Back(塗装編)
■「2S19 ムスタS」(撮影編)
支援目線の後方ショットを2種。

デカイ上部構造物のせいも有ってか、
ぱっと見が戦車みたいなので、
火力支援車両のイメージが出にくいなと。

まあ、知らないヒトが見たら、
戦車と勘違いしそうですな…。


まあ、今後他にも各種のソ連系AFVを
組んでいく事になるかと思いますが、
ぱっと見の印象が戦車と大差ないものが多いので、
その辺もロシアAFVの魅力なのかなと。

「どん!」

…という書き文字が似合いそうな感じで
撮影編そのいちです。


今更ですが、
過去作のラインナップを見て、
自分はかなりの?
大砲好きなんだなと(苦笑。
●「1K17 撮影編」に行ってみる
俯瞰構図を2点。

過去作のパラディン(M109A6)やAUF1と違い、
152mm砲というやや小さめの榴弾砲ですが、
その分口径を大きくしてあるのか、
砲身自体はかなり長い印象を受けます。

ロシアのAFVは大戦時の物も含めて、
砲塔部分がやたらと小さい車両が多いのですが、
今回の2S19は弾薬スペースもかなり大きめに取ってあり、

『ロシアらしくないけど、
重厚で格好良い』


という印象を受けます。
何とか終わったか…といっても2種3個の内の半分ですけど。
M109の時の様に3種類分纏めて、というのも案としてありましたが、
製作編での扱いが薄いので、撮影編位は別ページ化してあげないと…って事で。

さて、次回作の話の前にまずは残りの撮影編なので、そちらが先かなと(汗。

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                                                (2016.06.18)
上側のエッジ面?には、
向かって右側に謎ラック、
左側には揚弾時や行軍時に使用するのか、
サブのライトが付いています。

…ロシア車両には用途不明の部分が
まだまだ多いなと(汗。
かなり寄ってみると、
工具箱の留め具が何とか見えます。

…工作編で随分と苦労させられましたが…。
側面の転輪配置を見ると、
前側と後ろ側で間隔が違う訳ですが、
この配置パターンはT80に近いものの、
側面や上面に見え隠れしている構造物は
T72のそれなので、何やら不思議な印象が…。

もう少し他の車両群を作り込めばですが、
延長車体を作り起こしているのかも。
正面及び後面とか。

真正面から撮ろうとしたら、
長大な主砲が邪魔になり、
結局こんな構図になっていたり。


後面はかなり独特な形状で、
揚弾用のコンベアを始め、
1個だけとはいえ、車体に取り付けられた
シャベルが目を引くかと。

(ソ連系車両にはツルハシやバール等、
車体の外側に付けられた装備が少ないので)
撮影編ラストは足回りのアップとか。

工作編では特に書いておりませんが、
側面に付いているタラップ部分が点付けの為、
取れやすいので、注意が必要かと。
(裏面から真鍮棒で補強しようかと思いましたが、
フェンダーを組んだ後だと取付できなかった為)



他、余談ですがT80シリーズから始まった
ダブルピンタイプの履帯に関し、
自走砲などで使用されている旧タイプ?の履帯は、
センターガイドがやや大きめで、
続くT90シリーズなどでは、ほんの少しだけですが
センターガイドが小さくなっており、
軽量化の為か、あるいは資材節約なのか、
興味は尽きないですね…。

(同社のキットパーツを見た時、
T90と2S19とでランナー内のパーツ配置が違うので、
刻印を見たらパーツ自体が違っていた、
…というオチです)


…更に?近年のキットで判明しておりますが、
T72シリーズの近代改修においても
シングル→ダブルピンへの変更がなされている(!
車両が有り、
仕様違いが今後も多々リリースされるんだろうなと(汗。
車長ハッチ脇、
謎ラックの周辺とか。

