Back
(→塗装編記事へジャンプ)
■第34回 「E-75」(トランペッター)
フィギュア塗装をほっぽって組立作業です(ぇ。

さて、昨今やたらと買い漁った関係でキットが山積みなので、
ストック類の中でもサクっと組めそうなやつをセレクトしてみました。

とはいえ、ベルト式履帯のフリウル履帯への更新と、RBモデルの金属砲身置換、
加えて前回までのティーガーII製作で余ったパーツを流用するので、
かなり印象が違う結果になる…かも。

キットは結構昔にリリースされたもので、
新興系メーカに有りがちな?「実車が存在しない」ロマン兵器のキット化で、
実在したら多分こう…というアイテムです。
(昔ドラゴンもマウスやE100を出したりしてます、1990年代ですがっ
記憶通りなら90年代中盤以降にAFVクラブとトラペ(赤箱パッケ)が国内に入ってきており、
今回のキットは箱書きでは2010年とされていますが…実態はどうだったかなと)


尚、「E計画」というのは細分化され過ぎて生産性や稼働率・整備性が低下した
兵器群を重量別に共通化しようというプランで、
現代では車体部のコンポーネントを流用するのが普通になっており、
その先駆けとも言うべき計画ですね…実際には殆どペーパプランで終わってますがっ。
(E10でヘッツァー、E25でIII/IV突、E50でパンター、E75でティーガー、E100が…?
途中で開発の優先度が下がった為、E100のみ車体部の試作が出来た所で敗戦を迎えます)
後部周辺のディティール画像と
全体像っぽいものですね…。

現用風ですが、
アンテナ基部にエナメル線を巻いて情報量を増やしています。
大戦ドイツものにはこういうのが存在しませんが、
まあロマン兵器ですし(苦笑。 <開き直り

…そして後の祭りですが、消火器を付け忘れていたりする罠(ぼそ。


E75を始めとした計画車両は「計画」であるが故に
様々な新機軸や機能を付与されていますが、
砲塔部のステレオ式測距儀(パンターF型砲塔でテスト)に
エンジン部のパワーパック化が特徴とされています。

(現用車両と同じく、エンジン本体と変速機が一体化したもの、
そうなっている理由的なモノを挙げるなら、
重量物を無理矢理に動かす事も有ってエンジンは勿論、
変速機への負担も大きいので、
稼働時間が有る程度過ぎたら、丸ごと交換した方が早い、
…って事なのかも)

とは言うものの、
キットの外観は従来通りの前輪駆動なので、
変速機は従来通り車体前側にセットされている感じですよね…(苦笑。

(実現していたらエンジンデッキがもっと後方に伸びて大きくなり、
起動輪も後ろ側に付く、と思われます)
砲塔部のディティール追加です。

フリウルの履帯が普通に余るので予備履帯を装備してみたのですが、
後部の3コマに並んだ部分は

中央部のストッパーの位置がズレており

履帯がセットできないので、

ここだけ、急遽引っぺがして付け直しています(汗。
本当は前側も修正すべきですが…ゲフンゲフン)


んで、ついでというか貫通穴が有るので、
これまた余っているピンを通してディティールを追加しています。
まあ、本来は下側に来る方にストッパー部の穴を通して固定するべきものですが、
先に書いた理由も有って今回はこんな感じでやっています(2枚目)。

他、アップ画像が出ていますが、
キューポラ上に対空機銃用のレールが無かったので、
いつもの?エッチングパーツのランナーから自作しています。
…ちょっと曲げるのが面倒ですが、接合強度が気になったので、
下側にエナメル線を這わせて、多少なりともガッチリと接合しようとしています(ぉ。
今度は後面です。
やっている事は以前のティーガーIIと変わらないのですが、
排気グリル上のリング、後端のラック
(パンター等ではワイヤを引っ掛けていたりします、他の連載記事参照)、
後面パネルのジャッキブロックのホールド部、
ジャッキ本体のラックをロックするバーを真鍮棒で追加しています。

2枚目に以降にも有りますが、
側面に張り出た謎の配線は、
過去にもやっている燃料タンクの空気取り入れ口だそうで、
エンジンデッキ上に基部が有ったので、
パイピングを施している訳で。

他、チョコチョコとラックとかを自作したり、
余剰エッチングを使用しておりますが、
まあ、見ての通りという事で(ぇ。
フリウルの連結履帯を組み立てます。

ベルト式は簡単なのですが、個人的にあまり良い思い出が無いので
(塗装が後で剥がれてくるケースが非常に多い)、
こうして交換作業をしている訳ですが、枚数が分からないので、
20枚くらいを幾つか作っておいて、最後に一気に繋げて行きます。

尚、ピンの量産は以前と同じく定規にマスキングテープを貼って置き、
少し長めに作っておくと後で抜いたりできるので便利…かと。

んで、最終枚数は90枚かと思いきや、多少のガタが有るためか、
87~88枚前後での取付となりますね、ラストの10枚は調整用に、
ピンを切らずに仮合わせしながら取り付けていくと良いかと。


大まかな状況が出来た所で嵌合部とかに瞬着を流し込み、
半固定の形で完了となりますが、
3枚目に有る通り、嵌合部の垂直面が実車通りに抉れており、
中々に良い雰囲気かと(微笑。

