(仮)

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−脇役達のネタばらし座談会1−


於:
某県某所。某出版社会議室
時刻:
夕方
円卓に思い思いに座る6人の姿。
一人は着崩した感じのスーツ姿。
一人はジーンズにTシャツというラフな姿。
一人は薬品があちらこちらに染みついた白衣。
一人は警備員の制服を着ている。
そして残りの二人は、制服姿の女性。

会議室のホワイトボードには、癖の強い、けれど決して汚いわけではない字で、『反省会』と書かれている。

ピンク(=制服姿の女性の片方):なんかさぁ、15読み返しておちこんでんだけど。

紗枝(=制服姿の女性のもう片方):も、桃香さんっ。(あわててピンクを静止)

ピンク:落ち込むくらいなら直せばー?

紗枝:そんな根性、直也さんにあるわけないじゃないですかっ。……あ。

ピンク:……紗枝ちゃん、あんたって……。

紗枝:あ、え、その、ね。ほら、皆さんわけわかんないって顔してますしっ。
 えっと。(いずまいを正し)紗枝です。一回、桃香さん……ピンクヘルメットさんに名前を呼ばれました。
   予定では15で出てくるはずだったんですけど。

ピンク:なおやん、そこらへんいい加減だからねー。ピンクヘルメット、桃香でっす。普段は紗枝ちゃんと本社ビルの受付してまっす♪

紗枝:あんまりにも直也さんが無計画に本編を進めちゃって、私たち裏方のことをなーんにも書いてくれなかったので、
   書ききれてない『謎』と、裏方さん達について、脇役ヘルメット5人+1人で座談会を進めていきたいと思います。
   はぁい、みなさん、端から自己紹介おねがいしまーす。

黒(=ジーンズ姿の男):小村猛。黒ヘルやってます、えせ関西人ですー。
  何でえせかっつーと、なおやんがばりばりの関東人やからやな。
  なおやんの関西弁はTVと京都人と和歌山人からの聞きかじりや。……で、俺どこ出身なん?
  普段は会社でシステム開発やってますー。

緑(=警備員姿の男):土屋。普段は地下受付で警備担当。若いモンにはまけん。

青(=白衣を着た男):……あれ? 僕? 垣本です。研究所へ出向してます。専門はは有機科学で、インクの開発をしてますが、なんでもやります。

鶴田(=スーツを着た男):……。

紗枝:……鶴田くん?

鶴田:説明、いらないよね?

紗枝:一応、しておいた方が良いと思うよ?

鶴田:赤です。剣道でインハイ行きました。24才男子。営業が本業です。

ピンク:なんちゃって高校生でっす♪ 8才もさばよんでまっす♪

鶴田:言うなーっ!! だいたい、何で俺なんだ!? こっちの仕事で担当3社も減らされたんだよ!? 垣本さんなんていてもいなくても給料かわんねーじゃん!?

青:おや、ひどいな。僕の来年の年俸が変わってくると言うのに。

紗枝:だって、鶴田君以外に制服は……。

ピンク:恨むのは自分の童顔でしょうが。

鶴田:お前(ピンク)だって行けただろ!?

ピンク:あーら、こんなナイスバディな生徒がいたら、授業なんて成り立たないわよ?

黒:桃香、肌は年をかくせんで?

ピンク:……!!

紗枝:小村さん!(年のことはいっちゃだめ☆)
   ……っと、紹介しても肝心なことがまだでしたね。
   えっと、私たちはボランティアで正義の味方をしてるわけでも、軍隊のように国が予算をくれるわけでもなくて、ある民間企業の特別予算で活動してます。
   会社名は『ヒーロー出版株式会社』と言いまして、……ってこれすごく古いのを持ってきてない? ……普段は出版を中心とした仕事をしている会社です。
   社員の9割は普通のお仕事ですが、残りの1割が特務部を兼務してます。
   ここにいるのは課長(はいと、緑が手を上げる)を含めて、特務部特務一課の6人ですが、他に二課やら三課やら、整備課やら、 ネットワーク課やらいろいろあります。
   全く別のエピソードでは、『お金を稼ぐ』正義の味方ってのもやってますが、私たちは会長の下で、お金にならないことをやってます。

ピンク:鶴ちゃん、予算ないんだから、もの壊さないでね♪

鶴田:………。

黒:俺、会長って見たことあらへんわ。

青:ボスは謎の人だからねぇ。

緑:知らなくても仕事はできる。

紗枝:はい。私も知りません。世界のこととか、今回の矢追さんみたいな人が出たって情報は会長が指揮して作った情報網から降りてきます。
  私たちも詳しいことはわかりませんし……まぁちょっと、みんな何らかでそういうのを体験してたってだけです。

ピンク:あ、忠告しとくけど、各自のエピソードについてはなーも考えられてないそうだから。

鶴田:いいじゃん。世界を守れるなら。

ピンク:……(これだから赤は……)

<<座談会その2へ続く…>>

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