● エクアドルの場所

日本からの直行便はなく、今回は成田→ヒューストン→キト。

出国:00.10.21
帰国:00.10.29

● 行った所
キト
ガラパゴス諸島
赤道記念碑
オタバロ

● 航空会社
コンチネンタル航空
TAME航空

● 目的
旅行会社でやっていた積立貯金がめでたく満期になり、それを ぱーっと遣って旅しようと思った。
そして最初は、この時にマダガスカルに行こうと思いついたのだが、旅行会社の友達に色々 調べてもらっているなか、今行くのは薦められないと言われて行先変更(今思うと何故だった んだろう?治安か?治安か。)。
「動物の楽園」の代替案として急浮上したのがガラパゴス。
テレビではよく観ていたが、イグアナのイメージしかなかった。だが、これも縁かと思い、 行ってみる事にした。


1日目
成田−キト
1日目は移動のみ。ヒューストン経由でキトまで。
全く記憶がない。コンチネンタルはこの日は可もなく不可もない感じだったのだろう。
今回は日程に余裕がないが金はあるので、日程に全て足付き。
空港に迎えに来てくれたのはガイド「パブロ」。
初めて見た時に直感で俺より年下だと思った。めっちゃ幼い顔やったし。
俺より年上かよ!
後に書くが、パブロには真面目で仕事熱心でいいガイドだった。

2日目
キト−ガラパゴス
キトの空港からガラパゴスへ向かう。
テレビではよく観ていたガラパゴス。まさか自分が行く事に なって、しかも今から何時間後には現地にいるとは。実感が 湧かなかったが、妙に嬉しくなった。
飛行機は希望通り窓側の席が取れた。飛び立ってすぐ眼下の景色は 海だけとなった。そして飛び立って1時間程経った頃から島がちらほら見え始めて、 おーっと思っている間に飛行機はガラパゴス諸島第一歩のバルトラ島に到着。

ガラパゴスは絶海の孤島、外からおかしなものを持ち込まれないように、 荷物と靴の裏のチェックは重要。農作物等を持ってない事を確認され、靴の裏 に何か付けてても取れるようなマットの上を通過して、入島料を払ってやっと 手配完了。

日本から3泊4日の船の現地ツアーを予約してあったので、荷物は 船まで運んでもらえる。俺は空港から少し車に乗って桟橋?に着いた 後、沖合いにいる豪華客船に乗る為の小船に上船。ほどなく目的の船にたどり着いた。

見渡す限り、日本人は俺1人だね。日本は旅行シーズンじゃないからか。 船の中でグループ分けがなされて、時期によっては複数の日本語グループができる時期も あるらしいが、この状態なので俺は英語グループにレッツアクセス。
後で聞いたらやっぱし今回の日程で日本人は俺1人だけ。

一旦部屋に入ってすぐに避難訓練があったのだが、船内放送が聞き取りづらくて (決して俺の英語力が貧弱だからではない。)、よくわからんかったので さぼる。船が沈んだら俺死ぬな、きっと。

そして初めての上陸の時が来た。
ガラパゴスの島々に上陸する時は足が濡れないドライランディングと 足が濡れるウェットランディングがある(大雑把に書き過ぎか?)。
初めはドライ。足は濡れない。

通れるもんなら通ってみー 上陸しようとしたのだが、観光客用の通り道にアシカ(アザラシ?) の群れが立ちはだかっている。
こんな時どうする?
@ アシカをばんばん撃ち殺しながら群れの中を突き進む。
A アシカを音などで脅して道を明けさせる。
B アシカ達の邪魔にならぬよう人間が道なき道を進む。
C アシカの気が向いて道を明けてくれるのを気長に待つ。

答:B
海岸に整えられた階段を避け、しょっぱなから岩場をがしがし上らされる。 そこまで動物との距離感に対しては厳しい規制がある。 俺は若いからまだいいが、俺と同じグループの人達の平均年齢60〜70歳程、 自力で岩場を登るにはちと年齢行き過ぎの為、ガイドが細心の注意を払い、 1人ずつ持ち上げていく。