現用車両は非公開の部分も多いので、
外観から何となく機能を類推するしかない場合が多く、
…謎部分の使用方法を考えてみるのも面白いかと。
機銃部のアップとか。

塗り分けとかで悩むことが多いのですが、
サーチライト部はカバーが掛かっている、
と解釈したので車体色のまま、としています。

後半部にロッドが付いておりますが、
車内から操作できる様に、
かつカメラ部(横に張り出した筒)と連動する様です。
一部取れてしまっておりますが(!、
後半部の3枚つづりになっている部分には、
小さな取っ手が付いていて、
何かあった時に外したり、
交換したりできるんだろうなと。
砲塔上面の画像を幾つか。

天面の増加装甲兼用?の
パンチングメタルが目を引きますが、
自走砲はただでさえ重い主砲を積んでいるので、
結果的に砲塔部分はかなり薄く・軽く作ってあり、
一時的にせよ防御出来る様に、
という配慮なのかなと。


…まあ、普通に格好良い、ってのも有るかなと(ぇ。
揚弾コンベアの展開状態を2種。

製作編でも書きましたが、
西側車両の多くでは、
同一車台を使用した弾薬運搬車が随行し、
後部からドッキング?して、
弾薬ラックごと交換してしまうパターンが有りますが、
ソ連側にはそういった専用車両が存在しない様で、
トラックなどで運ばれてきた弾薬を、
これを使って搭載していく様です。


そういえば2S7のキットには、
手運び用の1輪車のパーツが有ったなと(汗。


スカッドBの時に書きましたが、
展開~砲撃~撤収までの時間が短い程、
生還率が向上するので、
昔よりはマシになったのかな、とか。
砲塔後部のアップを2点。

斜めに装備されている大きな筒は、
アンテナケースだと思われますが…さて。

これ、今回の2S19だけでなく、
T90シリーズにも装備されているので、
多分そうなのでは、と。


間違ってもフラッグ戦用の旗が…
なんてことは無いかと(笑
少し下がって車体前面とか。

この部分は基本T72のままなので、
専用っぽい印象は薄いのですが…。


トラベルクランプと主砲の嵌合は
主砲下の突起とクランプ側の爪によるもので、
西側車両の多くが輪っかないし大型の爪で
がっちりとホールドするのと対照的だなと。
砲塔部前面の画像を2種。

先にも書きましたが、
この車両が自走砲っぽくない、
って理由の一つがここかなと(汗。

増加装甲兼用の予備キャタピラとか、
スモークディスチャージャーとか。

可能性の話ですが、
アフガン侵攻以来、戦線後方からの
火力支援車両といえど、
防衛線・警戒線を越え肉薄してきた
ゲリラとの交戦も頻繁にあり、
その対策として装備されているのかも。
側面から2パターン。

工作編の記事を見ると良く分かるかもですが、
ソ連車両はとにかく車体の容積が小さく、
フェンダーが無ければ、砲塔部は車体から
完全にはみ出しているというか、
その分、独特の低いシルエットを持っているので、
これが「らしさ」って事なんだろうなと。
アップ風味な画像を2点。

手元の資料によると、2S19は
2S1及び2S3(何れも1965年前後の設計)の更新用として、
1980年代より開発が始まり、1989年に制式化された、とあります。

ロシアの装軌式車両の工業事情も有るかと思いますが、
今回に先立つ2S1/2S3/2S7等の自走砲は何れも専用車台で、
本車のみが既存コンポーネントの流用となっておりますが、
2S1/2S3では車体の拡張性が乏しかったり、
2S7では自走砲台過ぎて弾薬スペースが無かったりで、
結局砲塔部分のみの新規開発でコストを抑えたっぽいです。
(この辺りは過去作のAUF1等も参考になるかも)

他、ロシア国内には配備されたものの
実戦には参加せずに退役を迎えたであろう車両も多いはずで、
T90等に更新されていった余剰のT72を使用して、
このムスタSに改造されていった車両も多々有るのではと。
(有名どころ?ではTOS-1もこのパターンと推測)
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