<世界の親父から2.5>

たらったったらたーららー(やっぱり世界の車窓から風)
マレーシアの首都クアラルンプール。
この街には素晴らしいディスコがあります。

詳しくは旅の記録の方に書くけれど、結婚式前夜、俺は何故か泊まっている ホテルの近所のディスコにいた。
とても場違い感が拭い去れないのと、音がうるさいのとで、誰ともロクに話せず、 ひたすら飲んでいた。
ひたすら飲むという事は、それだけ水分を取るという事である。

それをもってして、俺はトイレに行きたくなったので、1人で席を立った。
狭い店内だが、トイレの場所がわかりずらいを通り越して全くわからなかった ので、店員に場所を聞いてみる。
店員が指差したのは、人々が砂糖にたかる蟻のようにわんさかいる、ダンス フロアの向こう側。

ホテルに戻ろうと思った。
あんな人を掻き分けて行かなければ行けないならば、帰りましょうと。
でも、そこまでもちそうにないよ。と体のどこかが囁いた。
とりあえず、スキューズミー、スキューズミーついでにすみません、と言いながら 掻き分けて一歩一歩着実にトイレに向かって行く。
その間、トイレから出て席に戻る人の波とすれ違う。

その中に、1人だけ明らかに違う動きをしたおやじがいた。

その親父とすれ違った瞬間、すぅーと、腕を上から下まで撫でられたのである。
「ひょっ。」
思わず声をあげ、後を振り向くと、その親父はこちらを振り向かずに、左手を あげた。
友達同士のあいさつのように・・・。

気を取り直してトイレにたどり着いたけれども、そのおやじが入ってきたら どうしようかと集中できなかった。
普段の倍のスピードで用を済ませて、手を洗って、席に戻った。
マレーシアにはそういうあいさつの種類が存在するのか、誰かに聞いてみようか と思ったけど、音がうるさすぎて話しかけるだけで疲れそうだったのでやめた。

マレーシア通の人がいたら、教えて欲しい。
あれはある種の痴漢だったのか、ただのマレーあいさつだったのか。
今回は微妙なので、星半分。
・・・何が?

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耳を疑う日