151-4.80年度のGメン 島谷刑事  .


吹雪刑事とともに、凶悪犯罪に立ち向かったGメンたちも、1人ずつアップしていきたい。
ここでは、メンバーの詳しい紹介は行ないませんので、先輩諸氏のHPをご参照下さい。

 島谷刑事

   フルネーム : 島谷和彦
   キ ャ ス ト  : 宮内 洋

   宮内洋さんのプロフィール
     生年月日 : 1947年6月14日
     年  齢  : Gメン当時は32〜33歳
     身  長  : 179cm
     血液型  : B型
     格闘技  : 空手三段、柔道初段
     当時の愛車 :クラウン・タウンエース

<出演のきっかけ>
  宮内さん本人の話によると、近藤プロデューサーはGメンの最初のメンバーとして考えて
  おられたらしい。ところが必殺シリーズに先に出演した為に、後の加入になったとの事。
  最初からGメンになっていれば、メンバーがどう変わり、どのような雰囲気になったのかと
  考えるのも楽しい。

<年齢について>
  中屋警部補より階級は下で、恐らく年下の設定のようだが、実年齢では宮内洋さんは、
  伊吹剛さんよりも2歳年上である。
  これは、伊吹剛さんのほうが渋味があり、宮内洋さんは若く見えるので、このような設定に
  なったのではないかと思う。 伊吹剛さんの方が、早くからメンバーだからかも知れない。

近藤プロのドラマでは、宮内洋さんは「キイハンター」のレギュラーとして大活躍されていた。
またGメン75以外のドラマでは、仮面ライダーV3や、数多くの特撮ドラマ、暴れん坊将軍のお庭番等で、
強い印象を残したアクション俳優である。


1.概 略

出身地はベトナム。
高校時代の親友の三沢と一緒に警察学校を受験し合格した。(241話「囚人護送」)
警視庁 捜査四課からGメンへ転籍した。

実にさわやかで、好感のもてる男。
頼りがいのある兄貴分でもある。

Gメン屈指の武闘派として、カラテ等のアクションを期待したが意外に少なかった。
昔ながらの精神を受け継いだような警察官で、一本気な性格。

295話等で登場する土屋署長に、厳しくしごかれて成長した。
 ↑255話 女が掘った落とし穴


2.登 場

1979年10月6日 227-228話「Gメン対香港の人喰い虎 2部作」で、南雲警視と同時に初登場している。
デビューシーンは、道場での空手アクションの場面。

登場編の2部作では、島谷刑事の2人の弟が登場している。兄弟3人が同じ作品で登場し、全員が重要な役割を果たすのはGメンでは唯一だと思う。

   島谷達也−−南雲警視の部下の潜入捜査官
   島谷邦彦−−香港コネクションの一員


3.作品数

Gメンの5年目の途中から登場し、6年目までの1年半活躍した。

  出演話数 : 227〜306話  計80作品 (注:出演シーンの有無は不詳)
  主役作品 : 8話(2人主役等を含む)

Gメン75は、79年に入って視聴率が低下したため、その挽回策として宮内洋さんがGメンに加わったと言われる。

ところが意外にも、登場後の主役作品が少ない。
特に79年度は、出演シーンも少なかったが、80年度に入ってからセリフや活躍場面が増えた。
                                                    292話 香港の女カラテ対Gメン

最後の作品となった306話では、失敗もあったが、中屋警部補とともにその凶悪犯を
射殺して、事件を見事に解決した。
その後、もとの部署である警視庁の捜査4課に転勤し、Gメンに別れを告げた。

出来れば、81年度にも残って、もっと活躍して欲しかったメンバーである。


4.特技・特徴

格闘技が得意で,空手・柔道・剣道をあわせて八段という凄腕。

島谷刑事は"武闘派"として、Gメンでは草野刑事に次いで、2番目の高い
格闘能力をもつ。
香港カラテシリーズや格闘アクション編で活躍した。


                        229話 暴走トラック 殺人ゲーム →


5.印象に残る活躍作品

主役編は多くはなかったが、各所の出番では光る演技があり、僅かなシーンでも存在感のある活躍で、Gメン75ファンの記憶に残るメンバーである。

266話 「殺人暴走オートバイ集団!三途の川」 (左の画像)
  吹雪・田口と3人主役。暴走族がテーマで、特報クラスの見ごたえある作品
  彼等の暴走族への変装も、Gメンの中で語り継がれるべき名シーンである

