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■第8回 「AMX-30B2 & AUF1」(MENG)
8回目にして漸く本格的な現用車両ですね…
但し、いつもの?ワルノリで同時製作ですけれど。

さて、今回のキットはあまり有名ではありませんが、
フランス陸軍のMBTと火力支援用の155mm自走砲(AUF1)です。

2015年時点では同国のMBTは順次ルクレールに置き換わっているものの、
陸自の74式と同様、近代改修を受けて未だ退役しておらず、
更には1991年の湾岸戦争に参加していますね…(B2型)。

対してAUF1の方は既存の車体(AMX30)に砲塔を載せ換えただけ、
…のモノですが、機動力はともかく、
火力や制圧力を求めるに当たっては、
相応の数を揃えねばならないので、国外での採用例は、…
…あんまり無いみたいです(汗。


画像の説明に入りますが、1枚目は箱を並べただけ、
2枚目はいつも通りの入れ歯洗浄剤での漬け置き状態です。
トラペ及びこのMENG製のキットはこれをやっておいた方が、
その後の作業性が良くなるので、塗装をする人は特にやっておくべきかと。

…新居の流しが四角くて容積も大きいので、
こうしてまとめてドブ漬け出来るのは便利だなと(笑。
車体上部を接着したところです。

キャタピラが付けば見えなくなるかもですが、
念の為にパテを盛ってツライチに見える様に修正しています。
(下画像参照)


ついでにB2型にも施しておりますが、
側面フェンダーが付くので、こっちはやらなくても…(汗。
エアブラシによる塗装が済んだところで、
細部の塗り分け作業に入っていきます。

まずはいつものジャーマングレイから。

B2型は側面フェンダーのせいで
筆が届かない部分も多いですが、
「完成後は見えない」ので、
割り切って作業していきます。

…あ、デカールはエアブラシ完了直後に貼っていますが、
位置関係は指定位置からずれています
(デッチアップ等により指定位置に貼れなくなった)
今度はAUF1の塗装です。
1枚目はいつも通り?のダークグリーンです。
(T35とかMAZと同じ)
まずはB2型のベース色から始めています。
下地はブラウン系の何か、ですけれど、
…多分フィギュアの髪とか吹いた残りかと。

(ゲルマリ→はやての髪、かと)

…これが無くなったらウッドブラウンとか、
ダークアースとか使うかも。
更に端折ってますが次はB2型の砲塔です。
砲塔前面の赤外線投光器(向かって右側の箱)と
低光量カメラは開閉選択式ですけど、塗装が面倒なので、
閉状態で製作しています。

他、砲耳部分というか側面の出っ張り部分が
妙に気になったので、換気用?の小ハッチを追加しています。
(ちなみにドラゴン製IV号の余りパーツ)
ふぅ、何とか今回も終わりましたね…工作で約1.5ヶ月、塗装は僅か2週間程度の作業だったのですが、
同時に似て非なる仕様を組むと画像枚数が増えるのなんの…。

今後も仕様違いとかを組む事は多々有ると思いますが、
作業そのものはともかく(!、後始末の記事作成は大変なことになるんだなと(苦笑。

さて、まずはこれまでですが、
いよいよ、クゥェート解放作戦の準備が出来た様なので、下のリンクから撮影編へお進みください。
遊び半分ですが内側には
灰緑色をベタ塗りしてあります。

AFVの内装は車内灯の反射を上げるためか、
白系統の色で塗られている事が多く、
とりあえず適当なセレクションです(ぇ。
上画像のアップですが、
ペリスコープの下地塗装としてライトブルーを塗っています。

画像が有りませんが、この後クリアーブルーを塗って、
それっぽく防弾ガラス風にしています。

…クリアーブラック等の塗料もありますし、
今後この手の部分はどうするかなと(汗。
(車の窓ガラスを例にとると、
内側は暗めだったり、反射するので、
黒に見える場合が多いかと)
次は迷彩塗装です。
先の「フランス軍のNATO迷彩」をイメージして、
黒部分は青~紺系の色合いが良いかなと。

使ったのはノイバウの残りでして、
適度にアレンジしたジャーマングレイ扱いなので、
まあ良いんじゃないかなと。<マタカ
へっぽこついでのディティール追加作業に入っています。

タミヤのドイツ戦車兵との比較で分かるかと思いますが、
この車両、砲塔部分に乗り込むに当り、脚立でも用意しないと、
よじ登るのに苦労しそうなので、0.5mm真鍮棒を適当に曲げて、
補助用のタラップとしています。

戦車ですと歩兵との肉弾戦でよじ登られると不味い…のですが、
火力支援車両の性格上、こういう装備が有っても良いかなと(汗。
車体の装備品が順次取りついています。

生産時期の違いなのか用途による仕様違いなのかは
不明ですが、AUF1にはエアフィルター(対BC兵器用?)が
装備されているのが目を引きます。

戦車型のワイヤーは紐パーツが付属しますが、
ホールド部分との径が全く合わなかったため、
モデラーズの銅線を指定長さに切って使用しています。
段階を端折ってますが、キャタピラが付きました。
キット指定は片側80枚ですが、1~2コマ追加して、
弛みを付けています。

