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■第18回 「1K17 “Szhatie” & 2S19 “Msta-S”」(トランペッター)
「18」回目で「17」と「19」をやるなんて…
偶然とはいえ、なんか外してばかりですね…(汗。

さて、そんな感じで今回は久しぶりの?2種3個の製作になる訳ですが、
2015年末にリリースされたイロモノ系?キットです。
実車は冷戦時代にソ連がレーザー兵器の実験用として製作したもので、
見た目はアニメとかに出てきそうなビーム兵器ですけど、
実態としては電子機器への妨害や攪乱(破壊までは無理だった?)を
目的としている様です。

余談ですが現代の科学技術では長射程のレーザーは製作できず、
加工用途でも数ミリ程度の焦点深度(=射程)しか持っておらず、
更にレーザー自体も空気中で拡散(水蒸気など)してしまうため、
某宇宙戦争映画とか宇宙戦艦のドンパチが実現するのには、
まだまだ時間が掛かりそうです…。

で、今回これが選ばれたのは、(可視光線ではないにせよ)、
こういったSFチックなロマン兵器と言えばやはり電飾、
…という事でこの機会にチャレンジしてみようと思った次第です。

そしてキット内容を見ると以前にリリースされた「ムスタS」自走砲の
パーツに砲塔パーツが新規に起こされていたため、
『車体構造とか同じだから、
 最悪でも途中まで同時製作できるんぢゃね?』

…という事に気付いたため、2個が3個に増えている訳で。

…で、2枚目画像には箱の中身が3台分出ておりまして、
箱書きによると、それぞれ1300パーツ(!!有るそうで…
電飾も含めた追加工作も有り、記事も分割になっていたり(脂汗。





で、早速の電飾作業に入っている訳ですが、
発光部が良い具合に空っぽなので、ここにLEDをセットしていきます。

本来なら?市販のユニバーサル基盤等を加工して使うべきですが、
安く仕上げる意味も有り、プラ板にアルミテープを貼り、
遮光したうえで穴を空けてLEDをセットします。
尚、アルミテープは100均ショップで見つけた水回り補修用のテープです。
…模型ではミラーフィニッシュ用途に使えるかと。
ふぅ、記事書いてみて改めて実感しましたが、1300パーツ×3個に電飾工作ともなると、
工作編だけで50枚近くの画像枚数になったので…我ながら良くやったなと。
作業期間としては約2ヶ月ですが、うち2週間は塗装作業だったので、約1.5ヶ月くらいかと。
…GW期間中はほぼヒキコモリだったので時間的には…(脂汗。

さて、この後は塗装編ですが、こちらも思ったより画像枚数が多いので、
ご興味が有りましたら、引き続きご覧ください(ぇ。
製作編ラストは塗装前準備という事で、
コンパスカッターを使用してレンズ部のマスキングをしていたり。

昨今は丸・四角型に最初からカットされたマスキングシートとか有りますが、
使おうと思ったら径が合わず、こうして自作する事に…(汗。

14×2個あるので結構大変でしたね…。
でもってまたしても作業が戻る感じですが、
フェンダー上の雑具箱にはそれぞれ留め具が付きますけれど、
見ての通りの細かさと数が有るので、
…これ、作るヒトの精神力に応じてというか、
技量に応じて適当な所でオミットしても良いのでは、
…と感じましたが…(脂汗。
ディティールとなるフック類と、
上面にはデッチアップですがメンテナンスハッチっぽいものを
追加しています。

…因みに以前に組んだターミネーターの余剰パーツですが、
元々T90の側面の追加装甲だったりして…。
ソ連製AFVには必ずと言って良い程、
スモークディスチャージャーが装備されていますが、
これってもしかしてアフガン以来の肉薄攻撃対策なのか、
戦車とか歩兵戦闘車以外にも普通に装備されていますね…。
仮乗せをしつつ工作を進めています。


下画像では発光部にカバー類が付いておりますが、
中央列のレンズカバーは破損しやすいので、
閉状態にしてしまうか、補強とか入れておくべきかも。
ムスタSの次はスジャティエの砲塔部の工作をしていきます。
先に組んだ発光ユニットを砲塔部に組み込んでいきますが、
遮光も兼ねてまたアルミテープを貼ったり、カバーしたり。
(末端部はコネクタにしてあるのですが、
塗装時にはマスキングしておきます)

…で、この砲塔部分の後部が、
DC電源ユニットのスペースになる訳で。
後部には揚弾コンベアが付きます。
農家の収穫時期などに見かける気がしますが、
都会育ちの方には馴染みが無いかなと(ぇ。
(自分は稲刈りの時にこういうの見た記憶が…)

