<不要香菜>

大そうなタイトルだが、言いたい事は簡単。

俺はご多分の例に漏れず、台湾的には「香菜」、タイ的には「パクチー」が大の 苦手という話である。
俺独自の統計では、香菜が苦手なのは圧倒的に男で女は結構得意だったりする。
だからいいのだ、食えなくても。

いいのか?

初めて食したのはタイ料理、ミャンマー旅の時に行きがけに1泊したバンコクの 料理の中に入っていた時だったと思う。
その時は、これが噂のパクチーか、香りはきついけど嫌いじゃないなー。
と思っていた。

ところが、日本でタイ料理屋に友人達と何度か行って食している内に段々苦手に なったのである。
何でだろう?
何を食っても後味が同じになってしまうからか、南国で食うのと日本で食うのとの 環境の違いからか。
でも、何にしても一度ダメになったものは未来永劫ダメなんだよ!!(激昂)

かくして俺はその態度を改めようとせず、同じ香菜ダメ系のSとKと台湾を訪れた 時は、Sが毎回作ってくれる「不要香菜」のメモを印籠のようにかざして香菜の 攻撃を防いできた。
「マイサイパクチー」。
うろ覚えなので合ってるかわからん。
タイ語で「パクチー入れないでー。」も調べて覚えた。

でも敵も然る者、事前に香菜が通常投入されるであろう料理を注文する時は、 そのメモで撃退できるのだが、日本人が思いもつかないところで使用されている 場合があり、食した瞬間に「はうー。」となる時がある。

そして「香菜」と共に俺が苦手とする香りベスト3の他の2つは「山椒」「肉桂」。
山椒と香菜がダメで中華料理を食うか。という話もあるが、どちらもあかんもんはあかん。

初めて台湾に行った時、泊まっていたホテルの四川料理レストランがとても 有名な店という事でその時同行した友人達と行ってみた。
バンバンジー・麻婆豆腐・エビチリ等、定番の四川料理を色々発注。
ところが、ほとんどの料理を一口食した瞬間に、俺の苦手な香りがする。
まさかバンバンジーに香菜がいるとは思わなかったし、本場の麻婆豆腐には あんなに山椒が入ってるとも思わなかった・・・。
食えなかったさー。ほとんど友人達に押し付けたさー。

友人達が幸せそうな顔して色んな料理を食うのを、にこやかにかつ穏やかな 表情で見守った。
この店はね、炒飯も香菜味だったんだよー。
この時に初めて、日本の中華料理店は日本人の嗜好に合わせているという事に 気付いた。
日本の中華料理店の皆さん、ありがとー。愛してるよー。

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台湾的人気歌手