他、車体フェンダーと干渉するので、取り付け時には充分、
注意をするべきかと。

もう一つ注意すべきは取り付け向きなのですが、
パッド部分が前側から見て「▼▼」になりますので…。
(実は今回も…ゲフンゲフン)
3色目はレーダァブラオンです。
作業的には先のB2とほぼ同時に作業しているのですが、
記事の作成上はこうした方が分かりやすいので。


これまた、練り消しゴムの類でマスキングしてやれば、
ハッキリとした迷彩模様が出来ますけど…

今後の課題かなと(汗。
3色目はエメラルドグリーン。
エアブラシのカップに残った塗料に、
適度に加えて基本色としています。


塗料の取説に「フランスのNATO迷彩は明るい色調」
とあったので、こんな色合いにしています。


先の塗料サンプルと比べ、
パッケの色合いが随分と違っていたので、
成程と納得してみたり。
記事はまだまだ続きます(ぇぇぇぇ。


まずは今回の塗装に当たり、
専用でリリースされている塗料が使えるかどうか、
適当にカラーサンプルを作っています。

これはパッケにある通り、
「NATO及びドイツ連邦軍」のカラーですが、
実際の所各国で色合いが微妙に異なるので、
出来うる限り、それらしい色を再現できればと。

画像向かって左から、
タールシュバルツ(タール=アスファルトの黒)、
レーダァブラオン(革の茶色)、
ブロンセグリュン(ブロンズ緑)、ですね。

キットのパッケ及びこのアイテムの解説を元に、
フランス軍のNATO迷彩の色を決めて、
迷彩塗装に入っていこうかと(をぉ。
…で、組んでみて感じましたが、
砲弾を水平状態で搭載している事もあり、
これ、自動装填装置が付いているとはいえ、
連発速度はそんなに早くないのではと(汗。

取説によると6~8発/分だそうですが、
この値は水平射撃での値なのではと…。
●「展示室」インデックスへ戻る
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キャタピラ絡みの塗装で画像を3つほど。

ジャーマングレイをベースとして、
黒鉄色をドライブラシした後、
パッド部分のゴム部分の塗装をしています。
順次組立作業に入ります。
このキット、4隅の部分を除いてサスペンションが可動しますが、
キットの剛性を信じていない自分は、
下画像の様に転輪が揃った所で、
徐に固定しています(瞬着を垂れ流し)。


他、この部分に限らずですが、
説明書の書き方が少々不親切な部分が有り、
イキナリ接着せずに仮合わせをしていった方が良いかと。


因みに、完成後には全く見えなくなるのですが、
トーションバーを受ける車体側のダンパー形状が、
MBTと自走砲では形状が異なっていたりするので、
…作り比べるのは結構面白かったかも(汗。


ついでに、車体のバスタブパーツに関して、
前側のフェンダー部分と組み合わさる部分(先端)が
歪んでいる事が多いので、フェンダーを付けるまでに、
ゆっくりと修正しておいた方が良いかと(苦笑。
●「でざーとせいばー作戦です!」(撮影編へ進みます)
●「AFV置き場」インデックスへ戻る
製作編ラストはAUF1です。

パッケとか見ている限り、
「格好良い」とは縁遠い気がしていたのですが、
出来上がってみると、
中々どうして、格好良いぢゃないかと。


後、コッソリ追加している部分ですが、
AUF1には操縦手ペリスコープの前に、
更に防弾ガラス製?のカバーが付いていて、
ワイパーまで装備されていたり。

火力支援車両の特性上からか、
ハッチを開けたまま操縦する事例が多いため?
…こういった装備が追加されている様です。
(パーツ的にはB2型にも装備できますが…)
アップで見る限り、
フランス軍らしさ、ってのは見えずらい?気がしますが、
現用車両ならではの装備どっさり感が格好良いなと。
撮影前の画像をいくつか。

AMX-30という車両は陸自の74式のモデルにもなっているらしく、
追加装備が無ければソックリ…ですけれど、
ここまでゴテゴテ追加されると、
まるっきり別物に見えますね…。

1990年代前半、タミヤからは
湾岸戦争仕様のM1・M3にチャレンジャーがリリースされましたが、
このB2はリリースされず、
当方もこのキットが出るまで、
この仕様の存在を知らなかったり(滝汗。

21世紀の現在、フランス陸軍のMBTは
ルクレールが主力となってきていますが、
既存のAMX30シリーズも順次退役…なんだろうなと。
仕上げにエナメルでのウォッシングです。
B2型は湾岸戦争派遣仕様との事なので、
バフのみでのウォッシングですが、
かなり白っぽい感じになりますね…。

AUF1はいつも通りのハルレッド、
足回りのみバフを追加して、
土とか砂がこびりついた風の色合いにしています。
次は消火器の赤です。
実車はグリーンで塗られている様ですが、
模型的にはこの手の差し色が有った方が良いので、
万国共通とばかりに赤く塗っています。
(RLM23及びシャアピンクにて)
見え方としては中央のゴム部分が
ライトグレーの色調になっているのに対し、
側面部分は擦れて光っている感じの
色合いになっているかと。


