肩こりのセルフケア
肩こりの体操療法

 ここで取り上げる体操療法は、一般的なストレッチに、筋肉の運動は視線と連動するという体
の運動特性を利用して行います。 体操の内容は首と肩を構成する筋群のストレッチで組まれて
います。
体操療法の目的は、疲労により短縮(疲労のため、筋肉が短くなって元に戻れなくなっ
た状態
)した筋肉を、ストレッチすることによって伸張し、柔軟性を高め、血行を改善させ、貯
まった疲労を軽減させる目的で行います。

ストレッチは、息を吐きながらゆっくり行い、体を曲げる方向に視線を向けるとストレッチ効果
は高くなります。
座りながら出来る運動ばかりなので、仕事の合間などに行って下さい。ぬるめのお風呂に入ったあと、ゆったりとした気持ちで行うと、より効果的です。

注意して頂きたいことは、決して反動を付けて行わないこと。最初は1〜2回の少ない回数で行い、慣れたら5〜6回というように無理をせず行って下さい。

@うなじのストレッチ (図4)
 せすじを伸ばした状態で、頭の後ろで両手を組み、息を吐きな
がら両手で、頭部を前下方に押し下げます。
視線は、みぞおちの部分を見つめるように行います。意識はうな
じの部分に置き、うなじの筋肉が“ジワーッ”と引き伸ばされて
いることを実感出来たら成功です。
A側頚部のストレッチ(図5)
 伸ばそうと思う首の筋肉の、反対側の手を頭に回して
側頭部に添えます。
視線を頭を倒そうとする側に向けたあと、ゆっくり息を
吐きながら、添えた手で頭部を真横に押し下げます。
伸ばす筋肉と同側の腕を、引き下げるようにすると、スト
レッチ効果は増加します。
首の真横の筋肉に、“ジワーッ”と引き延ばされている
実感が出たら成功です。
B肩甲骨内側のストレッチ(図6)
 肘を伸ばした状態で腕を反対側の肩に近づけます。
さらに、反対側の手で、その肘をゆっくり息を吐きながら
体に引き寄せます。
 その際、肩甲骨の内側の筋肉に、引き伸ばされている
実感がでたら成功です。
肘の高さを変えると、ストレッチされる部位が変化するの
で、気持ち良いところを探しながら、行って下さい。
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Part1
C体幹側面のストレッチ(図7)
 せすじを伸ばした状態で、頭の後ろで腕を組み、伸ばす側の肘をしっかり保持し、ゆっくり息を吐きながら、体幹を側屈させます。
 腕の付け根から、腋、側腹部の筋肉が引き伸ばされている実感が出たら成功です。
D頚前部のストレッチ(図8)
 体の後ろで腕を組み、肩を固定してから、上斜め後ろに
視線を注ぎながら、首を回旋させます。
頚の斜め前の筋肉に、引き伸ばされている実感が出たら
成功です。
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