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■第15回 「BMPT 火力支援戦闘車“ターミネーター”」(MENG)
ネタ目的っぽい車両が増えてきましたね…
そんな感じで今回はロシアの変わり種兵器です。

変わり種、と言ったのは一応理由が有って、
兵科としてはロシアにしか存在しないからで、MBTとIFVの中間、
戦車に随伴して近距離系武装をぶっ放すからだったり。
(パケ絵では見づらいですが、30mm連装機関砲にロケットランチャー4基、
車体上面の両脇にグレネードが2門)
そしてその過剰な程の近接武装は近年の市街戦などで猛威を振っているらしく、
「ターミネーター」の別名を受けるに至った車両です。

画像1枚目と2枚目はいつもの箱×2個と中身の画像ですけど、
異常なほどのパーツ量に眩暈がしそうな分量になっています。
…これ、実車通りにT90の車体やコンポーネントを流用して組んでいくからで、
完成後にはやたらと見えなくなる部分が多い故かと(汗。

(蛇足ですが、これを組み始めたのは2015年の出向が
3ヶ月から5カ月に延長されてしまった為で、
忙しい合間にちびちび組めればと思い、
更に、組んだら墓場シリーズ行きの予定でしたが、
思った以上に時間がかかり、完成したのは年末ぎりぎりだったというオチ)
続いて転輪です。
同時製作のコツ?的な話になりますが、
『如何にして楽するか』とか『効率よく(絵的に)面白く』とか、
そういった事を心がけていくとモチベの低下を防げる?…かも。

前者については「ランナー状態で貼り合わせ」、
後者は…5個取り戻したら(ゴニョゴニョ

それ以前に、今回は出向中の身の上だったので、
時間取れずに苦労しているのですが。
(今回のはJOJO 3部の「魂を賭けるチップ」的なやつです)



貼り合わせた転輪はそこそこ持ちやすい大きさになるので、
この状態で転輪君で接地面を削り、
順次車体に取り付けとなります。
そんなこんなで片側80枚×4本の作業を進めているのですが、
可動式とはいえ剛性は信用できないので、
内側の部分に接着剤を流し込んで置き、
生乾きの内に一気に巻き付けとテンション調整をします。




…ただまあ、細かい作業はこれで終わりかと思いきや、
面倒な作業はまだまだ続いていくわけで。
黒部分はいつも通りのジャーマングレイ、
但し俺ブレンド(純色バイオレット入り)なので、
ご参考まで。
まずは足回りから。
キットはトーションバーが再現されていますが、
剛性が足り無い事を見越してかサスペンションの位置を
水平に固定するための冶具(画面向かって右の透明パーツ)が付いていて、
これをはめ込んで接着すれば転輪を水平に組める訳です。

2個同時に組んでいる為、冶具も2個あるので、
1台分の固定が一気に出来てしまうのは便利かも。 <をい
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キャタピラの組立に入っています。
パーツ数的に一番の難所っぽい所ですが、
付属冶具はチマチマしていて性に合わず、
自分なりに方法を模索しています。
ロシアの現用迷彩って意外と難しくて、
雲形を基本としつつも不定形な曲線を描く場合が多く、
今回の様な帯状のパターンは実際のところ少ないのですが、
…まあいいかなと(ぇ。


この辺りは数をこなさないとアレですし、
もちっと腕が上がればいいなと。
最後に艶消しのトップコートをした後、
クリア部分に再度クリアを上塗りして完成となります。

有象無象のパーツ量でしたが、
組みあがってみるとやっぱり小さいかも…。

尚、余剰パーツは以前にリリースされた
同社のT90A用のものなので、
今後またロシア現用車両を組む時に…
デッチアップできるかなと(汗。
フラットアースとバフによるウォッシング画像が2枚。
埃の被り方にも色々有ると思いますが、
キャラものぽい感じでやり過ぎない方が、
個人的には好みかなと。




