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■「1K17 & 2S19 (塗装編)」
随分と記事が延びていますが、塗装作業に入ります。
まずは塗装下地からやっていくのですが、
いつもと違い今回は遮光目的も有るので、プラサフを吹いています。
(普段は透明のプライマーを吹いて塗料の食いつきを確保しています、
工作編で見えていますが、エッチングパーツが結構あるので)

ただまあ、これは元々がレジンキット用なので、
プラモに使うのはあんまり良くない…かも
(溶剤成分が強いためプラを溶かす恐れが有ります、
他、サフの粒子がモールドを消したり潰したりしてしまう可能性も…)。
ここからは細部の筆塗りになります。

まずはジャーマングレイでキャタピラとか、
機銃部の基本色を塗っています。

…で、今回は最初に黒を吹いている事も有り、
奥まった部分に既に黒が残っていたりするので、
思っていたよりは早く済んだ気がします(をぉ。


(尚、マーキングは一緒にウェザリングする為、
エアブラシ作業が終わった後、早速貼り付けています)
ここからちょっと変な事をしています(ぇ。
大戦末期のドイツ車両で見かけるチップ迷彩?
を試しにやってみようと思い、
まずは実車同様、ステンシルを作成します。
3色目は基本色となるロシアングリーンです。

元々はメタルグリーンだったものに
混ぜて使っている訳ですが、
段々とロシアングリーンの色合いが強くなって来たかと。
●飽きたのでTOPページに帰る●
2色目からはグリーンのベースを作っていきます。
これはいつものRLM70です。

…隣に置いた瓶が4割近く減っていますが、
使い終わった後にストックの塗料を追加し、
後でまた満タンにしていたり。
●「1K17 & 2S19 (工作編)」記事へ戻る
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1色目は黒です。
装輪系AFVに良く使ってきたスタイルですが、
装軌系車両でもメリットが有る事が分かったので(以下記事参照)、
今後はこのパターンで進めようかなと。

因みに残り物の青・灰系の塗料に、
ジャーマングレイとかを随時追加したもので、
詳しいレシピは自分でも分かっていなかったり(ぇ。
●「大砲は漢のロマンです!」(注:2S19 ムスタSの撮影編に進みます)
ベースにシートを貼った後、
車体をネジ固定し、配線を通します。

車体の穴は工作編の時点ですでに開けてあったりします
(塗装完了後にやると壊しそうなパーツが多いので…)。

電源部は砲塔の空きスペースにセットされるので、
内部イメージはこんな感じ、って事で。

(今回使用しているのは一般のACアダプタではなく、
基盤への組み込み用なので配線を自分でやるタイプです、
安いのですが手間が…っていうかタップの梱包材に使われている
PET材を使って絶縁ケースっぽく、外側の固定はマスキングテープだったり)
後部の丸太とか。
2枚出ておりますが、やっている事は過去作のT80Uとほぼ同じかと。

ダークイエローは単なる下地として使用していますが、
その上にタン、凹面モールドに残る様にクリアーオレンジの描き込み、
表面にハイライトとしてセールカラーをドライブラシしています。

実車ではほぼ車体色のままになっているのですが、
材質表現をした方が模型的には良いので、
興味が有りましたら試されてみてはと(ぇ。


…この後、ウォッシングで木目部にスミ入れが入りますが、
良い感じに丸太っぽい雰囲気が出てくるかと(ニヤソ。
更にロシアングリーンでのマーキング。

…随分とヘンテコな迷彩パターンになりましたが、
今後III突とかIV突のシュルツェンを塗る時、
もっと格好良く仕上げられる様になればと(汗。

(待ち伏せ攻撃の多い突撃砲は、
シュルツェンが太陽光を反射して目立ってしまうケースが多いらしく、
この部分だけ、特に念入りに迷彩が描かれているケースが多いとか)
何とか今回も終わりましたね…。
キットを入手した辺りから「電飾やってみたい」ってのを温めていた訳ですが、
構想期間とかも含めると、ここまで結構長い道のりだったので、感慨深いなと(作業期間そのものは2ヶ月ちょいですが)。

…さて、この後は撮影編になりますが、こっちも基本的に3台分あるので、
ページを分けて更新するのが良いかなと(ぇ。

…さて、やっとこさ撮影編も2編出来ましたので、まずはお好きな方を選択いただければと(をい。
オリジナル版?っぽい方も幾つか。

高輝度LEDの効果も有ってか、
周囲の光量に関係なく自己主張するので、
如何にもっぽい雰囲気が出ているかなと。


ステンシルによるチップ迷彩が
見所の一つかと思いますが、
ウェザリングの果てにボケ気味になったので、
…どうなんだろうなと(汗。


大戦末期のドイツ車両では、
通常の3色迷彩の上から更に
こういった丸・三角・四角の描き込み?が
有ったりしますが、
「木漏れ日パターン」と一般に呼ばれているかと。


他、大戦時にはペリスコープのダミー目的か、
対戦車ライフルの目標を反らす為に
描かれている事が有るそうで、
敢えて車体と水平に描く、っても面白いかと(ぉ。
撮影編の前にまずは1号機の画像を幾つか。

レンズ部を塗装で仕上げた場合、
光って見える部分はあくまで外部光の反射なので、
見えにくくなる場合が多いのですが、
実際に自分から発光すると、普通に存在感を主張するなと。


…ただまあ、2号機の眩しさと比較すると、
この状態って待機状態というか、
ただ光っているだけなので、
「レーザー兵器っぽさ」は難しいかなと(汗。


余談ですが、現代のレーザー技術に関して、
エネルギーの励起媒体として宝石系のもの
(今回の1K17はルビーを使って居るとか)を使うパターンと、
各種ガス(ハロゲンとか炭酸ガスとか)を用いるケースが有りますが、
何れの場合も加工用としてはかなり焦点深度が浅く、
長射程の兵器としてはまだまだ実用性に乏しいらしいです…。

