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■第13回 「シャール2C(2C重戦車)」(MENG)
現用ものの後は大戦ものですね…。
単に完成品コレクションの偏りを回避する目的が有る、ってだけなのですが。

今回は戦車カテゴリとしては最大級の容積と長さを誇る(?
「2C重戦車」(以下シャール2C)です。

実車はWW1中に企画されたものの、戦中には完成せず、
(戦争終結により)僅か10両のみがフランス軍に納入され、
WW2開戦前まで専らプロパガンダ目的で使用されました。

WW2勃発後は、前線への移動中に故障が続発し、
爆破処理されたり、1両のみがドイツ軍に鹵獲されたとか、
結局の所、戦火すら交えられずに表舞台から消えた車両ですね…。

ただまあ、その巨体からくる存在感は中々のものであり、
模型アイテムとしては『ぢつに面白そう』なので、
今回の製作に至った訳で。

画像の方に移りますが、1枚目は洗浄後のパーツ一覧、
2枚目はサクっと車体パーツを合わせてみた所ですね…。
MENG社もこれが9作目という事で、大型パーツの補強の入れ方とか、
組合せ用のダボの取り方も良い感じです。
問題が有るとすればアイテム選択(笑)ですけど、
元々マニア向けですし、今後もこの調子で頑張ってもらえればと。








3枚目からは組立作業が始まっています。
パーツ数の多さで言えばイキナリの難所ですが、
ランナーごと切り離して一気に接着して時間短縮としています。
(片側40個以上あるので)

尚、この構造を見る限り、
鉄道車両の技術や資材を流用している感じで、
リブ(フランジ)付きのものと無しのものを交互に配置しており、
元々塹壕戦の突破車両として設計された事が
垣間見えるかと(ぉ。
ちょっと脇道にそれますが、
「最大」という謳い文句が有ったので、

『俺史上最大の1/35MBT』

であるかどうかを確認すべく、
こんな事をしていたり。

まあ、もちろん色的なもの有るのですが、
確かにT35よりデカイですね…。

ロマン的なものを求めるのなら、

「砲塔一杯、夢いっぱい」

のT35ですが、…さて(苦笑。
組立のラストは砲塔です。
主砲塔は75mm砲、機銃は側面も含め、
全て8mmだそうです。
…これだけ巨大な車両なのに、武装はたったこれだけ、
の印象が強いですね…。

一応ですが、毎度の如く車体側のリング部を
削り込んでおく必要が有るのでご注意をば。
底面の完成状態ですが、
圧巻というか、まあこれだけ一杯有ったら、
故障が頻発するのも当然かな、とか。
ふぅ、何とか出向前に作業が完了しましたね…といっても、現時点では
まだまだ時間と体力と気力が確保できていないので、更新もやっと半分な訳ですがっ。

このキット、見た目に反して非常に組み易いアイテムなので、
デザインさえ気に入ったのなら(!)お薦めできるかと思いますが…他の方はどうなのかなと(汗。
(グリーン系の単色でまとめてガルパン仕様、ってのもアリかと)

さて、ガルパンにおいて、フランス軍をモチーフにした学校と言えば…!?
塗装前の状態とか。
戦間期だったとはいえ、20年近く就役していた割に
装備品の類が一切無いので、
何だか物足りない気がしますね…。

…いつもと違って「もう組めちゃった」気がします(汗。
車体パーツのラストはエンジンデッキです。
取説によるとエンジンは
マイバッハHP250(ドイツ製!)を2機だそうで、
(単純計算で約500馬力)
それぞれのエンジンで左右何れかの履帯を
動かしていたんだろうなと。

余談ですがこの車両の重量は約69t、
ドイツのティーガーIIが65t、エンジンは800馬力前後なので、
両者の間に20年余りの時間差が有るとはいえ、
その鈍足たるや推して知るべしかと。
(最高速度15km/h→ジョギング~ママチャリ並み)


エンジンデッキ本体の画像も出ていますが、
巨大なマフラーと煙突(弁付き)が見えていて、
レトロチックなディーゼル機関車とかを連想するかも(ぉ。
上画像と区別が付きにくいですが、
側面グリルのエッチングパーツなどが付いています。