まあ、本物は余程の事が無ければ水洗いなんてしませんし、
ましてや海外では水が貴重な所も多いですし。

ウェザリングってやればやるほどの世界ですが、
ハチャメチャにやってしまうよりは、
適度にウソをつく方が好みかと。 <個人的意見です
ペリスコープとかカメラ部分の防弾ガラスに
クリアーブルーを塗った所です。
大型カメラ部には事前に裏側から銀を塗っておき、
エアブラシ終了後に溶剤を筆塗りして一旦塗装を剥がしていて、
マスキングが面倒なヒトにはこの方法がお勧めかなと(ぇ。
マインプラウ部分の塗装です。
現用兵器ですし適度なくたびれ感を出す意味合いも有り、
今回は軽めの色使いです。
(使用頻度の問題からドーザーブレード程ではない?)

錆色替わりにカッパー、黒鉄色、色調の落ち着かせ用に
スモークグレーを塗っています。
今度はゴム部分です。
モデルカステンの転輪ゴム色も良いのですが、
使い込まれ感を出すにはやはりドライブラシ、
という事でライトグレイを筋状に擦り付けます。
次いでキャタピラ部分等、
金属部の質感を出したい所に黒鉄色をドライブラシ。


雨だれ宜しく上から下、下から上に筋を付けていくと、
それっぽい雰囲気になるかも。 <やり過ぎに注意
細部の塗装に入っています。

まずはジャーマングレイで黒部分の下塗り。
今度はライトグリーンを使い、
オリーブ部分を隠すようにパターンを上書きしてみました。

…で、やってみたら良い具合に
ロシアの冬季・湿地迷彩っぽい雰囲気になったので、
これでこの後に進みます。
パターンの描き方こそ違いますが、
ロシアっぽくないのでやっぱりボツだなと(苦笑。
2個目はオリーブドラブとジャーマングレイで
仕上げてみようと思ったのですが、
実際やってみるとNATO迷彩の出来損ない(!
に見えてきたので、
ちょっと修正を加えます。
続いて迷彩パターンを吹いています。
取説にカラーガイドが無かったのですが、
パッケにはあるので、黄色と黒の3色迷彩です。

今回は機体内部色を使ってみましたが、
ロシア迷彩の黄色ってダークイエローと黄土色の
中間っぽい感じがするので、
次の機会にはまた別のパターンを試すかなと(ぇ。
3色めもいつも通りのRLM02。
やや明るめに仕上げて後でトーンを落とすので、
ここではこうしています。
そして2色めもまた使い残しの緑。

使った後、随時オリーブ系の色とかを追加しているのですが、
中々くすんだ色合いにななりませんね…
まあそのうち完全にロシアングリーンになるはず…(汗。
漸く塗装に入ります。
まずはいつものRLM70です。
さて、地雷処理機は展開・収納状態の選択式、
ついでに行軍時用?のカバーが付くのですが、
見た目の凶悪さからカバー無しの方が良いかも、とか。

内側の筒部分は磁気反応地雷の探知機兼処理機だそうで、
蓋部分はまたしてもデッチアップです。
(合わせ目消しが面倒だったため)


後部には更に謎の出っ張りが付きますが、
磁気地雷を狂わせるため、車体最後部の位置を
ずらさせる目的で付いているとか。
…効果の程は知りませんが。

尚、この部分のパーツは組む前は勿論、
組んだ後もヤワな状態
なので、
これまた何らかのパターンで補強しておくべきかと(苦笑。
ランチャーが付きました。
この後の塗装時に壊してしまいましたが、
支持部分が脆弱なので、好みの位置を固定したら、
金属棒などで補強を入れておくべき部分かと。

他、余剰のエッチングパーツを使い、
若干のデッチアップを施しています。
30mm機関砲が付きました。
ただ、正確さを追求する余り、30mmにしては
銃身が細い印象を受けがちなので、
もっと太くデフォルメしても良かったのではと。