親子 やっとの思いで全員上陸して、さー動物動物。と思っている我々の通り道に 次に横たわっていたのは、足は見えないがアオアシカツオドリの群れ。
写真では確認できないのだが、足が水色のペンキに漬け込んだように青い。 その目的については不明。海に足漬けた時に保護色になる為か?適当。
ここの動物は人間を全く恐れない。人間に襲われた事がないからか、人間は彼らの 縄張りにたまに入り込む動物の1種でしかないらしい。その感覚は初めてで新鮮だった。 人間を餌をもらう相手だと思っているのとも、人間に懐いているのとも違う。ただ 同じ場所に存在する異種の動物という見なし方。
彼ら親子も彼らの縄張りに入っていないのか、何事もないかのようにくつろいでた。

無理矢理アップにした リクイグアナ。
日程中、リクイグアナは結局ここでしか見れなかった。しかもめちゃ遠くから。ウミイグアナより 爬虫類感が高いような気がした。でも遠いからよくわからん。
色目は結構俺の好きなトーンだった。もっと近づいて見たかったが、観光客がというより 人間が歩ける場所は厳密に決められていて、ちゃんと道が敷かれていて、そこからははみ出せない。 はみ出せるのは、人間が歩く道に動物がいて邪魔にならないようにする時だけ。

ここで事件が発生した。乾いた強風のせいで右目のレンズが取れた。幸運にも飛ばされずに 指でつかまえる事ができたが、鏡など持ち歩いてる訳もなく、こんなところに公衆便所があるはずも なく、かつ風はずっと吹き続けている。風をよけられる場所はない。
かなりあせった。グループの一行はどんどん先に進む。ちょ、ちょっと待てー!!
飛ばされても仕方ないと腹を決め、1、2の3で無理矢理目にねじ込む。
今回の賭けは成功でした。ちょっとぼやーんとしたが、持って来た水を目に塗りこんだら元に 戻った。

何見てんのよ? グンカンドリ?
ちょうど繁殖期だった。
赤い袋のついていないのが雌らしい。
繁殖期になると雄は喉の下の赤い袋を膨らませて、空を旋回している雌が自分を 見初めてくれるのを待っている。 雌が隣に降りてきてくれたら、赤い袋をとじてその後は・・・。ねー。
男と女がやる事は1つだろ。
写真真ん中の雄は雌が降りてきてくれたので袋を閉じるところ。っつー事は・・・、社長も好きだねー。
現地ガイドが英語オンリーだったので、今までの話が合っているか定かではない。 というか、ガイドはそんなとこまでおそらく説明していない。

清純派 岩地の海岸から上陸して原野?の岩の大地を歩き回った後、砂浜に出た。

アシカ(アザラシ?)達が観光客を出迎える。存在だけで人をなごませようとする卑怯 な子アシカ。アザラシ?違いがわからん。アシカで統一する。

ここのアシカ達は、みんな自分達がフォトジェニックであるのを知っている かのように、カメラを向けると例外なくポーズをとる。だから非常に写真には撮りやすい。 人間達がカメラを構えても逃げない。何回も言うが、おそらく人間から危害を加えられた事が ないので、彼らにとって人間は危険な存在ではないのだろう。
この小アシカには観光客が大勢群がっていて、こいつもまんざらそうじゃない顔を しやがった。ように見えた。
子供のうちからそういう事を覚えて汚れてほしくないので、写真は1枚きりとする。

夕方になったのでこの日の島上陸はここまでとなり、船に戻る。
夕食はフレンチのコースディナー。
何が出て来たのか全く覚えてないのだが、船員(給仕さん)が妙に親切だったのが 印象に残っている。思えばこの時からもう始まっていたのかもしれない。 それとフレンチのディナーを1人で食うのは妙につまらない。

怖えーよ 夜は基本的に翌朝上陸する予定の場所の近くまでの移動時間になる。陸地は風が強かったのだが、 豪華客船だった為か海が穏やかなのか、船はそんなに揺れず、日程中船酔いは1度も来なかった。

窓から外を見てみるとたくさんの鳥達がいる。結構半端じゃない量のそして種類の鳥が船と一緒に飛んでたり、 船の横の水面を漂っていたり。おそらく船の明かりにつられてやって来たのだろう。 餌をやってみようかという気になったが、おそらく禁止だろうと思って(当たり前)やめとく。

だが、こいつら明かりに寄って来るっていうのは、ただの習性じゃなくて餌をもらった経験が一度 なりともあるから来るんじゃないのか?それはないか。あ。船の明かりにつられて餌になる魚が船の近くに 寄って来るのか。それで一部の鳥達はダイビングを繰り返してるのか。
ぼーっと窓の外の鳥達を見ながら、そんな事を考えていた。結論が出たので早めに就寝。


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