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■「9K72 エルブルス“SCUD B”」(撮影編)
…(ネタが浮かばない)…

まあそれはそれとして撮影編です(爆。

まずは実サイズ画像を2点ですが、
如何にもロシアらしい

『ワル格好良い』

雰囲気が出ていてよいなと。
取説によると、
配置に付いてから発射までの所要時間は
約1時間だそうで、
後部のアウトリガーの展開・車体の固定、
ミサイルを起こして微調整、
ロケット燃料注入に天候チェック、点火、
…までに相応の時間が掛かるようですね…。
(慣性誘導方式らしく、
風が強いと変な所に落ちるとか)



21世紀の現代では防衛・迎撃兵器としての
ミサイルが注目を集めつつありますが、
これまた配置に付いてから発射までの時間が
一つの指針になりそうなので、
そういう面でも注目のカテゴリなのかなと(汗。
今となっては珍しいパターンですが、
正面窓のワイパーが一体成型されていて、
何やらダル目の印象を受けてしまいますが、
ここまで寄らなければ分からない、

…という事もあって今回はこのままです(汗。
ちょっと引いて3~4ブロックを。

最後部には各種の補器っぽいものが多数ある訳ですが、
燃料注入やら角度の微調整とか、
まあ色々とやる事が有るみたいで、
想像を巡らせてみるしかないかなと(笑。
キャビン部のアップを幾つか。

デカくて重い、というイメージも有り、
ウェザリングの類をかなりキツ目に入れた
格好になっておりますが、
これを見ている人が唸ってくれれば…と。

(この手の大型車両が、どの位の頻度で
車体上面に登ったりするのか…良く分から無いので)
正面から。

基本「ただのトラック」なのですが、
ミサイル搭載部分を凹ませた関係上、
独特の格好良さが有りますね…。

ヘメートとかはスマートな格好良さが魅力ですが、
こちらは武骨さが前面に出ているというか、
威圧感のあるデザインですね…。
一応ですが、ほっぺ?(メンテナンスハッチ?)の識別色は、
赤系統が一般的らしいのですが、
個人的好みで黄橙色です。
さて、ちょっと調べてみたのですが、
本車が装備している「R-17」弾道ミサイルは、
全長11.2m、弾頭重量770kg、射程は280kmだとか。
(東京から名古屋、もしくは仙台辺り?)

冷戦時代のアダ花と言ってしまえばそれまでですが、
装軌式のそれより比較的安価に生産出来るためか、
東側諸国や中東へも輸出され、
総生産数は7,000発(!とも言われています。

…で、21世紀の現在でも
ばら撒かれた側の国の軍事パレードなどで
ちらちら見え隠れしていたりするので、
ある意味リアルな車両でもあるかなと(脂汗。
ラストはミサイルのロック機構のアップとか。


発射準備が出来たら、乗員の誰かが
支持架脇のタラップを使ってこの部分まで登り、
ミサイルのロックレバーを手動解除(!?
…するみたいですが、
ワイヤとかロッドで操作するにしても、
車体側にレバーとかは無さそうなので、
…これは大変だなと(滝汗。
後面寄りのショットを2枚。

火力支援時の味方目線になりますが、
今回はいつになくというか、
ゴツさが強調される感じですね…。


目標地点は短くても数十km以上先なので、
相対している感は皆無でしょうけれど。


消火器の赤が目を引きますが、
ロケット燃料を扱うので、
相応に気を遣うんだろうなと。
(多分2液混合型なので、
注入時に何かの拍子で引火、ってのも有るかと)
少し戻って側面のアップとか。

下面の逆三角形のハッチ内には
各種のバルブ機器やメータが
内蔵されているのですが、
それ以外の部分は謎が多いので、
それこそ訓練風景でも確認しない限り、
分からない事が多いなと。



…他、実車には存在しないものの、
タイヤハウス上部に小フックをいくつか追加しましたが、
自分で思った以上に違和感なくマッチしているので、
やってみて良かったかなと。
更にアップとか。

チューブや電線を這わせる場合、
断線防止の意味合いも有って、
必ずループ(たわみ)を持たせる訳ですが、
意図的に反対側へ接続したりして、
それっぽい説得力を持たせています。


参考にすべきは屋外配線ですが、
工事現場の重機の配線とか、
機会が有れば参考にしたいなと。
最後部の発射台周辺を2枚。

真後ろから見た時と違い、
横から見る限りでは良い感じに
垂れ下がって見えるので、
ケレン味の効いたデッチアップかと(ぉ。

実車ではもっと細めのチュープが何本も
付く様で、径を細くして、
本数をこの倍くらいにしても面白いかも。

(ミサイルの底面に3×4で通してありますが、
4ないし5×4、でも面白いかと)
左側面ですが前半部のアップです。

色々と追加工作をした割に、
完成後は殆ど見えなくなるわけですが、
正面から見た時にデフ部がチラ見えするくらい…
ですが、まあそこは自己満足なので(苦笑。
少し下がって第3ブロックとか。