大戦時のフランスAFVは側面にこうしたグリルが多い様で、
ここは防御上の弱点ともいえる箇所です。

WW2時にもしドイツ軍と対峙していたら、
後の東部戦線でのT35とかT28と同じく、
最初こそパニックになるかもですが、
機動力を生かして側面から撃破されていったのではと。
序盤で書きましたが、大型パーツの接合に際し、
位置とか嵌合精度は非常に良くなっておりますが、
個人的に心配性なので、接合部にパテを塗り、
更にエンジン隔壁っぽく補強板をでっち上げています。


ま、これだけやっておけば、
持った時にもミシミシしたりしませんし、
完成後の自重変形にも耐性が高くなるかなと。
製作編ラストは、
お遊びで付けた謎マーキングとか(笑。

…今後更にOVAとか劇場版が出れば或は…!?
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…で、右側面にはお遊びで貼ってしまった
謎マークが…(笑。
そんな感じで塗装編も割とアッサリ?
終了した感じがしますが、
まずまずの出来栄えになったかな、と。
ラストはエナメル塗料によるウォッシングです。

もっと白っぽくしても良いのですが、
今回はダークイエローを使っています。

故障率が高かったとはいえ、
一応プロパガンダ用の車両ですし、
それなりに小奇麗な方が良いかな、と。
そのままでは使っている感も薄いので、
その上から黒鉄色をドライブラシをした後。
更にスモークグレーで調子を整えています。

現実の参考物としてはパワーショベルの
スコップだったりしますが、
黒ずんでいながら鈍く光ったり錆がうっすら見えていたりとか、
…そんな風に見えれば良いなと。
今回は趣向を少し変えているのですが、
約20年に渡って就役していた車両なので、
ややキツ目の表現をしてみよう、としています。

という事で、まずは隙間部・エッジ部をを中心に、
錆色を付けています。
アクセントとしてカッパー(銅)も使用していますが、
適度に光る部分も有った方が実感がわくので…。
作業は筆塗りに移行しています。

まずは履帯・マフラー、銃身部にジャーマングレイです。

この作業と並行する形ですが、
マーキング類も貼って、
一緒にウェザリングをしていきます。
次はエアブラシの圧力を絞って、
迷彩模様を描いています。

これまた残り物のグリーンですが、
ソ連系車両を塗った時の残りかと。

…今後はオリーブ系の色を混ぜて、
もっとくすんだ感じにしたいなと。
3色目はAMX30の時と同様、
サンシャインイエローを加えてハイライトとしています。

明るい色の方が後で何かと便利な訳ですが、
今回もこのパターンで済ませています(汗。
2色目はまたしてもストックのライトブラウン。

…使っている割に減りませんが、
残った塗料を希釈して戻すので、
殆ど減らないという罠。
ここからは塗装作業です。
先にも書きましたが、今回はパッケにも有った
「アルザス」号を再現しようとしているので、
まずはベースとなる黄色を作っていきます。

1色目はカーキ・土草色です。
次はキャタピラです。
今回はスナップフィット的な感じでの組立になりますが、
例によって嵌合ピンの剛性が足りないので、
枚数が揃った所で内側に接着剤を塗り、
生乾きの内に一気に取り付けます。

枚数は取説の指示通り67枚でピッタリなのですが、
意外にピチパツなので苦労するかも。

他、車輪側にも接着剤を塗っておいた方が、
ピタリと位置が決まりますので、
最終調整時までにやっておきたい所です。
(超壕能力を高めるためか、車輪部は完全に水平ではなく、
弓なりにしなっているため)
補強が終わった車体を底板で塞いだところです。
車体前後の起動輪・誘導輪共に
側面パーツでの挟み込みになるので、
上部のバスタブを組む前にやっておかねばと。
今回はインスト及びパッケに有った
「アルザス号」を再現しようとしているため、
転輪(車輪)部のカバーを付け無い関係上、
車体底部のダボ穴をプラ板で塞いでいます。

(ノルマンディ号のみ、カバーが付きます、
実際の所底面なのでやらなくてもOKっぽいですが)