工作的にはエッチングパーツの取付がネックになりがちなので、
パーツの紛失とか固定に注意せねばと。
他、(ある意味予想通り)後部のフックは作業中に破損してしまい、
金属線で作り直しています。
砲塔部の工作に入っています。
さて、実車通りの再現度を誇る当キットですが、
ベースになっているのは溶接構造型のT90砲塔で、
嵩上げされた車体に合わせてツライチになる様、
様々な追加パーツが取り付きます。

主砲が装備されていた部分をカバーしたり、
スモークディスチャージャーが後部に移動していたりと、
中々のヘンテコぶりですね…。
車体後部の画像を2枚。
後面のスラットアーマーは繊細なつくりなので、
金属線でつっかえ棒っぽいものを入れて、
破損対策としています。




もう一つはテールランプのガードですが、
これもプラパーツではまず破損するので、
金属線に置き換えています。

…しかしこれ、パーツの繊細さが異常だなと。
キューポラが付いたところですが、
ガード用のゴム部がイマイチでして、
フィット感が良くないのならいっそ脱落した仕様で組んでも、
…と言う気がしますね、これ(汗。

他、嵌め合いがキツイのは毎度の事なので、
細かいパーツを付ける前に圧入して固定、
にした方が後で精神的ダメージを受けずに済むかと(苦笑。
先にも書きましたが、パッド付きの仕様にする場合、
画像の様にパッド部分を先にランナー状態で接着しておき、
その後で組んでいった方が組み易いかと。

未だ当方のストックにはT90が多数ありますし、
慣れておかねばと(汗。

割り切ってパッド無しを選択する手も有りますが…!?
何とか終わったか…毎回の事ですが、特に今回は出向の関係で組立作業がまるで進まず、
組んでるだけで2.5ヶ月、出戻り後もテンションがイマイチで塗装も1ヶ月かかってしまっていて、
色々難産な作例になりましたね…次はもっとペースを上げたいなと(苦笑。

さて、撮影編の準備が出来たようですが、
映画「ターミネーター」の(予告編で)有名なセリフと言えば…!?
砲塔部を後方から何となく。


確証は有りませんが、エンジンデッキ前方のカゴ?は
30mm機関砲の空薬莢受けなのかも、とか。
(グリル部分からエンジン内部に落っこちるとアレなので?)
そんな感じでほぼ完了。
…ですが、地雷処理機が付く仕様を組もうと思い、
更に作業が続きます。
続いて側面の追加装甲です。
裏面に支持架っぽいパーツが有るので、
それを事前に組んでおかねばなりませんが…。
フロントフェンダーが付きました。
ロシアの現用車両は装備品が少ないですが、
牽引用のU字フックとか配線類?
っぽいものが見え隠れしています。

ついでにフェンダー上のグレネードと予備燃料タンク、
乾燥待ちついでに後部パーツを幾つか…。
…一応の完成状態ですが、
時間がかかり過ぎたので、
内職方法をこの後は変えています(爆。
エンドコネクターが付いたところでオマケ?の
ゴムパッドを装着していきますが、
見づらいわ小さいわで面倒だったので、
2個目以降はランナー状態でパッド部分を接着してから、
という方法に改めています。
まずはいつもの両面テープ作戦ですが、
エンドコネクタ部分の取付がイマイチやり難かったので、
(接地面が小さく両面テープに固定しずらかった)
この方法は今回諦めて手作業で組んでいく事に…。
ランチャーのエンドキャップ部分はいつも通り?
RLM23とシャアピンクで。

塗装ガイドによると先端側のキャップも
赤い色が塗られている車両が有るみたいで、
この辺はお好みでやって貰えればと。
アップ画像を出していますが、
ややキツめの感じでも、後でぼやけるので、
この時点ではこのままです。
車体上部が付きました。
割と何度も書いてますが、実車はT90をベースに
色々と追加している構造なので、
こうして見えている基本構造はほぼT90まんまです。



但し、近接防御目的の為か、
操縦手ハッチの両脇に更にキューポラがセットされていて、
警戒任務とか戦闘指示に使われている様です。