6日目
リスボン−シントラ
この日はリスボン郊外のシントラに向かう。
電車に乗って行ったのだが、この電車が異様に遅い。おサルの電車でももう少し速く走れるぞ、と
思う位遅い。別にだからどうという訳ではないが。
駅からしばらく歩くと変な形の角が生えた建物が見えてきた。どうやら王宮らしい。
近くまで寄ってよく見るとどうやらこの変な角達は煙突のようだった。何でこんな形だ?宇宙人と交信でも
してんのか?上から何か落っこってきてぶっ刺さったかのようにも見えた。
もう少しこの建物に深入りしたかったのだが、これから山頂の城への山登りがあるので
そうゆっくりもしてられない。
ここからは大山歩き大会。山頂までは1時間少し。天気が良くてよかったが、その分暑い。
途中で休憩したところから、隣りの山の頂上にあるムーア人とやらの城跡が見える。今から思えば山頂のペーナ城
ではなく、真っ直ぐそちらを目指せばよかった。おそらくそっちの方が俺の好きな感じの場所だったような気がする。
そしてやっとの思いで到着した城は、少々変な色彩感覚の城。
ここはディズニーランドか?レッツディズニーか?
子供が来ればとても楽しいだろうし、一部の女性にも結構ウケるかもしれんが、全くもって男向きではない。
男は黙ってムーア人。にしとけばよかった。
城の上部に上って景色を眺めるとすげー遠くにムーア人の城跡が見える。今からそこまで行こうと
いう気が起こらない位には遠い。明らかにここからは2時間以上かかる事だろう。
仕方ない。
ここで日程中唯一日本人に会ったのだが、あまり深くお付き合いしない方がいい感じの人達だったので、
挨拶程度で退散する。とてもよさそうな人だったのだが、明らかに親子には見えないおじさんと若い娘。
でも娘はおじさんの事パパって呼んでるよー。
おそらく実の父親をあんなに屈託ない呼び方でパパと呼ぶ若い娘は、現代日本には多分いないだろうよ。
20歳そこそこだったら父親離れもまあまあ進んでるだろうし、それにパパ、呼ばれて俺の方見ながらえらい
慌ててるもん。
俺に対してそんなに慌てなくたっていいぞ。探偵違うし。
そして実の父親なら、娘がこんな派手な格好するのを止めこそすれ推進はしないよなー。
パパはいるがママはいない家族連れを残し、城の内部へ。ちょっと見てちゃっちゃと帰ろう。
何で青が途中から黄色で先端が赤?んー、貴族だか王族だかの考えてる事はさっぱりわからん。
きれいはきれいだが、こんな所で暮らしたいのだろうか?
帰ってきて写真を見せたら、案の定、従姉の子供達(当時小学生)はこの城、遊園地みたーい。かわいー。
という感想を述べてくれた。同意見だ。
リスボンに戻り、夕方から初日にも2日目にも行ったショッピングセンター「アモレイラス」に入り浸る。
えらい人出だな。だがこの日は日曜日、しかし土曜日の夜より混んでいる。映画館も土曜はがらがらなのに日曜は
満員。これがポルトガルの習慣なのか?それとももう春休みなのか?いや、まだだよな。あんまし遅くまで遊び歩いて
いると明日の学校がつらいぞ。
7日目
最終日
リスボン
出発まで少々時間に余裕があったので、最後になって少しリスボン散策。
坂の多い町で歩き続けるのはきつかったが、町を見渡せる高台に上って市内を眺めたりした。
海が近いせいか風が気持ちよかった。今はもう一度行ってみたい国の1つだなと思う。