整然 7日目
グアナファト−メキシコシティ−テオティワカン
グアナファトからメキシコシティへ戻って来た俺は、現地ツアーでテオティワカンへ。
日本人が多い。ここで同世代の旅行者2人と仲良くなり、連れ立って見学。 だがテオティワカンに着いた途端、その整備された姿にがっかりした。
階段も全然上りやすい。過去2回はあんなにびびって登ったくせに何故かそんな所まで がっかりしていた。

天気もあまりよくなく気分的に全然盛り上がらない。前の遺跡達のように抜けるような 青空はこの辺りの地域では見る事はできないのだろうか? だが話し相手がいるので、退屈さは感じない。

整備されすぎ 太陽のピラミッドに上って、周りを見渡してみる。
景色は悪くない。・・・事もなく、やはり整然とし過ぎ感がつきまとう。 日程中でここが最初だったら、結構感動したと思うのだが、今となってはもうピラミッド 熱は完全に収束の方向に進んでいた。日程が逆だったらよかったのかもしれん。 とういよりも、テオティワカンには来ない方がよかったかもしれん。

という状態の為、彼らと話す事だけに集中する。1週間ぶりの日本語だったし、彼らは 気さくで話しやすかった。

客引き多発地帯 前の2つの遺跡は神聖な雰囲気を感じたが、ここは昔の都市という印象。
頂上に立つのも神官ではなく、王。というところか。

もう1つ、前の2つの遺跡群と違っていたのは、観光地化のなされ具合。 ウシュマルは少しマイナーくさいが、チチェンイツァはメジャーな観光地のはず。 だが、土産物屋・客引きの数が明らかに違う。
首都からの距離だろうか。それともツアーの多さか。どっちにしてももう観光を楽しむ気は とっくに消えていたのでいい。

ツアー終了後、彼らと市場に買い物に行った。こういう国、といっても言葉にするのは難しいけど こういう国、の土産物屋には石のチェスとかソリティアが必ず売っているのは何故だ? 石の文化だから?そんな簡単な理由か?畳半畳位の大きさもあるが、そんな重いもの誰が買う。 でかい黒板消しみたいなかばんをいくつも携えて旅行に来る欧米人が買うのか。 と言いながら、見た目のきれいさに魅かれ、小さめのソリティアを購入。

びば!メヒコ そのまま彼らと夕食を共にする。
選んだのはいかにもメキシカンな香り漂うバーのようなレストランのような。
残念な事にここで何食ったか全く記憶ない。メキシコ料理は軽食的なものは色々食ったけど、 しっかりメインディッシュというような料理は食わなかったような気がする。歩いて腹が 減ったら軽く何か食って歩いての繰り返し。毎回タコスとかブリトーとか、メキシコ料理と 言ってほとんどの人の頭に浮かぶものしか食ってない。

ここでしっかり覚えてるのは、彼らとしゃべった内容と、この大胆かつラテンなポスター。 それと窓の外の景色だけ。

彼らはこの後アメリカに発ち、そこで何日間か過ごす予定だと言っていた。 俺はアメリカが怖いので、行きも帰りもアメリカは空港での乗継ぎだけ。 アメリカの町中なんか行ったら、いきなり銃で撃たれるかもしれんやん。

空気汚い 8日目
最終日
メキシコシティ
彼らはアメリカへ出発し、最終日は1人でメキシコシティ散策。
朝、8時位にホテルを出発した。早朝からご苦労様。
国立博物館に行って、まだ客がほとんどいないなか、ゆっくり展示品を見てまわる。 こういう所に展示されてる金製品ってものが、いつも何故か欲しくなる。日本でだと腕時計以外の 装飾品に全く興味湧かないのだが。

実はメキシコシティは標高が高い。2,000m以上ある。それでなのか?空気の汚さが 非常に気になる。天気も悪く、空気も濁っててあまりこの町を好きになれそうになかった。

標高高い ここではちょっとした移動でもタクシーにすぐ乗った。タクシーは昔日本でも一世を風靡した フォルクスワーゲンビートル。俺が子供の時はこれを町で見かける事がめっちゃ多かった 記憶がある。今はとんと見ないが。ひょっとしてあれが全部これか?(意味不明)
ほとんどの車の助手席は取り払われ、前の扉を開いてよっこいしょと助手席跡を通り、 後部座席に移動するのがメキシコ流。

街自体が結構な高地にあるってのに、メキシコシティで一番高いビルに上って 街を眺める。今回は初めから終わりまで高い所にいたような気がする。 ここに上っても、支配者気分は味わえないし、上るのに階段もなかった。

日程の組み方を完全に間違えたな。最初にメキシコシティに滞在してテオティワカンとか行ってから、 グアナファト−チチェンイツァ−メリダ・ウシュマルという全く逆のルートに すれば、一番ぱーっと盛り上がった気持ちのままで帰れたかもしれん。

本当に空気の汚さが気になる。正直、メキシコにもう1度来る事はあるかもしれないけど、シティには 2度と来ないなと思った。トルコの時と同じ。その国で一番最低な街は最も栄えている町という国は 意外と多いような気がする。日本はどうだろうか?


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