秋


アメジストセージ(シソ科サルビア属):地中海沿岸原産。花色は紫、赤紫、白など。葉も多様で種類は豊富である。耐寒性はあるが霜に当たると葉焼けを起こす。昔から薬用、料理用、香料などに利用されてきた。写真は花が美しい園芸品種。 イソギク(キク科):関東東海地方の沿岸に自生する野生ギクの一種。総苞外片の卵形で類似のシオギクと区別する。葉には美しい銀の縁取りがある。 キバナコスモス(キク科):メキシコ原産。別名キバナアキザクラ。非耐寒性一年草。コスモスの仲間で、生育が早く丈夫で栽培しやすい。花色は黄色のほか赤もある。草丈が30cm程の矮性種と高性種とがある。
コーヒー(アカネ科):熱帯アフリカ原産。非耐寒性常緑低木。リベリアコーヒーが栽培種の9割以上を占める。白花には芳香がある。秋に赤い実をつける。鉢植えで育て、秋以降は室内に移す。写真中央には赤い実と緑の実。 シクラメン(サクラソウ科):地中海沿岸原産。非耐寒性球根。別名カガリビバナ。年末に多く出回るが、涼しい場所(北向きの窓際など)に置けば5月頃まで楽しめる。写真は野生種で戸外に置いた場合、11月過ぎに葉に先立って咲く。 センリョウ(センリヨウ科):本州中国地方以西原産の常緑小低木。赤い実を葉の上につける。写真はキミノセンリョウで、ほかにシロミノセンリョウやウルミノセンリョウなどがある。日陰で湿り気を好むので北庭で育てている。    
ナデシコ(ナデシコ科):日本、中国、欧州原産。日本にはカワラナデシコなどが自生しているが、園芸種の多くは中国原産のセキチクや欧州原産のビジョナデシコとその交配種。写真は四季咲き性のナデシコ。 バーベナ(クマツヅラ科):熱帯〜亜熱帯アメリカ原産。園芸種には実生系と宿根系の2系統がある。宿根性は開花期間が長く、花色が豊富のうえ暑さにも強いので人気が高い。写真は宿根性バーベナ。 ヒメツルソバ(タデ科タデ属):日本原産。地を這って伸びるため、グランドカバーに良い。花は径5mm程度のコンペイトウのような可愛い淡いピンクで、密生すると見応えがある。 
ブータンルリマツリ(イソマツ科):ブータン産のルリマツリ(プルンバーゴ)もどきで、晩夏〜秋にルリ色の小輪花を咲かせる。耐寒、耐暑性が強い。葉は晩秋に紅葉する。写真は12月に紅葉した状態。 ホトトギス(ユリ科ホトトギス属):日本全土の山地に自生するホトトギス属は10種類ほどで、変異や品種を含めると20種を越える。花が下向きの種類はジョウロウ、キジョウロウなど4種。上向きに咲く種類は秋咲きホトトギス(写真上左)、ヤマホトトギス、ヤマジノホトトギスなどである。また、交配種・園芸種としてコハク(写真下左)、シノノメ(写真上右)などがある。シノノメは花弁にホトトギス特有の斑点がない。
ホトトギス(上右欄のとおり):
写真は園芸種コハク(琥珀)。花弁k琥珀色が特徴。
マンリョウ(ヤブコウジ科):日本、朝鮮、中国、インド原産。センリョウとは逆に葉の下に実をつける。江戸時代には葉の斑入りや縮葉など多くの品種がつくられている。 ムラサキルーシャン(?):別名リンゴルーシャン。名前のとおり、茎や葉からリンゴの香りがする。初夏から霜の降りるまで長期間咲き続ける。凍らない程度で越冬できる。
ロシアンセージ(シソ科):セージ類(ハーブ)の一品種。アメジストセージと同様に長い花穂を持つが、花穂が下に垂れるアメジストとは異なり、直立する。花色が美しい園芸種である。 コキア(アカザ科):南欧、温帯アジア原産。非耐寒性の一年草。別名ホウキギ。細い葉がこんもりと茂る。秋になると写真のように赤く紅葉する。毎年こぼれ種から芽を出すので育てやすい植物。 ミセバヤ(ベンケイソウ科):四国小豆島に自生。北海道にはヒダカミセバヤが自生する。和名は「君に見せばや・・」の意。古くから栽培されてきたが自生地が判明したのは戦後である。

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