(注:励起媒体、ってのは、某波動砲宜しく、
エネルギーを充填して放出=発射する為のものです、
エンジン用語でお馴染みですがチャンバー、薬室内に溜める、
ってイメージが合うかなと)
そんなこんなで漸くの完了ですが、
見事な感じで「らしくない」作品になりましたね…。
発光部のリード端末はコネクタにしてあるので、
それを接続した後、砲塔を乗せて完了です。

配線には若干の余裕があるので、
砲塔部は左右に(多少は)振る事が出来たり(ぉ。
作業に入る前に念の為、
仮乗せして違和感が無いかチェックしています。

…車体の迷彩に合わせて乾燥帯っぽい地面と、
それなりに草が残る地面に見えていればと。
本来なら、キッチリグランドワークをこなして、
その上に固定していくのがベストかと思いますが、
簡単に済ませるべく(!、
情景シートを使う事にします。

今回のは飛行機モデル用のもの(スケール表記は1/72・1/48)
ですが、構わず使っています(ぇ。

(ちなみに材質は紙、切る時はカッターより鋏の方が
通りが良いみたいです、よく見るとエッジ部が…)
終わりかと思いきや、
作業はまだ続きます。


1K17の方は電飾を仕込んである関係で、
ベースを通して配線を処理しておいた方が良いので…。


…で、まずは市販のケースで十分かどうか、
チェックしている所ですね。
…という事で、同時製作の内の1個、
2S19(ムスタS)の作業が完了です。

この車両、製作記事中ではいつも端っこ(!
に配置してあった事も有り、
何やらいつの間にか出来上がってしまっている(!
感じなのですが…。


まあ、同時進行ならではの現象なのですが、
通ってくる工程がほぼ同じなのでねぇ…。

(当初バラバラの進行になるかと思いきや、
結局並行作業が出来たので…。
…やってみるものだなと)

他、今回の341号車は
モスクワでのパレードに出ていた車両なのですが、
パレード時は単色が基本の様です。

迷彩付きのカラーガイドにマーキングのみ有名車両、
…という、俺オリジナルの仕上げになっていたり(汗。
艶消しのTOPコートを吹いた後、
レンズ部に再度クリアを上塗りしています。


…こうして置けば、発光部のLEDが外からは見えなくなって、
適度ににじんだ感じになるのではと。
次はエナメル塗料によるウォッシングです。

これもいつも通りのパターンですが、
足回りにバフ、上面を中心にフラットアースです。
クリア系のパーツを塗っています。
キットはクリアパーツなのですが、あまりに小さいとかの理由も有り、
不透明パーツの時と同じ手順です(爆。

1K17には発光部が有るので、クリアパーツを生かしてますが…。
ペリスコープやライト部は銀下地に各種クリアで仕上げています。
錆とか塗装剥がれっぽい色を付けていきます。

基本的には経時変化を念頭に置いておりますが、
錆そのものは表面変化の最終段階なので、
塗装順としては最初に描き、
その上に金属下地の露出(黒鉄色)、
煤及び雨だれ跡(スモーク)、って感じで描いています。
転輪ゴム部のグレージングとか。

ベースはジャーマングレーですが、
少しずつライト系のグレーをドライブラシしていくと、
良い具合に強調される上に、
はみ出し部分とかもボケていきますので、…

…や、転輪部のマスキングなんて要らない、
って自分は思うんですがねぇ…(ぼそ。
でもってライトグリーンでのマーキング。

先にも書きましたが、
ここでガイアノーツの152番が心許無くなってきたので、
エアブラシ用に専用瓶を作ってそこにストックしています。
(中身はほぼ026番です)
…で、ステンシルを当てて
一個ずつプシュプシュと吹いてマーキングしていきますが、
思った以上に面倒な作業になりました…。

他、マークが大きすぎた感とか、
迷彩っぽく見えなかったので、
更に他の色も使ってマーキングを増やしていきます(脂汗。
さて、2種3個と言えば…って訳ではありませんが、
森林・湿地迷彩っぽいロシア迷彩をまたしてもやっています。

今回のもBMPTの時と同様、
ライトグリーンでの描き込みとなります。

尚、ガイアノーツの152番は店頭在庫のみなので、
これが切れた後は、同社の026番を使う予定です。
(大体同じ色合いだったため、下記事参照)
迷彩の2色目はジャーマングレイです。
カラーガイドではただの黒指定の場合が多いのですが、
適度にトーンが低いジャーマングレイの方が使い勝手が良いかと。
(自動車と違い艶消しが基本ですし、
全体のトーンを合わせるのにはこちらが便利なので)
基本色が出来たので、
今度は迷彩パターンを吹いていきます。

過去作のT80U以来、
ロシア迷彩のカラーパターンを試行錯誤していますが、
この黄色は前作(ターミネータとスカッドB)のそれに対し、
ダークイエローと黄土色を追加して薄めの黄色にしています。
(2枚目に有る、瓶の落書き参照)


もう少し薄くても良いかもですが、
雑誌作例とかパッケイラストの色合いは
こんな感じなので、今後もこれで進めたいなと。
(紫外線で焼けた色合いを目指すなら白っぽくですが、
適度に黄色い方が良いので)
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●「ロマン兵器と言えばレーザー砲です!」
                               (注:1K17 スジャティエの撮影編に進みます)
4色目はハイライトとなるRLM02です。

例によってカップに残った塗料に混ぜて使っておりますが、
こちらはカラーモジュレーションを意識して、
さっと吹くだけなので、あんまり減りませんね…。