253話 「白バイに乗った暗殺者たち」
  白バイに変装したテロリストを、島谷刑事と田口刑事が何発もの銃弾を
  浴びせて射殺している。


295話 「午前6時の通り魔」 (左の画像)
  若い警官への対処がもとで島谷刑事は苦悩する。
  島谷刑事の代表作だと思う。
  居酒屋で鍋を囲んだ"4人の会話"は、Gメンの名シーンの一つである。

255話 「女が掘った落とし穴」
  吹雪刑事との捜査で新たな発見と、査問会での説明。

293話 「Gメン対香港の女カラテ Part2」
  Part2は、吹雪刑事との2人主役で、カラテ使いたちと死闘を展開する。

284話 「金髪女性バスルーム殺人事件」
  切り裂き魔の犯人を、島谷刑事は追跡する。

297話 「ラッシュアワーに動く指」 (左の画像)
  凶悪なスリグループの逮捕を、吹雪刑事と張りあうことになる。
  中屋警部補と田舎から出稼ぎ男に変装。 このシーンは傑作である。

227-228話 「Gメン対香港の人喰い虎」
  初登場作品 島谷三兄弟が敵味方に別れて対決する。

229話 「暴走トラック 殺人ゲーム」
  悪徳刑事に扮する島谷刑事の活躍。

291話 「女たちの殺人忘年会」
                           部屋での留守番シーンは、年末作品としての趣向だろう。
                           その後、女が占拠するスナックへ侵入する。


6.格 闘

草野刑事が降板した後、空手など格闘技の達人として登場したということもあり、 香港カラテ編では、良く活躍した。
しかし草野刑事のように単独で、ヤン・シーと戦えるほどではなかった。

   227〜228話 「Gメン対香港の人喰い虎」
   267〜268話 「Gメン対世界最強の香港カラテ」
   270話     「香港カラテ殺人旅行」
   293話     「香港の女カラテ対Gメン Part2」 (右の画像)
         (注:293話は3部作だが、Part1とPart3は吹雪刑事の1人主役)

他にも、295話「午前6時の通り魔」、305話「ノーパン喫茶殺人事件」などでも、
島谷刑事の華麗なアクションが見られる。


7.変装・飲食

中屋警部補のページでも書いているが、295話「午前6時の通り魔」や、297話「ラッシュアワーに動く指」などで、
名シーンがあるが、このHPの作品ページや、142.吹雪刑事と酒・飲食162.吹雪刑事ほかGメンの変装 に書いているので、
ここでは省略する。

8.吹雪刑事とのからみ

吹雪刑事の登場編で、SP隊員の吹雪杏子を、最初に発見したのが島谷刑事。
しかし、それを感づいた杏子に姿を消されてしまう。
以後、島谷刑事は吹雪刑事とともに、凶悪犯と対決していく。
作品としては、例えば次のようなものがある。

1.255話「女が掘った落とし穴」 : 吹雪刑事がGメンで初めて、一緒に捜査
    するのが島谷刑事。

2.266話「殺人暴走オートバイ集団!三途の川」 : 吹雪・田口の両刑事らと、
    変装して暴走族に潜入する。   −−−→

3.292話からの香港シリーズ最大の3部作では、島谷刑事は吹雪刑事と
    白鳥警視の護衛として同行して、カラテ使いと闘った。

4.また前記の有名な飲食シーンである、295話「午前6時の通り魔」や、
   297話「ラッシュアワーに動く指」の時にも、吹雪刑事と同席している。


  255話 田口刑事のアリバイ捜し     240話 80年新春!おせち料理      291話 忘年会の留守番に


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