151-3.80年度のGメン 中屋警部補  .

吹雪刑事とともに、凶悪犯罪に立ち向かったGメンたちも、1人ずつアップしていきたい。
ここでは、メンバーそのものの詳しい紹介は行ないませんので、先輩諸氏のHPをご参照下さい。

 中屋警部補

   フルネーム : 中屋 武
   キ ャ ス ト  : 伊吹 剛

   伊吹剛さんのプロフィール
     生年月日 : 1949年8月28日
     年  齢  : Gメン当時は28〜32歳。
     身  長  : 177cm
     血液型  : A型

   1977年から4年間にわたってレギュラーを務めた。

   出演のきっかけ :
     NHKドラマ「火の国に」(76年)で植木屋職人で出演
     していたのを、近藤照男プロデューサーが見られて
     決められたとのこと。 

芸能界に入った頃の芸名は「伊吹新吾」で、「すでに伊吹吾郎さんがいるから」と
懸念されたが、会社が決めてしまったという。伊吹剛に変更されたのはGメン出演の前年。

  (以上2項目は、刑事マガジン 2004 Vol.No.2 より引用)

私はずっと以前に、「お二人は兄弟だと」聞いた事があったが間違っていた。


1.概 略

中屋警部補の出身は、長野県千曲市。
鋭い眼光と、渋味のある容貌から、いかにもGメンらしいと感じる刑事。
中堅、硬派、スポーツ万能、登山が好き、少年も好きそう。
不器用な刑事であるが、重厚な存在感と鋭い眼光が印象的。

Gメン前の経歴は捜査1課で、当時の上司も立花警部でしごかれて成長した。
このことは、295話「午前6時の通り魔」で語られる。

かつて恋人の梓ひろみが覚せい剤がもとで死亡した為、以後覚せい剤を異常に憎む。
                                                    272話 東京−神戸電話殺人

個性が乏しいという人もいるが、彼がいるからGメンのイメージと、若手がビシッとしまった
イメージになっている。中屋警部補がいなかったら、Gメンの印象はかなり違ったとさえ思う。
特にスーツ姿がきまっており、いかにも硬派Gメンという刑事だった。


2.登 場

1977年5月21日に、立花警部・速水刑事とともに、105話「香港−マカオ 警官ギャング」で初登場した。
登場時は刑事だったが、80年度からは警部補に昇格している。
このHPは、80年度がテーマなので警部補で統一する。

当初は、若手の血気盛んな面が強かったが、段々と後輩が入ってくるに従い
兄貴としての貫禄が出てきた。


3.作品数

Gメンの3年目から6年目までの4年間に活躍し、黒木7年、立花5年についで、
3番目の長期を誇る。       (参考:草野・山田の2人も同じく4年)

  出演話数 : 105〜306話  計202作品 (注:出演シーンの有無は不詳)
  主役作品 : 20話 (2人主役等を含む)
            
主役編はそれほど多くはないが、4年間で22本ある。
初の主役作品は、登場から3話目の 「107話 俺のスーパーカーの葬式」 であり、東映ビデオが行なった人気投票では35位に入っている。
4年間の長丁場を、務められたのはさすがだが、もっともっと活躍できたメンバーだと思う。

後半は主役作品は減っているが、殆どの作品に登場してGメンらしい存在感を出し、中盤の4年間を支えた、Gメン75では忘れられないメンバーとなった。
少し固いイメージはあるが、Gメンそのもののイメージを作りだした1人である。

最後の作品306話では、失敗もあったがその凶悪犯を射殺して、見事に事件を解決した。
その直後、"華の1課"と言われる、警視庁の花形部署 捜査1課に転勤し、Gメンに別れを告げた。
                               258話 大空港の逃亡者 →


4.特技・特徴

格闘が強い。 得意な格闘技は 「柔道」 で3段の腕前。
 (実際に伊吹剛さんは、柔道が得意で、中学時代は岡山県大会で優勝したという)

草野刑事や島谷刑事ほどの"武闘派”のイメージはないが、自慢の格闘技で香港カラテシリーズその他で、幾度も豪快な技を見せている。

また射撃は、ライフルの腕前は一流である。(222〜223話バスジャック2部作)

趣味は登山で、221話「海抜3170米の空中ブランコ」は、その趣味の登山が生かされた作品である。

正義感に燃える熱血漢で、立花警部と自分の意見が対立しても、臆することなく述べている。


5.階級の変化

延べ22名のメンバーの中で、出演期間中にメンバーの中での自分の位置が
2度変わったのは中屋警部補だけ。

第3期 登場時は男では最若年で、熱血漢かつ未熟な面を演じる役でも
     あった。
     しかし風貌からは、未熟な役は似合わないとも感じた。
     この時の序列は7人中6番目。 
         (小田切警視や南雲警視も入れての順番をつけた場合)
     Gメン歩きでも一番端を歩いている。

                         221話 海抜3170米の空中ブランコ →

第4期 村井・田口刑事が入り兄貴分になった。
     しかし女性が津川警部補で上役になったため、やりにくさがあった。
     まだ若い血が騒いでいる頃で、捜査に行き過ぎることもあった。
     序列は7人中5番目

