※はじめに※

今回の話は「Lost Phantasm」のStage_2となります。
今回の話を読む前に…、



前々回のPrologue





前回のStage_1を読んでおくことをオススメします。



…まぁ読んでなくてここからでもいいんですけどね。w(おい



…何故なら…。



ここを読んでしまったらなら
いろいろ気になって既刊にも手が出てくれるんじゃないかと
思えるくらいに
強烈なお話ですので…。(ホントか?



まぁつまりは読んで欲しい!という気持ちが
前のめりに出過ぎたお話であります。
なので気が向いたらぜひとも!…という感じでございます。



何はともあれ本編のサンプルへ。




















霊夢を傷付けたピエロ、
そして消えてしまったメリーを求めて、



魔理沙と蓮子(…と萃香)は
麟の言っていた友人の居る東京を目指す。



魔理沙にとって慣れない外の世界、
蓮子にとってメリーの居ない旅、





二人はどんな気持ちで東京へ向かっているのだろう…。



めっちゃエンジョイしてた。w(おい

まぁ前回冴月麟との激戦の後の電車旅、
浮かれないまでも流石にゆっくりはしたいところ。



はしゃぐ魔理沙をよそに蓮子はこれまでの記録を付ける事にした。





…「犯人」…。





どうにもその存在が引っかかる蓮子、何故なんだろうか…。





そうこうしているうちに…、





電車内に異変が…。





いつの間にか客室が自分達だけに…。



これは誰かの仕業なのか、
そう訝しんでるとその主犯が…。





「蓬莱人形」と名乗る彼女は一応は
魔理沙や蓮子の身を案じてくれている模様、

それ故に旅を降りろ、というのだ。



当然そんな条件は飲めないと突っぱねても、





彼女は頑として聞かない。





このまま旅を続ければ二人とも確実に「死ぬ」という。
大丈夫だと言うのならその力を示せ、と…。





そういう単純な話になったら行動早くなるのが魔理沙。





即・ぶっ放す!(おい!

…なんと避ける素振りすらなく直撃、
当然蓮子はやり過ぎなんじゃないかと思う。



…が、





全くの無傷!







どれだけ手を出したとしても、







まるで歯が立たない!



…それでも必死の抵抗を続けるも…、





残酷なまでの戦力差は埋まらず…、





徐々に魔理沙達は追い詰められていく…。





…その上、





蓬莱人形は真実を語り出す、





耳を疑うような真実を。





……。





今、この状況を覆う全ての真実、現実、





それら全てを飲み込んだ時、





…もう魔理沙達には何も残って居なかった。





あるのは「生きている」という事実だけ…。





だからこう蓬莱人形は言うのだ。





「命を失う前に引き返せ」と。



もう魔理沙と蓮子は、





彼女の言う事に従うしかないのか…。







Lost Phantasm Stage_2

オフセ本 B5 86P
700円で頒布予定。
(書店委託は1000円)




……。



おそらくナナシノ十字星団史上
もっとも強烈なお話に
なってます。(おい!



前回のStage_1の予告で言ったとおり
ここからこのお話は阿鼻叫喚の展開となります。

「長く続ける」=「その話内で無理にハッピー展開に持って行く必要は無い」
…という事なので完全にリミッター解除していますので
本当に気を強く持って読んで頂ければと思います。



とにかく七篠創太、全力で参ってますので…。



多くの東方好き、秘封好き、
…そして東方を去って行った方々にも読んで欲しい、
そういうお話になっています。



なのでヒドイ話になってるとは思いますが
読んで頂けると本当に助かります。




ここから本当に絶望色の非常に強い展開が続きますが
それでもわずかに見える光を辿る、そういうお話にしていくつもりなので
読んで頂いた方の心にもわずかながらの光を灯すことが出来れば、と思います。



…それでは次の話でお会い出来れば…。
…次の話は満を持して「彼女」の登場ですから…。




















現実。





それはどれだけ「夢」見ても避けられないモノ。



祈っても、
願っても、
思い込めても、



変わらないのが「現実」。





それが

「受け入れがたいモノ」
「取返しのつかないモノ」
「目を背けたいモノ」
であるならば…、







ただ泣き叫ぶ以外に何が出来ようか。



叫んだ、
叫んだ、
叫んだ、
叫んだ。



心の痛みが少しでも和らぐよう…。





それでも「事実」は変わらなかった。





そしてその受け入れがたい現実を「正確」に「受け入れる」。





…その時、





ふとした「疑問」が残った。





いつの間にか当たり前のように感じていたことに疑問を憶えた。





絶望から目を背け、夢を抱いたままでは到底見つけられない疑問。





…そこにこそ、



最後の光は灯る。





そう、



そうなのだ、



これは絶望に沈まなければ見えない光、



…それこそが、





彼女が求めるモノなのだ。





力ではどうにもならない相手、
祈りでは変えられない現実、





その絶望的な状況を受け入れてもなお、
もし歩き出せると言うのなら、



…全てはそこから始まるのだ、
この小さな惨劇はここからなのだ…。