている。
しかし女性としての限界もあり、幾度かピンチに陥ることになる。

3)ミスが少ない

吹雪刑事はミスが少なかった。
細かなミスはあるが、主演作が多いにも拘らず 「拳銃盗難」 や 「警察手帳盗難」 などの
重大なミスは一度も犯しておらず、 それ以外でも、杏子は全体的に見てミスが少なかった。

  注)但し、「帰って来た女刑事シリーズ」の前半2話は例外で、ゲストの女刑事の
    引き立て役として、杏子は何度かミスをする設定となっている。


印象に残るミスは、彼女の成長編として作られた256話くらいである。
しかしこれらも、他のメンバーが時々犯した重大ミスに比べると、じつに些細なものである。

  256話「死体に呼ばれた女刑事」
    1)作ったモンタージュの、Gメン本部への連絡が遅れた。
    2)急に尾行することになった為に、Gメン本部に連絡できなかった。
   加入直後の吹雪刑事は、これらのミスで立花警部から叱責される。

他には、おとり捜査を敢行しての失敗がある。

拳銃に関しては、捕らえられて拳銃を奪われることが一度あるが、いわゆる盗まれた事はない。
                (その一度は、260話「悪魔の結婚式」である)


4.色々な捜査シーン

さまざまな捜査毎の、各作品での吹雪刑事の活躍シーンについて。

1)張り込み

杏子の張り込みは幾度もあるが、凛々しい吹雪刑事が、力強い眼光を光らせながら、張り込んでいる姿はじつに美しい。

しかし杏子の1人主役の作品でも、深夜の張り込みだけは田口刑事が一緒になったりして、女刑事1人だけの、徹夜の張り込みはドラマとして避けている。

例えば、印象的なシーンとしては

257話「大暴走!囚人護送車」 柿ノ木への潜入捜査を1人で
263話「痴漢のアリバイ」 2回 容疑者の家を田口刑事と2人で、その他
269話「少年とギャングの自転車レース」 車の中で1人で
272話「東京−神戸電話殺人」 容疑者の女の喫茶店を1人で
305話「ノーパン喫茶殺人事件」 容疑者の家を、田口刑事と2人で

余談だが、
吹雪刑事の張り込みは、問題が生ずるのではないだろうか?
なぜなら、あれほどの美女が立っていると、周囲の人には誰でも目についてしまう−−−つまり張り込んでいる相手にも、気づかれやすい?

2)取調べ・尋問

容疑者に堂々と相対し、反抗的な容疑者にも毅然とした態度で迫る。
吹雪杏子を演じる中島はるみが、独特の力強い眼光を飛ばしなから、容疑者を追い詰める姿はカッコ良かった。

尋問の時だけではないが、吹雪杏子の話し方・声色は毅然として自信に満ちており、いかにも女刑事らしさに溢れている。   (Gメン75以外の刑事ドラマの女刑事たちの殆どは、この毅然とした話し方が出来ていない)

尋問には熟練が必要なため、若い吹雪刑事にはペテラン刑事のようには行かないが、意気盛んな若手刑事としての、迫力のある尋問を行なっている。

例えば、次のシーンがある

256話「死体に呼ばれた女刑事」
263話「痴漢のアリバイ」 2回
272話「東京−神戸電話殺人」
284話「金髪女性バスルーム殺人事件」


3)尾 行

吹雪刑事には歩きのシーンは多いが、尾行はそれほどない。

最も印象的な尾行シーンは、254話「警視庁の女スパイ」での、テロリストの女の尾行だと思う。 尾行しながら、カメラの望遠レンズを利用したりと、臨場感溢れるシーンで、女優としての初仕事の作品だがクールでカッコよかった。

他には、256話「死体に呼ばれた女刑事」や、292話「香港の女カラテ対Gメン」などでの尾行がある。


4)おとり捜査

  吹雪杏子は、犯人逮捕への執念の強さから、自らの危険を顧みない
  おとり捜査により、犯人との直接対決を敢行したことが何度かある。
  女性としては強靭な精神力が必要で、タフな杏子ならではの捜査である。

  吹雪刑事の積極的な行動力の、ひとつの現われとして印象深い。
  例えば、次のシーンがある

    257話「大暴走!囚人護送車」
    259話「銭湯帰りのOL殺人事件」 (この作品は上司の指示による)
    284話「金髪女性バスルーム殺人事件」 2回
    286話「スカート切り裂き魔」


5)直感力

吹雪杏子は直感は優れていたと思う。 しかし偶然が重なり違うこともあった。

捜査は物証や推理だけでなく直感も必要だが、杏子は直感も良かった。
 (注)日本の警察史上、最高の名刑事で天才とも言われた、故平塚八兵衛警視は、
    科学捜査と直感の両方を、ともに重視したと言う。


吹雪刑事の直感で、印象に残るシーンは、
  292話「香港の女カラテ対Gメン」の、香港空港の女に対する直感である
空手の達人である島谷刑事が隣にいるのに全く気づかないのに、吹雪刑事だけが気づくのが凄い。


6)格闘
    別ページ 112.吹雪刑事と格闘についてを参照して下さい。
      「吹雪刑事の格闘シーン」 のページも予定していますが時期は未定です。


7)射撃
    別ページ 120.吹雪刑事と拳銃についてを参照して下さい。
      「吹雪刑事の射撃」 のページも予定していますか時期は未定です。


8)その他
    上記以外にも、聞き込み、盗聴、追跡、逮捕、潜入捜査、複顔術、
    変装、 等々がありますが、それらは省略しています。




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