ここには左右それぞれに
大きな制御スペースが有りますが、
電源ラインと思しきジャンパ線はこちら側だけで、
左側面は継電箱?っぽいものが付いていますね。

左右非対称なのはそれぞれに意味が有る、
と考えるべきですが、
何となくレベルの推測しかできないので、
妄想を膨らませる訳で。
第2ブロックのアップとか。

下面の台形ボックスの左にパイプが有りますが、
これはメインエンジンの排気口(マフラー)でして、
ヘメートのそれと比べるとアレですが、
それ程瞬発力とかスピードを求めていないのか、
それとも安く上げるために一般的なスタイルなのか、
気になる所かも。
車体上部の連続画像とか。

工作編でも書いておりますが、
先頭ブロックはエンジンと運転席、
2個目のブロックには発電機と燃料、
3個目にはミサイルの制御・調整システムと
ロケット燃料のタンクやボンベ・コンプレッサー類、
4個目にはジャッキブロックに3ブロックの補機類、
…と言う感じの構成になっている様で、

それぞれの役割とか機能とかを考えながら、
それっぽく仕上げていくのが良いかなと。


ミサイルを搭載する部分を避けて
各種機器が配置されているので、
側面と中央部分の対比が面白いかも。
ナビ側のキャビン部とか。

ミラー部のアルミテープですが、
思っていた以上に雰囲気が良いかも、とか。
煽り構図を2点。

目線を下げてのパターンも迫力が有り、
車両自体が示威的というか、
武力の象徴的なイメージが有りますね、これ。


尚、今回はロシア迷彩をイメージしている訳ですが、
先にも書いた通り、かなりの国に輸出されていて、
湾岸戦争時にイラク軍がサウジやイスラエルに向けて
これらのスカッドミサイルを報復攻撃として
発射した関係上、カラーガイドにも
イラク軍仕様のデザートカラーがある訳で、
…機会が有ればこっちも面白そうだなと(汗。
後面とか。
チューブ類をグチャっと這わせてありますが、
思ったより垂れ下がった感じにならなかったので、
次回以降が有れば、もっと癖が付けやすい様に、
細めのものが良いのかなと。

…これから組む方にお勧めするならば、
黒のリード線が良いかも、とか。
メッシュチューブは変化を付ける為に、
所々で織り交ぜるのが良いかなと。
俯瞰構図を幾つか。

「スカッドミサイル」と呼ばれる一連のシリーズは、
2P4(フィリン=ワシミミズク?)を起点に、
8K11と呼ばれる装軌式の車台が有り
(上記2種は何れもISU-152をベースにした8U128、
という車台型式が付与されているそうです)、
1960年代前半にこの装輪式タイプが配備され始めたとか。

更にややこしいハナシですが、
ロケット弾装備の車両に関しても
8輪トラクターのシャーシはBM-21等の
6輪式カチューシャ(戦後版)の更新用として
9K57(ウラガン=暴風)等のシャーシとなり、
1990年前後からはMAZ-543M(「M」は「改」の意味らしい)の
シャーシを使用した9K58(スメルチ=竜巻)となり、
更には各種の装輪式自走砲のベースになっているらしく、
…今後も当方が知らない派生型がリリースされるんだろうなと(汗。

付け加えておきますが、
中距離の弾道ミサイル車両も各種開発されていて、
6輪タイプの9K79(トチカ=トーチカ)、
8輪の9K52(ルナM)を皮切りに、
6輪の9K714(オカ=オカ川)、
8輪の9K720(イスカンデル)…と言う感じで開発されていて、
ラストの9K720はこのMAZ-543をベースに、
ミサイル本体が小さくなった分、
予備ミサイルを収納しているみたいで、
この辺の変遷が興味深いなと。
やはりこういうアングルだと、
車体の巨大さが強調されるというか、
中々の迫力が有りますね…。
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やっと更新できたか…作業的には3月末で終わっていたのにねぇ…(苦笑。
4月に入ってから天候がイマイチだったりとか忙しかったりしていましたが…相変わらずマイペースだなと。

さて、画像掲示板では既に次回作が流れておりますが、引き続きソ連・ロシアもの、
でもってまたしてもドM認定の同時製作に初の電飾作例までやろうとしているので、
…どうなるかなと(脂汗。

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                                                       (2016.04.23)