第5期 村井刑事に代わり島谷刑事が加入した。後は変化なし。

第6期 女刑事が吹雪杏子に交代し、中屋自身も警部補へ昇格した。
     序列は7人中4番目となった。
     上に3人・下に3人の中堅となって、最も安定感のある居心地の良い
     ポジションになった。
     それまでと違い、兄貴分としての貫禄がついて来た。
     もはや血気にはやり捜査に行き過ぎることもなくなった。

   注)警部補になるのは難関で、30歳そこそこの昇進は凄く速い。 

どの頃の中屋警部補が好きなのかは、ファンによって違うと思うが、私は80年度の第6期の頃が一番いいと思っている。
私にとっての、中屋のイメージはこの80年当時である。


6.印象に残る活躍作品

  4年の間には、印象に残る作品が多い。

269話 「少年とギャングの自転車レース」 (左の画像)
  中屋警部補の少年との心のふれあいが語られるが、少年との関係する
  話が多い。蟹江敬三さんも出演し、スピード感のある見ごたえのある作品。
  刑事マガジンのインタビューでは、印象に残る作品にトップに出てきた。

107話 「俺のスーパーカーの葬式」
  中屋警部補の初めての主役作品で、血気盛んな刑事を演じる。
  吉岡ひとみさんの悪女も絶品で、有吉ひとみさんの懸命で気丈な姉の
  役も素晴らしい。 中屋警部補の大音声が記憶に残る。

221話 「海抜3170米の空中ブランコ」 (左の画像)
  中屋警部補の代表作だと思う
  趣味の登山が生かされ、熱血漢という持ち味が生かされている。

128話 「六万五千円の警察手帳」
  罠にかけられて、警察手帳を奪われた中屋警部補の苦悩。

295話 「午前6時の通り魔」
  島谷・田口・吹雪と4人で鍋を囲む場面は名シーンである。

297話 「ラッシュアワーに動く指」
  島谷刑事とともに田舎者への変装は名シーン

272話 「東京−神戸電話殺人」 (左の画像)
  吹雪刑事とともに神戸へ出張捜査。 杏子とは違う見解を。
  神戸には、188話「新幹線ひかり131号」の時にも出張捜査をしている。

255話 「女が掘った落とし穴」
  査問会における、田口刑事の事件での証言に悩むが印象的。

112話 「宇宙食の恐怖」
  彼の麻薬に対する憎悪が、かつての恋人 梓ひろみの事件で語られる。

304話 「プロ野球開幕ナイター殺人事件」
  195話「プロ野球殺人事件」もそうだが、スポーツに関する作品が
                          似合うイメージがあるからだろうか?

<ピンチ>
  ハードボイルドでは主役がピンチになることが多いが、中屋警部補も幾度か失神するなどやられている。
  例えば、115話「午前0時 女のミステリー」、 128話「六万五千円の警察手帳」、 175話「香港カラテ対Gメン」、
        188話「新幹線ひかり131号」、 209話「女が見ていた焼殺事件」、 221話「海抜3170米の空中ブランコ」、
        269話「少年とギャングの自転車レース」等々でピンチに陥った。


7.格 闘

中屋警部補にとっては、やはり格闘が見せ場の一つであった。
77年に始まった香港カラテシリーズでは良く活躍している。

とくに草野刑事の降板後は出番が多くなり、毎度のように活躍している。
   227〜228話 「Gメン対香港の人喰い虎」
   267〜268話 「Gメン対世界最強の香港カラテ」  (右の画像)
   270話     「香港カラテ殺人旅行」
   175〜176話 「香港カラテ対Gメン」
 等での、カラテ使いたちとの激闘は見ものである。


8.変装・飲食

295話「午前6時の通り魔」や、297話「ラッシュアワーに動く指」などで、名シーンがあるが、
このHPの作品ページや、142.吹雪刑事と酒・飲食162.吹雪刑事ほかGメンの変装 に書いているので、
ここでは省略する。



9.吹雪刑事とのからみ

吹雪杏子は、"謎な女"として登場したため、警戒した中屋警部補は、彼女に思わず拳銃を向けてしまう。
以後、中屋警部補は吹雪刑事とともに、凶悪犯と対決していく。
作品としては、例えば次のようなものがある。

1.上記の272話「東京−神戸電話殺人」 : 神戸への出張捜査

2.264話「悪魔の棲む家」 : 杏子と銀行員になって潜入する (右の画像)

3.291話「女たちの殺人忘年会」 : 復讐に燃える女を相手に、スナックの中で
   吹雪刑事とともに女と対決する。
   中屋警部補が、会場店に現われた"姿”は、は年末作品として面白かった

4.また前記の有名な飲食シーンである、295話「午前6時の通り魔」や、
   297話「ラッシュアワーに動く指」の時にも、吹雪刑事と同席している。



  <269話 自転車好きの少年と>       <291話 忘年会で>       <297話 スリのグループとの対決>


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