● ポルトガルの場所

日本からの直行便はなく、今回は成田→イスタンブール→マドリッド→リスボン。

出国:94.3.01
帰国:94.3.07

● 行った所
リスポン
カスカイス
ロカ岬
コインブラ
コニンブリガ
ポルト
シントラ

● 航空会社
トルコ航空
エアーポルトガル

● 目的
トルコを目指して行く事にした旅だが、買ったトルコ航空のチケットは特典として、 イスタンブールからヨーロッパ1都市への往復が無料で付いていた。
トルコを目指す事にした目的は、「深夜特急」の影響だった。
ポルトガルも「深夜特急」に登場する。俺もユーラシア大陸の西の果てを目指してみようか。
2、3月は気候もよさそうだ。知ってるようで知らないポルトガルに行ってみようと決めた。


シンメトリー

1日目
リスボン
暑い、暑いぞ。
リスボンの天気は晴天、町の温度計は20℃を指している。そりゃ暑いよ、膝上まであるジャンパーは。 早くホテルに行ってジャンパーを脱ぎたい。今思えば、それであせっていたのが悲劇 の始まりだった。

この日は爆発したカバンの代替品を探して駆け回り、リスボンの町を散策するどこではなかった。 探索した。リスボンは坂の多い町で結構疲れた。
ラコステのカバンを買ったショッピングセンターで映画を観て過ごした。ポルトガルでは英語映画は 吹替でなく字幕式だったので、何となく意味は理解できた。コメディーやったし。

ドラマに出てきそう 2日目
リスボン−カスカイス−ロカ岬−リスボン
カバンを買ってまずは落ち着いたので、この日は郊外に出かけてみる事にした。 目的地はヨーロッパ最西端、ロカ岬。
まずは岬への出発点になる町カスカイスに電車で向かう。駅に降りてカスカイスの町を ロカ岬へのバス停を求めて歩いた。すごく雰囲気の優しい町のような気がした。

海沿いでしばしぼーっとしていると腹が空いてきたので、思い切ってレストランに 飛び込みで入ってみる事にした。(<旅の出来事>へ続く。)
この旅一番の正解だったな。

この町はいい町

スペインは情熱の国という印象そのままのエネルギッシュな人が多かったのだが、この国は人も含めて 時間がゆったり流れているような気がする。ここでは今日は何しようとか無理して考えなくてもいいような気がした。
ポルトガルは下調べをして来たので行きたい所はたくさんあるが。

この海の向こうは黄金の国

カスカイスからロカ岬迄はバスが出ていた。バスに乗ると気候のよさと、昼食&ワインの満足感でうとうとしていた。 そうしている間にバスはほどなくロカ岬に到着。
観光事務所のような所で、ヨーロッパの最西端に来たよ証明書をもらう。そしてゆっくりと岬を歩いて回った。
何だろう、この感じは。日本で見る海と何か違う。海がきれいとかそういうところではなく、根本的に 何かが違う気がした。植生か?そんな学術的なとこでもないな。

太陽の色 よくよく周りの景色を見ていると何となくわかってきたような気がした。 スペインと同じで太陽の光の色が日本と違うのだ。事実は知らない。だがそう感じた。 太陽の光は日本で見るより黄色が強い気がする。だからそれが当っている景色も日本と 違って鮮やかに見える。黄色が強いというよりも光自体が強いのか。それはひょっとしたら 空気が澄んでいるという事なのか?それとも緯度の違いか。

緑はより鮮やかに、遠くの景色も霞んではいながらはっきりと見渡せる。ここで見た景色は 一生忘れない。ここも1日ここに座って景色を眺めていても決して飽きない場所の1つだ。

しばらく景色を堪能してリスボンに戻った。また前日のショッピングセンターに行き、惣菜を 大量に買い込んでホテルでゆっくりと夕食。このショッピングセンターはリスボンナンバーワン。 といってもリスボンには当時は他にショッピングセンターらしきものは見当たらなかったが。

コインブラ駅 3日目
リスボン−コインブラ
新しい旅の友(カバン)と共にリスボンを出発。ポルトワインで有名な町ポルトを目指す途中で コインブラという町に寄り道をする事にした。ガイドで見ると古い図書館があるらしい。そこを目指して 町を歩く。歩く。歩く。

結論。
何時間も歩いたけどその図書館は発見できなかった。やけになってポルトガルのユネスコ村のような 世界の家々が造られている遊園地のような所へ行き、子供達と一緒になってはしゃいだ。
道に迷いまくったからあんましこの町にはいい印象がない。ポルトガルの町も道が入り組んでいて 坂が多い場所が多く、地理がわかりづらい。

わかりづらいんじゃ! そして町をさまよっていた俺は、「豪華飯店」というえらく素晴らしそうな店の看板を発見した。
前回のオーストラリアでも中華は結構食った。和食や米はなくても全く平気なので外国で和食の店に 入った事はない。では何故中華の店には行くか。それは現地食のレストランと比べて安い事が多く、 1人でも入りやすいから。

しかしこの店は名前が「豪華飯店」。ひょっとしたら満漢全席の店か(意味不明)。 しばし考えた後、高かったらビールだけ飲んで出ればいいやと思って中に入ってみる。
店名は豪華だが値段は質素。3品頼んでビール飲んだが700円位だった。味もよかったので 大満足。やっぱし海外旅行は中華だね(その考えはルーマニアでくつがえされる事をこの時は まだ知らない)。ポルトガルが料理の美味い国だったって事か。


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