5日目
メリダ−メキシコシティ−グアナファト
ピラミッドから一息ついて、中世の町並みが残るメキシコで一番美しい街? 世界遺産グアナファトへ向かう。途中の知らない町で泊まった。何て名前やったっけ?

後ろは合成か? 6日目
グアナファト
市内中心部の劇場前のホテルを宿に決め、グアナファトの街を歩き回る。
この街は昔銀山で栄えた街。色だけだとカラフルでそういう鉱山で栄えた街という風に見えないが、 建物自体をじっくり見てると歴史は感じる。街のどこを歩いても飽きない。 ただし、建物は全てヨーロッパ風。スペイン植民圏の定め。

まずは街を見渡せる高台に上がる。こういう街を見渡す高台という所は、結構その街の中でも 物騒な場所です。というケースが多いのだが、今回は1人で坂道を上がっても昼間は全く安全そうだった。 しかも街中から歩いて行ける距離というのもよかった。「街を見渡す高台」評論家の俺としては ここの高台には10点満点中9点を上げたい(グアナファト自体がこじんまり過ぎて開放感はなかったので 1点減点。)。

カラフル 昼食前(これ、ポイント)、この街のもう1つの名所であるミイラ博物館に向かう。 当然の事ながら写真はない。博物館と言っても、珍しかったり歴史的に意味のある ミイラが主役ではなく、この街で亡くなった一般の人達のミイラである。しかも何人も。 立ってるの寝てるの、そして中には子供もいる。

この街の気候の影響でここの人達は土葬されると必ずミイラになるらしい。 金がなくて自分の墓を持てず、共同墓地に葬られた人達は何年か経つと掘り返されちゃって ここにやってくるという、とても感慨深い場所だった。

地元の人達もいっぱい来てて、墓参りも兼ねてるのかなんて思ったら、無邪気に ミイラと記念撮影していた。・・・ここは彼らにとっては、ただの観光地だった。
出口には、屋台で「ミイラあめ」なんてのも売ってた。ミイラ飴って・・・。 別に干した飴ではないし、ミイラの一部を乾物としてしゃぶる訳でもない。 ただ形を似せているだけ。誰が買う?

市場もカラフル 何だか自分が干物臭くなったような気がしてしょぼくれて来たので、気分直しに市場へ。 野菜も果物も民芸品も全てがカラフル。ただし喧騒がものすごくて目も耳も疲れる。 スペイン語はいつ息継ぎしてるんだ?何で、あんなに長い言葉を続けざまに延々話せるのかわからない。 俺は日本語だってゆっくりとしか話せないのに。

店の人達が呼ぶ(叫ぶ)声から逃れる為に、市場の2階に上がって休憩。

スペイン村ではない ミイラと市場のダブルパンチでかなりお疲れ気味になり、また街をゆっくりとうろつく事にする。 街中の時間はゆっくりと流れていて、日本では苦手なオープンカフェーにでも座って、 またアンニュイな午後を過ごそうかとも思ったが、やはり体質に合いそうにないので 遅い昼食にする。

タコス屋に入る。タコスや他のメキシコ料理もほとんど好きになったが、どうしても 黄緑色の豆のペーストだけが好きになれない。口に入れるとどんなに言葉が通じない外国でも、 俺がおいしくないと思っている事がわかるような顔になっているらしい。 店の人達が笑う。
あんこみたいな茶色い方は全然大丈夫なんだけどなー。あ、それとタコスには何か具を入れよう。 チーズだけのタコスを食ったけど、塩も入ってなくて全然味がなかった。

拡大しないで 夕方、街を見渡せる高台に再度上ってみた。
ここは人がほとんどいなくて街の喧騒も全く聞こえなく静か。聞こえてくるのは風の音だけ。そこで街が夕日に染まって、 段々暗くなって、街全体に明かりが灯るまでぼーっと眺めていた。

ん?辺りに怪しい気配が。やっぱなー。こういう街を見渡す高台は、昼間は安全でも夜は危険やって。 暗くなったらとっとと降りよう。

けっ! 戻ってきて、晩飯。グアナファトの市街地は夜でも1人歩きOKってな感じ(当時)だったので、 その後も引き続きふらふら。
街灯が基本的にオレンジなので、夜になって時代が少し戻ったかのような錯覚を抱く。

ふと観光客が狭い道に鈴なりに並んでいるのを発見。それが上の写真、恋人の小径やって。 てめーは観光地の土産菓子かよ。と毒づきながら見学する。

いつか恋人とここに来たーい。と女達が言い出しそうなさぞかしロマンチックな名前の由来でもあるんだろ。 と思って地球の●き方を見ると、いがみ合っていた隣同士の家の息子と娘が恋に落ち、この狭い道を挟んだ 窓同士で愛を語らったみたいな事書いてある。当時心が荒んでた俺はこの小径に唾してやろうかと思ったが、 物語には続きがあって、2人の関係は親にバレ、娘は親に殺されてしまったそうだ。

んー、さすがラテン系。やる事が派手やなー。


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