<見てるだけでさみー>

俺達が今回ソウルを訪れたのは、真冬の1月。
しつこい位何度も書いたけれども、外の気温は零下で雪だって降っている。
何なら軽い吹雪と言ってもいい位。
明洞でピピンパブを食し、気持ちも体もホクホクな俺達、だが、ソウルの風は 厳しい。
外に出ると見る見る内に、体の表面温度が下がっていく。
やっぱ寒いなあ、と話しながら歩く俺達の前を妙なものを持った女の子達と すれ違う。

「何だ、あれ?」
この極寒の季節に明らかに場違いな物体。
俺は最初、飴だと思っていた。
でも何度も何度も雪の間からチラ見したが、やっぱり違う。
自由の女神のようなポーズで歩く彼女達の手には、ソフトクリームだった。

ソフトクリーム?

白と茶色のしましま、又は白一色。
2、3人の娘達が持っているだけなら、特に気に留める事もなかったのだが、 俺らの進行方向にそのソフトクリーム店があるらしく、こっちに来る娘達のほぼ 80%がそれを持っている。

しかも、しかもね、コーンとソフトクリームの境目からソフトクリームの頂上までの 純粋なアイス部分が30cmはある。(実寸)
正直、「バカじゃねえ?」と思った。
この寒空にソフトクリーム、しかもそんな大量に食ったらお腹ピーだって。
と歩いていると、ソフトクリームギャルが製造されている店が見えてきた。
並んでる。

この寒空に行列。
見てるだけで震えが来る。できるだけ店の方を見ないようにとっとと通り過ぎた。
日本に帰ってきて3ヶ月、たまたま上戸彩がソウルに行く番組がやっていて、 見ていたらソウルの人気No,1デザートとしてこのソフトクリームが登場していた。

何月に撮影したかは知らないが、俺達が行った時よりは明らかに服は薄め。
どうやら流行は一過性ではなかったらしい。
実際のアイス部分の高さは32cm、値段は約100円程という事だった。
どんだけ安くたって、雪が降ってるなか食わないって。っつーか、暑いなら 雪でも食っとけ。

2005年8月、ブームの熱は1年半を経過しても醒めていなかった事を町中で 確認した俺達は、夏場なので何の抵抗もなく1本購入。
味?大した事なかった。

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