4日目
コルドバ−マドリッド
コルドバはマルコの生まれ故郷か?マルコの家とかあるのか?
と、どうでもいい事を考えながら町歩き開始。そのコルドバはアルゼンチンのコルドバ?アンデスにー、やもんな。
よくわからんが、お前はー来たんだー。
この日も天気はよくないが、外を歩けない程大雨ではないのでよかった。と思っていると、
北朝鮮のマスゲームのように遠くから規則的に、どんどんどんどん町が明るくなっていく。
日が差してくると、もうすぐ3月なんやなーと実感する位に気温が上昇。トルコに備えて日本の冬衣装の
為、かすかに汗ばみ始めた。ジャンパーを脱がずにいられないという程でもないので、そのまま着て歩く。
まずはコルドバの中心部へ向かって橋を渡る。
この頁の一番上の写真に写っている橋、この橋いいよ。良すぎるよ。何がって、景色が。
1枚目の写真のように前方には巨大な聖堂、その奥や周りには2枚目の写真のように、赤い屋根と白い壁の民家と
緑色の草原のコントラストが360度広がっている。
そして川は雨のせいか水は濁っているが、川沿いにも濃い緑の草、右の写真の建物は用途はわからんが
趣は深し。水門か何かの監視小屋か?土手の内側の河原部分にこうした建物がぱらぱら見えるのも
また良し。雨が降っていなかったらこの橋の上で1日ぼーっと景色を眺めて過ごしてもいいと
思える位だった。当然のように写真をばしばし撮った。
まずは聖堂アルカサールへ。内部は・・・残念ながらあまり記憶にない。ところが中庭に出た瞬間。
嘘のように晴れていて、ここは天国ですか?俺、ひょっとして死にました?と確かめたくなるような
穏やかな眺めが広がっていた。
スペインにはオレンジがよく似合う。
余談だが、スペイン語でオレンジは「ナランハ」。最初はとても違和感があった。っつーのはバレンシアオレンジ
ってバレンシアのオレンジやろ。俺らの世代からすると、オレンジといえばバレンシアオレンジ。
何かのCMで度々流れていた記憶あり。サン●スト?
でも現地にはバレンシアオレンジなる言葉は存在しないって事だな。バレンシアナランハって事やな。
ぬー。世界は広い。
そんな素朴だが意味不明な違和感に心を痛めつつ庭園を歩いていると、見慣れたような花が。
そっかーもう3月やもんな。スペインは日本より緯度低いから春が来るのは早いんか?
この花を見てスペインにも桜があるんだなとすっかり思い込んでいた。
実は桜ではなかった事を何年か経ってからテレビ番組で知った。
今から思うとアップで見るとどことなく違う気がする。
アーモンドの花だそうな。そしてアーモンドの花も春先に咲くそうな。日本と同じように
スペイン人の心の故郷(意味不明)なのだろうか?誰にも聞かなかったから、それは永遠の謎。
桜よりおしべ・めしべの自己主張が強い気がするのは気のせいか。
めちゃくちゃいい天気だったのでこの庭園で1日ぼんやりしていたかった。
死んだらこういうとこに行けるなら、今死んでもいいかと思う位の勢いだった。
が、晴れたせいか観光客が増えて来た。こんな所で異国の人間にいきなり不審死されても
従業員の人も大変困るかと思い、後ろ髪を引かれながら天国を後にする。今ならこんな
心和む所に来たら、自分にその意志がなくても死ぬな。たぶん。
スペインは歴史の中で一度イスラム圏になった国という事で、その影響が色濃く残っている
メスキータにも行った。スペインのガイドブック等には必ず載っている、メスキータの白と茶色の
アーチ。これが延々と遠くが霞む位続いている。正直に言うと、ガイドで見るほどきれいには
見えなかった。何でやろ?室内が暗かったからか、遠目で見てきれいなものが実際きれいとは
限らない。富士山も遠くから見るときれいやけど、実際登ってみると山自体はきれいという訳でも
ないしな。
という事で、このアーチフロアはとっとと去る事にする。
他の室内装飾(特に天井)は素晴らしかったので、メスキータに行く価値がないという訳では
ないよ。
ゆっくりしていたせいか、この時点で結構いい時間になっていたのでマドリッドに戻る事にした。
またスペイン新幹線に乗って、夕焼けなど見ながらくつろぎのひとときを過ごした。
隣りの列では学生達がトランプに興じていた。
先日マドリッドで泊まったホテルの若奥さんに、また来てね。とは言われたけど、この短期間で工事が
完成しているはずもないので別のホテルに泊まる事にした。