現用車両はこのスタイルが多いので、
(戦車も一般道を走行する事が有るため、
路面を保護する目的で装着されています。
陸自車両でも路外走行時にはパッドが無かったり)

…今後多用するかなと(汗。

他、公道走行時の装備として、
ウィンカーランプ(オレンジ)とミラーが付きますが、
ミラーの方は収納状態で組んでいます。
2色目はRLM02の残り。
ややロシアングリーンっぽい感じですが、
まあ残り物なのでそうなる訳で。
次は迷彩模様を吹いていきます。

クッキリとした迷彩パターンを目指すなら、
練り消しゴムの類でマスキングしていくべきなのですが、
手元にそういったものが無いので、
エアブラシの圧力と塗料を絞って、
細吹きしていきます。


使っているのは先にも出た
レーダァブラオンですが、
レッドブラウンとかオキサイドレッドでも良いかと。

…や、結局の所ウェザリングが入るので、
正確な色調に拘らずとも、
それらしく仕上がるのではないかなと(ぉ。
3色目はセールカラーとサンシャインイエロー。

先の色に更に加える形にしている訳ですが、
元々多国籍軍としてフランスからやってきているので、
普段よりやや明るめの色合いにしています。

…この後、ウェザリングにより色味は段々と
薄くなっていきますので、とりあえずはこのまま進めます。
これ、現用のサンドカラーのベースは勿論、
IDFやUAEなどのベース色に使えそうなので、
…この後模型屋でこの塗料を追加仕込みしていたり(ぇ。
2色目はレドームです。
先のブラウンに混ぜて吹いておりますが、
元々米軍のサンドカラーとして使われているので、
良い感じのデザートイエローに見えるかなと。
そんなこんなで組立作業が完了しましたが、
途中まで同じだと思っていたら意外と違う部分が多くて、
作業量は結構あったなという気がします。

難易度的にはやや高めという感じで、
同社のメルカバとかよりはまあ組みやすい方で、
後は取説の図示がイマイチな部分が散見されるので、

こういった部分が解消されれば、
…このメーカの支持者はもっと増えるんじゃないかなと(苦笑。


や、老婆心ではありますが、
あんまり質の悪い製品ばかりだと、
結果的に新規ユーザが寄り付かなくなりますし、
自分みたいなモノ好きしか買わないメーカになってしまっても、
…ねえ…(そろそろ老眼とかアレですし)。
先のAUF1でもやっていますが、
こちらにもチェーンを付けています。

一応ですがこれもドラゴンの余りパーツで、
パンター用のトラベリングロックのエッチングパーツだったり。

厳密な所ではこの形状はあり得ない(!)のですが、
まあ雰囲気優先、という事で。
そんなこんなでAUF1の作業は終了です。

金属パーツが多数見え隠れしていますが、
ジャンクパーツから分捕ってきているものが多く、
砲塔部分に関しては殆どデッチアップなのでご了承をば。

側面のフック及びラック、
上面のなんちゃってベンチレータ、
謎の小ハッチに謎の取り付け板、
車長キューポラ上面の機銃・専用照準カメラ用のラッチ、
スモークディスチャージャーのチェーン、
…とまあ、結構やってしまっていますね…。


もう一度言っておきますが、

『資料的根拠は一切ない』

のでご注意を。
ここからは砲塔部分の製作です。

まずはデカいパーツが多いAUF1から始めていますが、
内部構造も再現されているので、工数はかなり多い方かと。


尚、弾薬スペースのパーツは一番上のみが
搭載状態のパーツになっていて、
中身を満載するのなら、付属の弾薬パーツを切り取り、
一個ずつ搭載せねばなりませんが…

例によって天井を接着してしまうので、
まずは見納め、という所で。


後、当方の組み方がヘッポコだったのか、
右側(車長)の照準器などが天井と干渉するみたいで、
接着せずに内部を見せたい人は、
キッチリ摺り合わせをしておくべきかも(苦笑。
後面の装備状況とか。
マフラーカバーの形状違いから始まり、
ジェリ缶の装備方法と位置関係に車内電話の箱、
フェンダーの形状に違いが見て取れます。

…よく見たらえらい違っているものだなと(汗。
側面装備品の比較画像とか。

左側面の工具配置は同じですが、
予備キャタピラの装備方法が裏表逆になっていたり、
パッド部分の予備装備の数が違っていたり、…



…車体工作はほぼ同じだろう、と思っていたら、
段々と違うものに仕上がっていくので、
…やりながら後悔し始めていましたが、
…後の祭りなのでこのまま進めます(汗。
キャタピラの組み立てです。
このキット、連結可動式を謳っているのですが、
嵌合部のピンが短かったり隙間が有ったりする為、
いつもの「冶具に並べて一気に接着」が出来ませんでした…。

画像は最初の50枚を可動に組もうとしてトライしているの図、
ですが、この後テープから剥がしたら、
ポロポロと外れ出したので、可動はスッパリ諦め、

…下図の様にランナー状態で表裏を一気に接着、
ピン部分はデザインナイフでプチプチと落として、
接着連結スタイルに変更して作業を進めています。