<アメリカ上陸>

これ、コスタリカ、全く関係ありません。

乗り継ぎで降りたアメリカでの出来事。
このコスタリカへの旅行には、本来の目的ではない「初めて」があった。
それは、アメリカ合衆国上陸。
メキシコの時にはアメリカは空港での乗り継ぎだけだったが、この時は往路は シアトルで1泊、復路はダラスで1泊のスケジュールだった。

正直、コスタリカよりアメリカに行くって事の方が緊張してた。
俺が1人で行くのが怖い国ベスト3は、アメリカ・イタリア・エジプト。
これを言うと必ず突っ込みが入ります。
お前が行ってる国の方が全然怖そうやねん。と。
でもな、一般市民が銃持ってて、日本人がそれなりに裕福な事知ってて、そして 一人旅、もう一度、一人旅。

前置きが長くなったが、という訳で、最初にシアトルに降り立った時は旅行史上 最高の緊張だった。
でも、空港からのタクシーの運転手は親切。
ホテルを探してると言ったら、何軒か連れてってくれた上に料金は最初のホテル まで。
(マージンもらってんちゃうの。という突っ込みはなし。)
街中を歩いてても危険な匂いは全くしてきやしねえ。
若干拍子抜けしながらも、街歩きを楽しんだ。
(ネイティブ英語は今までの国の怪しい英語とは、かなり違った。 飛行機でコーラを頼んだら水が来た。ありがち。)

という事で、楽しかったコスタリカ滞在が終わり、帰りの寄り道でダラスへ。
えーと、この街はちょっと違いました。
明るいうちは、全然危なげなく街歩きできてて、ここもOKじゃん。
などと気楽にしてたのに、日が暮れた途端、雰囲気が一変。

ダラスの中心部のホテルだったのだが、ダラスはビジネスの街か、日が暮れた 途端人気が見る見る減少。
代わりに現れたのは、その中身は何か聞きたいけど、知るのが怖いような無地 茶色の紙袋を抱えた怪しいおっちゃん達。
走って逃げ帰りました。走って。

ただ夕食にハンバーガーだけはちゃっかり買ってた。
出かける時に色々街の事を教えてくれた黒人のベルボーイのおじさん(俺より 若かったのかもしれんが)とホテルのロビーで話しながら食べた。
おじさんの質問「日本人と中国人を見分けるコツは?」
答「話しかけて、バカみたいに笑ってんのが日本人、全く笑わないのが中国人。」
というような話をした。
ただおじさんは仕事中だったので、段々1人でそこにいてハンバーガー食ってる のが居心地悪くなってきた俺は部屋に戻る事にした。

帰りに部屋で見たい映画の注文をしようとフロントに来た俺が(映画は電話で 申し込む仕組みだったが、電話で英語はロクな事ないから)タイトルを口にした瞬間、 フロントのおねえさんが凍りついた。
凍りついたとはこういう事なのだ。という位。
そして、「あんた、子供が何て映画を見るの!!」みたいな事を叫ぶ。

???

俺は意味不明。

すかさず隣りにいたもう1人のおねえさんが、フォロー。
「そういうタイトルだけど、エロ映画じゃないのよ。」と。
「いや、別にエロ映画も見れない歳じゃないんですけど。」と言おうとしたけど、 その前にあせりの余韻を残したおねえさんに、
「いいのよ!わかったわ、おねえさん。」
みたいな事を言われたので、サンキューと言って部屋に戻ってその映画を観た。

結構面白かったよ、「フル・モンティ」。
でも帰って調べたら、日本語に訳すと「すっぽんぽん」やって。
皆さんも外国で「フルモンティ」を観る時は、必ずタイトルを言った後に 「そういうタイトルだけど、エロ映画じゃないんです。」
と説明しよう。

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君はママレモン?