雑草ぼーぼーではない 4日目
コインブラ−コニンブリガ−ポルト
コインブラの町は特にどうという事がなかったので、郊外のローマ時代の遺跡コニンブリガに出かける。 はるばるバスに乗ってせっかく来たのだが、どっかのテレビの撮影があるらしく一部見られない所があった。

建物はなく建物跡の土台ばかりだったが、床の装飾タイルがきれいに修復されていたり 遺構に沿って植物が植えられていた。ごめん、正直あまり興味はなかったのに来た。

厚着の影 その遺跡のその日の見学者は、俺の他はそのテレビ関係の人達しかおらず、係員もそっちに付きっきりらしく どこからどこまで見学者が入っていい場所かわからなかったのをいい事に、あちこち入りまくり、 挙句の果てには遺跡の一部に腰掛けて(それは本当によかったのだろうか?)ぼんやりと風景を眺める。

暑い、暑いぞ。この日はこのままポルトまで足を延ばす予定だったので、荷物は前日に泊まったホテルに 預けてきたのに何故かジャンパーを着て出た。間違いなくジャンパー着るような気温ちゃうし。 しかもかなり厚手で膝まで丈のあるジャンパー。
どう見積もっても気温20℃は下回ってない模様。太陽も燦々と照っていて体感温度は30℃近い。 間違いなくジャンパープラスあと服2枚は脱いでも大丈夫そうだが、新しいカバンにはそこまで 入らなかったので、これからも入らないので、脱げない。

最後の一眺め ばっかばかに汗をかきながらコインブラの町に戻ってきて、ホテルでカバンを引き取った後、 駅に向かう。

ポルトへ行きたい。
それは窓口の人物にも伝わったようだった。紙にその旨も書いて提出したし。
ただ直通の電車がない。又は俺が行った時間帯にはないらしく、どっかで乗換をするように言われている気が するのだが、よくわからん。とりあえず切符を発券してもらおうにも何故か発券してくれない。

わからんかったら英語のわかりそうな乗客か車掌に聞くからいいよ。とひたすら言って いたつもりなのだが、俺の英語力不足か、駅員の英語力不足か全然伝わらない。

英語の通じない駅員と何十分か押し問答の末、一応切符は出してもらえた。 が、駅に入って適当にホームにいた人に話しかけたところ、そちら方面行きの電車は出たところで 次に来る電車に乗ると1回の乗換では済まないらしい。っつー事は発券さえしてもらえていれば、 1回乗り換えただけでポルトに行けた訳か。
今になって思えば、一生懸命何かを理解させようと何回も話してくれる駅員さんの親切さもわかるが、 その時はキレた。

不思議な町並み

今となってはもう記憶もないが、何らかの手段で無事にポルトに到着。 コインブラでは暑かったのに、天気が悪かったせいか地理的な条件か、ポルトは妙に涼しい。
この日はホテルを予約しただけで寝た。

やっぱし不思議な町並み 5日目
ポルト−リスボン
ポルトガルで初めての雨。霧雨の中ズブ濡れになりながら大きな橋を渡る。すばらしく高くて歩くのに ビビるが、景色は最高だった。晴れてればもっと最高やったのになー。と思いながらポルトの町が好きになっていた 自分に気が付いた。
景色が何か他の町と違うのだ。例えて言えば宮崎アニメに出て来るような町並み。 といっても宮崎アニメはあまり観た事がないのだが。誰かここの写真を見て「わかるー。」と言ってくれ。

それはおそらく町中に不思議な高低差があるせいか。建物と建物の間に変わった形をした通路があったり、道路も らせん状だったり、妙な形で妙に高さのある家とか、見ていて全く飽きがこない町という印象。

ただし今日も着ているジャンパーが水を吸って重量2倍になっているので歩きづらい事はこのうえない。 ポルトの写真はこの橋の近辺しかない

橋のこっち側にいたのに 橋はポルトの町の高低差のせいか2階建てになっていて、上も下も道があるので、最初に上から渡って 町の道路をくねくね降りた後、下を渡って帰る事にした。
雨が段々ひどくなって来て、ジャンパーの重量は通常比2.5倍位まできていた。
昔の俺に伝言がある。雨の日は傘をサセ。

くねくねと道を降りながら車にびしゃびしゃ撥ね上げられながら、それでも歩く。 景色が興味深いという事だけが、俺の原動力となっていた。
目立つ色のジャンパーだから轢かれはしないだろうという勝手な判断の下、がんがん 歩く。歩く。歩く。おや?

気が付いたら、橋のこっち側にいたはずが、くねくねし過ぎて反対側に来てしまっている。
恐るべしポルト。
だがどうしても上も下も渡ったという実感を残したくて、下の橋を往復する。
下の橋からの眺めもよかった。当然遠くまでは見渡せないが、さっき上から見た建物が目の高さ だったり見上げる高さだったりで、別の景色もまた不思議な感じがした。
下の橋を往復する間、歩行者と1人もすれ違わなかったのは、ひょっとして下の橋は自動車専用 だったのか?
しかし、雨がジャンパーを通過してその下の上着まで入ってき始めたので、それ以上のポルト探索を 諦め、背中を押されるようにポルト駅へ。駅に着いたら何故か雨が止んだ・・・。がっくし。

出発まで少し時間があったのでトイレに行っておこう。車中で大きな荷物を席に残してトイレは 行きづらいからな。・・・ん?このトイレおかしくないか?


旅の記録目次へ

ポルトガル@へ

ポルトガルBへ