…で、割とおなじみのタミヤ製ドイツ兵にご登場いただきましたが、
こうすると使い方が分かるかなと。

…まあその前に、組むだけでヘーコラしますけど…


西側車両では同一車体を利用した専用の
弾薬運搬車が後部からドッキング(?するケースが多いのですが、
ロシアの運用事情としては、トラック等で運んでくるのかなと。
右側面のパンチングメタルは謎装備ですが、
こんな穴あき箱に何を仕舞うのかなと(汗。

(機銃の空薬莢受け、にしては穴が大きすぎるので)

後部のアンテナケース?ですが、
キットのままでは強度不足の為、
0.5mm真鍮棒を加工して補強兼用のモールドを追加しています
(色違いなので分かるかも)
側面のフック類が付きました。

エッチングパーツの工作もアレですが、
フックの種類も数も多いし、
ハッチ部のダンパーまで別パーツなので、
かなり苦労する部分ではないかなと(汗。
上部構造物の作業に入りました。
画像が有りませんが、1K17には余剰パーツとして
152mm砲がそのまま入っているので、
その一部を使用して砲尾をなんちゃって再現、…しています。
車体後部の工作前に、
装備品の丸太を作っています。

プラパーツの貼り合わせですが、
荒っぽい感じを出す為、合わせ目消しのついでに、
デザインナイフでガリガリとモールドを追加しています。
(向かって左が処理後、右側2個は処理前)


…後で分かりますが、これによりスミ入れ後、
木目調のモールドが再現できたりして(をぉ。
トラベルクランプの可動状態を出しておきます。
当サイトでは過去にM109とかAUF1を組んでおりますが、
主砲(152mm砲)の下部の突起と嵌合する様で、
内部から操作できるかどうかは不明です(爆。

…解除だけなら操縦席側から出来るかも。
ついでに比較画像とか。
手元にT72キットが無いのでアレですが、
戦車型との違いが分かれば…。
上面のフックとかライトが付いています。

難所としては2S19のトラベルクランプですが、
1K17の方にも同じパーツが有るので、
失敗したらそっちを使う、ってのもアリかと(ぇ。
フェンダー上部の雑具箱が付きました。
モールドの関係で箱組が続くのですが、
…地味にパーツ数が多いなと。

(3~4パーツ×片側5個×2×3台分…)
作業的に少し戻りますが、
車体前部下面に付くドーザーブレード部です。

これまたパーツ数の多さに泣かされるのですが、
アームのヒンジ部が左右分割、アーム部は勿論、
ガイド部も後付け別パーツ、取付基部も別パーツ、

…成程、このキットの完成率が低いわけだなと(苦笑。
車体上部が付き始めています。
T72系列の車体は跳弾板を兼ねた?V字の基部が有りますが、
ムスタS(画面左)ではトラベルクランプ、
スジャティエでは基部のみが残っていたり。
キャタピラの組立です。
取説では冶具(画面手前の板)に並べてセンターガイドを只管…
となっておりますが、やはり埒が明かないので、
ランナー状態でセンターガイドを一通り組んで置き、
接着連結をしていきます。

実車はT80以降で一般的になったダブルピンタイプですが、
キットはシングル構造になっているので、注意が必要かも。

取説での枚数は片側87枚という事でしたが、
先のシングル構造の関係も有るのか、88~89枚となっています。


気になる作業時間は1本当り3時間強を見ておくべきかな、という所ですが、
T80/90系統より少しコマ数が多い(車体はT72!)分、時間もややかかっているかと。
…これ、乾燥後に隙間が有ったら瞬着を流しておくべきかも…(汗。
(注:シングルタイプと違いコマ間の嵌合部が無いので隙間が出来やすい!)
転輪君での整形が済んだ後、
車体への取付をしていきます。

…やっとそれらしくなってきましたね…。
補強も兼ねて隔壁類をデッチ上げています。

当初、車体側に電源部をセットする積りでいましたが、
車体部の容積が余りにも小さかったため、
砲塔側にセットする事になります(汗。
そんな感じで発光部の工作が完了です。

1個目の赤は普通に光っているだけですが、
2個目は直視するとかなり眩しいので(!
…成程、これなら目晦まし的な事は出来るよなと(苦笑。
試しにマゼンタのカバーを付けてみましたが、
高輝度白色LEDと組み合わせると、
ピンクに発光するので、中々に良いかと。

