● スペインの場所

日本からの直行便はなく、今回は成田→イスタンブール→マドリッド。

出国:94.2.25
帰国:94.3.01

● 行った所
マドリッド
セビーリャ
コルドバ

● 航空会社
トルコ航空
エアーポルトガル

● 目的
トルコを目指して行く事にした旅だが、買ったトルコ航空のチケットは特典として、 イスタンブールからヨーロッパ1都市への往復が無料で付いていた。
ポルトガルに行きたいと思った。
ところが今から思うと当然だが、その1都市は選択肢が決まっていてポルトガルは対象外で 行けない事が判明した。でも一旦ポルトガルへ行きたいと思ったら熱は収まらない。
という事で選択可能都市の中でポルトガルに行くのが一番簡単そうな国スペインに寄り道する 事にした。
当時はパノラマ写真が大好きだったらしく、ほとんどの写真がパノラマ仕様の為、横長い写真、縦長い写真ばっかし。


1日目
成田−イスタンブール
前日に従姉の家に泊めてもらって、翌朝初めての成田エクスプレスに乗った。
成田エクスプレスはよかったのだが、始発駅新宿に行くまでの通勤列車に大きな荷物を抱えて乗るのが 心苦しかった。身体も苦しかった。

さてトルコ航空、初搭乗はあまりよくない印象に終わった。
天気が悪かったせいか離陸の時は上がって落ちての繰り返し、着陸時も何かモタモタ している印象が残った。

そしてイスタンブールに到着。オーストラリア以外に行った事のなかった俺は、空港でのタクシーの 客引きの多さに驚愕。彼らを何とか振り切って市内行きのバスに乗った。
バスの中で偶然同い年の日系3世のC君と出会った。当時、2回目の旅行で緊張していた俺には 留学経験あり、旅行経験豊富、日英独の3ヶ国語堪能というC君は別世界の人のように感じた。 C君と夕食。トルコでは英語よりもドイツ語の方が通じやすいらしい事だけはわかった。
C君のおかげで何一つ不自由もなく、楽しい食事ができた。

初ヨーロッパ 2日目
イスタンブール−マドリッド
一旦イスタンブールを後にして、マドリッドへ向かう。イスタンブールからの飛行機では 天気がよかったので、イタリアとかマヨルカ島とか眼下に色々な場所を見る事ができた。

マドリッドの空港にはあまりタクシーの客引きもおらず、市内中心部行きのバスに乗った。
到着して簡単に近所のホテルを予約。・・・が、宿泊したホテルは一部工事中らしく、泊まれる フロアが限られている上に工事の音が結構うるさかった。

ので、早速町に出てみた。何となく怖いイメージのあったスペインだが普通に危険な目にもほぼ 遭わずに歩けた。 そしてエアーポルトガルのオフィスを偶然発見したので、リスボンまでのチケットの値段を聞いてみる。 往復で2万円位と思ったより安かったので、即購入。

駅広っ! 3日目
マドリッド−セビーリャ−コルドバ
朝早く目が覚めた。スペイン行きはあまり深く考えていなかったので、ここで何をしようという事もなく、 かといってマドリッドにずっといてもやる事もなさそうなので、思いつきで1泊2日のセビーリャ・ コルドバ小旅行に出かけてみる事にした。日本でいうと東京から1泊2日京都・大阪の旅という位の 距離らしい。

とりあえず駅まで行ってみる。 セビーリャにはマドリッドからスペインの新幹線が繋がっている。それに乗る為にアトーチャ駅へやって来た。 駅の中に温室のようなものもあり、駅の中だけで1日中くつろげそうな雰囲気。 新幹線のチケットは無事に買えたものの、出発まで時間があったのであちこち見て回る。

かっちょいー

スペイン新幹線「AVE」でセビーリャへ。車内は快適、たらったたーらたーららーと窓の外には 牧歌的な景色が広がる。スペインで最初に驚いたのは、日本と緑の色が違って見える事だった。 草原、山の木々などの緑が日本より濃い気がした。いや、気のせいじゃなくて濃いって。何だろ、 この違いは?ひょっとしたら太陽の光の色が違うのかもしれない。
そんな事に気を取られている内に、あっという間に列車はセビーリャに到着した。

おうどいろ 無事にセビーリャに到着したのはいいが、この町、俺だけかもしらんが妙に地理が難しくて、 バスのルートもさっぱしわかんねー。名所を見に行く前に何か疲れた。 風邪気味で頭がぼーっとしてたせいもあるかもしれんが。

それでも訳分からんなりに人がたくさんいる方向へ歩いていると、目の前に突然巨大な建物が見えてきた。

大聖堂。キリスト教の歴史とかセビーリャの歴史とか全くわからんが、とにかく中へ。 建物自体もすげーなーと思ったが、中に入ってステンドグラス・彫刻・その他の宝物的物品たち、宗教の力は 何かすげーなーと思った最初の1歩だった。

でか過ぎるよ。

何の建物か不明 その後、ヒラルダの塔というのに上って、セビーリャの町並みを高い所からゆっくり見た。 やっぱし地理は難しくてどこがどうやかよくわからんが、こういう中世の姿を残した町はこうやって 少し離れた高い所から全体を見渡すと、より素敵な感じがする事がわかった。

途中でセビーリャではこの時期滅多に降らないと地元の人が言っていた雨。駅へ行く バスだけわかったので、セビーリャ散策は早々に切り上げて駅に向かった。

コルドバへ向かう新幹線の出発までは結構時間があったので、駅の待合室で音楽を聞いていた。
日本人らしき人物は見当たらなかったので、聞こえても歌の意味はわからんと待合室で歌いながら待っていた。 現地の子供がもの珍しそうにじっと俺を見ていたので、とりあえず笑いかける。笑い返したので よしとする。

コルドバは今日も雨だった 程なくコルドバに到着した。駅から町の中心部までが中途半端に遠いさ。この日のホテルはすぐに見付かった。 家族経営のホテルのようだったが、みんなえらい親切。これをラテン系と呼ぶのか。何しかこの家族は親切家族(意味不明)。

ここでもこの時期珍しいらしい雨が降っていたので、あまりうろうろせず、近所の食料品店でサンドイッチのようなものと コーラを買って夕食を済ませた。この店のおばあさんも親切ないい人だった。日本でも田舎に行くとある、何でも屋のような 食料品店。サンドイッチはこのおばあさんの手作りなのだろう。
コルドバの第一印象はかなりよかった。ここは人が親切な町。


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