まあこれ、大戦時のドイツ車両において、
少しでも軽量化したい、って事なのですが、プラパーツでこういうのを
キッチリ再現しているのはモデルカステン位なので、
この部分のディティールに拘るなら交換するべきかも…。


んで、結果として非常に重量が増えたので、
更に補強をかませつつ次へ進みます。
↓斜めにカット
やっとページ化できました…や、忙しかったとか色々有るんですが、サイトの充実よりはリアル優先というか、
パソコンに向かうより作業部屋でパーツいぢりする方が楽しかったりするので…ね(苦笑。

さて、子供の頃はこの手のロマン兵器は大好きだったんですが(!、
歳を重ねて知識や経験が積み重なるにつれ、キット上の矛盾点とかが気になり出すようになり、
「小さな嘘が許せなくなる」というか、より現実的な方向性を持たせる様になりましたね…。

そんな訳でこのキット、組立はしたものの直ぐに塗装に入る気にならず(!、
他のキットと同時進行で塗装作業に入る訳ですが…(汗。
砲塔周りの工作です。

E-75は88mm砲でも更に口径が長い100口径(ティーガーIIは71口径)となっており、
貼り合わせと金属製挽き物とではシャープさが如実に出るかと(ぉ。

ただ、キットパーツとのマッチングには
多少工夫がいる感じで、
防盾部分との接合やら、
キットの砲身基部(砲塔内側の基部)
との位置決めがイマイチ


…なので、防盾パーツの裏側にパテと瞬着を詰めて、
エイヤっと差し込んで固定してます(ぇ。


2枚目…は全体像ですが…やはり長いですね、
細かいコトを言い出すのはアレですが、砲身長が伸びた分、
砲弾の薬莢部分も本来ならば長くなる(ハズ)ので、
本当はこの砲塔も後部が延長されていなければなりませんが…。
(タミヤのアクセサリパーツに有りますが、同じティーガーでも、
IとIIとでは口径が違う事に起因し、砲弾の長さが異なっていたりします)


で、3枚目はラックやフック類が付いた所ですね、
今回はフリウルの履帯を使用している事も有り、予備パーツが有るので、
ちゃんと予備履帯を装備できるわけですな…後で罠にハマりますがっ(謎。
砲塔部分の工作にに移ります。

大物パーツの貼り合わせの後、
こちらも裏打ち補強をしています。 <金属砲身有りますし

曲面なのでやりづらいのですが、直線部分に短めに切った真鍮棒、
平面側にエバーグリーンの板材を貼り付けて補強としています。

…まあ、完全にガチガチという訳ではありませんが、
これで金属砲身とかの重みで変形する可能性は減ったかなと。

他、1枚目にチラ見えしてますが、
砲塔正面の同軸機銃孔のガードに付き、
キットパーツが無かったので、
MENG社の余剰パーツから分捕ってきています。
(色違いでオレンジに見えている部分)
履帯が付いた所で車体部の上下接着、
…なのですが、フリウルの金属履帯に交換した関係上、
剛性は有った方が良いので、相応に補強を入れています。

まあ、元々昔の?トラペキットは剛性が弱いので、
形が出来たらどんどん裏打ちや補強をしていくべきかも…。
(昔組んだノイバウは塗装時とかにミシミシした記憶が…)
ディティールの追加作業です。

2枚目以降に出ておりますが、フロント部分のフェンダーに関し、
接着部分の付けしろが少ないので側面フェンダーと橋渡しをして
少し剛性を高めようとしている訳ですが…ちょっとイマイチかも(汗。

尚、側面フェンダーは例によって一部を切り飛ばして接着しています。
側面のディティールはドラゴンの余剰パーツから分捕ってきています(爆。


3枚目、これはキットの設計ミスですが、
上部前側のベンチレーターカバーが砲塔部と干渉するので、
ティーガーIIのそれと同様、
内側を斜めに削って干渉しない様に加工しています。
(同社のE-50パーツと全く同じものっぽい?)

…や、後で気付きましたが、
後部のエンジンデッキの丸いカバーに関しても、
内側に来る部分が思い切りぶつかるので、
こっちももっと早く気付けば良かったかなと(苦笑。
●「AFV置き場」インデックスへ戻る
●「塗装編」記事へ進む
実車のE75はサスペンションのテスト中に敗戦を迎えたとされていますが、
転輪部はそれまでのダブルスタイルではなくシングルになっており、
…まあこれ、接地圧が下がる分、速度は出しやすいかもですが、
履帯が外れやすくなるとか、耐荷重に問題が出そうですね…。
(型式通りなら75tですし、サス一本当たり5t近い荷重が掛かる!)


当初ブラインド側となる内側だけでも、余剰パーツのティーガーII転輪を使おうかとも
思いましたが、径が少し小さいのとハブキャップ形状が違う為、
今回はパスしました…また次回以降のロマン兵器にでも使うかなと(苦笑。
今回は金属履帯が付く関係上、補強工作を念入りにやる訳ですが、
トラペキットは…というか昔のキットは最近のやつより更にアレなので、
転輪シャフト部とサス基部に1mm真鍮棒を打ち込んでいます。


2枚目はデッチアップの補強リブ(但し底面)、
3枚目は底板部の補強兼用で真鍮棒を渡しています。
…キット的にトーションバーが存在しない(実車も?)のですが、
まあそこはノリ優先で(汗。
●飽きたのでTOPページに戻る●
●「展示室」インデックスへ戻る