これまたキャラものにも応用が効きますので、
…いつかガミ○ス艦隊とかやれると良いなと。
レンズ部にはクリアブルーを塗っておりますが、
これにより波動コアでも搭載している雰囲気になります。

某宇宙戦争とか戦艦物のエンジン部とか…。
2個目はよりSFチックというか、
キャラモノよりの発光パターンを目指します。

今度は白の高輝度タイプ、径も5ミリの太いタイプです。
(作業内容は同じなので出来上がり状態のみですが…)
カバーを付けて発光状態をチェックしています。
これは一般的な3ミリ径のタイプを使ってみた訳ですが、
レンズ部全体が発光している様に見えないので、
以後の作業で拡散目的の作業をします。
配線と半田付けが出来た所です。
今回のは総数14個有る関係で電池式にはせず、
DC12Vの電源を用意してそこから常時点灯を目指します。

LEDの点灯には抵抗ないし定電流ダイオードの選定が必要になりますが、
抵抗が付属するセットも有るので、そっちを使うのも良いかと。

まずは、理科で習ったオームの法則「V=I*R」を元に、
12(V)=15(mA)*(抵抗値)で必要な抵抗値を求めます。
「→12/15(→0.8)*1000=800Ω」
LEDにどの位電流を流すかによって抵抗値が変わってきますが、
要するにこれより大きい抵抗を付けて置けば良い、って事です。
因みに今回は5mAとして計算しており、最低値は2.4kΩ、適当な所で3kΩです)

(余談ですがLEDの規格上、流せる電流は5~30mAって所で、
部品を仕込む時に仕様を確認しておけば安心かと)


…といった所で点灯テストをしつつ作業を進めます。
パーツを仮合わせして取り付け位置のアタリを取った後、
LEDの径に合わせて穴を開けていきます。
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まずは遮光目的の為、
レンズ部を付ける前に裏側からアルミテープを貼っています。

塗装でも遮光は出来ますが、やっておくと安心できますし。
●「塗装編」記事へ進む
ワイヤーと丸太が付きました。

今回のは軟銅線ですので、曲げ癖は付けやすいかと。
反面、保管状態によっては線自体が潰れていたりするので、
そういう時には修正しておくべきかと。
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砲塔後面ですが、一体成型の関係からか
ハッチ類のモールドが甘いので、
タガネで全部彫り直しをしています。

…メンテナンス用っぽいので開閉頻度は少なそうですが、
取手も有る事ですし、やっておいた方が良いかも。
最後に機銃を取り付けて完了です。
同一部分なので3個纏めて組んでいますが、
エッチングパーツの曲げ加工や点付け箇所が有るので、
これもまた難易度高い箇所かなと。

…って、このキットそういう部分多いなと。
ディティールが追加されています。
上面の踏み板っぽいエッチングを始め、
前面のスモークディスチャージャーに予備キャタピラ、
外側に付けられたベンチレーターの排気管カバー
(エアコンの配線カバーみたいなやつ)が付いています。
フェンダーの補強板が付いています。
エッチングパーツの加工も結構面倒ですが、
車体側の溶接モールドと干渉するので、
何方かを削ったり切ったりする必要が有ります。

…これ、やっぱり設計ミスなんじゃないかなと(ぼそ。
続いて転輪部です。
いつも通りの横着ぶりですが、効率優先で。

ハブキャップとかもこの状態で取り付けていきます。
サスアームと上部転輪が付いたところです。
…たったこれだけで何パーツ処理したのやら(汗。
さて、ここから漸く普通に組立作業に入ります。
実車はT72をベースに延長された車体構造を持つ様ですが、
パーツの細かさは半端じゃないなと。

画像が連続していますが、
車体前後左右にはサスアームに補助機構が付いており、
一本当たり4パーツもの構成になっています。


…で、余りの小ささにパーツを処理しつつ組立、
ってのは早々に諦め、ある程度の大きさになった所で、
2枚目の様にゲート周辺の処理を行います。

…転輪が付くと殆ど見えなくなる部分ですし、
もうちょっと何とかならなかったのかなと(苦笑。
光漏れチェックも兼ねてナイトビジョンとか(笑。

これから同様の事をしようとする方向けですが、
配線がかなりタイトになるので、真ん中の部分はハッチパーツで
塞いで上下2列で良いのでは、と思います。
てな訳で、純色マゼンタをクリアーで薄め、
透明部分に着色してフィルターとしています。
レンズ部の透明パーツが付いた状態ですが、
フィルターとして透明パーツにも色が有る方が良いなと。
LEDをセットする部分が出来た所です。
発光側には透明プラ板を挟み込んでありますが、
強度確保と拡散目的かなと。