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■第30回 「チャレンジャー1 Mk.3」(タミヤ)
今回で30回目か…
という事で英国面シリーズのラスト(!?)とも言うべき区切りアイテムの製作に入りますが、
まあ元々AM誌のイギリス戦車特集(No.196、2016/02月号)の作例を見て、
(これやってみたいけど、イギリスものって全然やってなかったな…)
…と思った所から2017年は始まっておりまして、
ある意味テストベンチのコンカラー、慣れる為にチーフテンという流れで来ておりまして、
まあ、結局チーフテンは勢い余って10個組む形になってしまいましたが…(苦笑。

さて、キットの方は1991年頃の湾岸戦争バージョンですが、
元キットは1985年リリースのノーマルタイプ(Mk.3)とのコンパチキットになっています。
(一応ですがこの増加装甲タイプは現地改修扱いの為、
Mk.4等の型式は付与されておらず、
『Mk.3 増加装甲付き砂漠戦仕様タイプ』と呼ぶのがベターかと)

…で、一つはパケ絵通りの湾岸戦争バージョン、
残り二つはいつもの?NATO及びBATUSスキームで仕上げようかと。

工作面については、キット付属のキャタピラがポリ系の素材という事も有り、
別売りのメタル製キャタピラに交換する事に加え、
この重量増加への対策も兼ねた補強工作と、チーフテンで散々やって来たディティールアップを

盛り込んでいきながら完成を目指していきます(をぉ。
チャレンジャー1は内容的に

『チーフテン NT-1』 (をい

的な仕様になっておりまして、
まあ元々イラン向けの車両がアレコレを経てイギリスMBTとして採用されましたが、
登場直後の戦車競技会(カナダ陸軍杯、CTA=Canadian Army Trophy)では
断トツの最下位(1987年)だったそうで、
この前評判をひっくり返したのが、
湾岸戦争でのワンサイド地上戦だった訳ですな…。

そういえばこのキットがリリースされたばかりの頃は、
ゴテゴテがし過ぎてあんまり好きになれず、
スマートな通常状態の方が第3世代っぽくて好きだったんですよね…(ぉ。
(組んでみたら湾岸仕様も格好良い、と感じたのは、
もしかしたら『ギャップ萌え』なのかなと)


…まあ、コンパチキットである事を知らなかったが故に、
これを完成させるまでに20年以上間が空いてしまった訳ですな…(遠い目。



チャレンジャー1は

英国面なのに『普通に格好良い』

車両になりましたが、
砲塔部の中身はチーフテンそのままであった故に容積は非常に狭く、
従来の赤外線サーチライト→TOGSへの改訂に際し、
取り付け位置が左側面→右側面に変わった事で、
チーフテンから更新した乗員は使い勝手の違いに困惑したとか。

様々な政治的事情から輸出用戦車を「つなぎ」として採用した事とか、
基本性能しか考えていなくて、
運用上の事はまるで配慮されていなかったからなのか、
割と早い段階で砲塔の改設計が企画されていて、
これまた輸出用戦車(ヴィッカースMk.7)の砲塔を改修し、
車体周りのアレコレを改訂してチャレンジャー2が誕生しますが、
イギリス軍での就役期間は1983~1995頃迄と短く、
…カッコイイ割に不運な車両とも言えるわけで…。

(イギリスらしい事と言うべきかもですが、見てくれの格好良さよりは、
実用性とかコストを優先したから、とも考えられます)
塗装前の工作おさらい編を幾つか。

まずはパッケにもなっている湾岸戦争派遣タイプですね、
それ以外ではコソボ(旧ユーゴ地域)紛争時に、
KFORとして派遣されたタイプもこの仕様だそうで。

纏めてみると、
1.アフターパーツに置き換え:
 フリウルモデル製キャタピラ、wave製リベット、コトブキヤ製ボルト及びハッチパーツ、
 チャレンジャー2用エンジンメッシュ(タミヤ)、wave製メッシュ(#30)、
 1.0mmワイヤー(モデルカステン)
2.他キットパーツの余剰分とか:
 TOGS上部のメッシュ(タコム製チーフテンMk.10の余剰パーツ)、
 エッチング製ボルト(フェンダーフラップの留め部・砲塔前面・砲身先端部等)
 砲塔上部のパトランプ…はこの仕様に付きませんね(NATO/BATUS仕様のみ)…(汗。
3.プラ板自作:
 サス基部リブ、車体部スポンソン及び内部床板・隔壁、砲塔内部装甲、
 キューポラ上部のカメラカバー
4.プラペーパーによる自作:
 前部フェンダー裏塞ぎ、ウィンカーランプカバー、側面装甲上下のリブ、
 砲身サーマルジャケットのベルト、追加燃料タンクのベルト、
 機銃部予備弾薬ケースの蓋
5.真鍮棒置換(0.3/0.5/1.0mm):
 雑具箱類の留め金・後部パネルハンドル・砲塔右側面の雑具箱の蓋のリブ(0.3)、
 側面フック・アンテナ・ライトガード・ドラム缶のラック・機銃架の補強線・
 側面装甲のバー・右側面ジェリ缶ラック・ワイヤー先端部(0.5)、
 後部ラック・内部補強材・砲塔左側面ラック(NATO/BATUS仕様のみ)(1.0)、
6.エッチングパーツのランナーで自作:
 OVM類ラック・側面ワイヤー用ホールド金具・各種取手・砲身部エバキュエータ・
 戦術サイン用カードのフック・操縦手用ペリスコープの廂
7.エナメル線で自作:
 TOGS上部のヒートン風モールド、(…今回は配線とかの再現は無し)


…外観関係でこれだけ有りますが、重量増加に伴う補強とかも入れると、
もっと増えるかなと(汗。
砲塔部の周辺構造物が出来上がってきましたので、
今度は機銃パーツです。

アップ画像を2種類出していますが、車長ハッチ前側のカメラ?にカバーが付いていて、
開放状態と閉鎖状態の2種類で組んでみた次第。
開放する場合はハッチ裏にディティールを付ける必要が有りますが、
プラ板を適当に切ってゴムパッド風にしてみました。

機銃本体の脇には真鍮棒で補強バーを再現(チーフテンには有ったかと)、
予備弾倉部には蓋っぽい感じを出す為にプラペーパーを巻き、
上面には取っ手を追加してみました。
…まあこの部分、本当なら(積み重ね時に邪魔になるので)キットのモールドの様に、
通常はペタンコなんですけどね…。
(ハンドル取っ手が付く場合でも、左右どちらかに倒してあるのが一般的)


…残すは砲身部のみ、…ですかね…やり残した部分とか無ければ(ぇ
チャレンジャー1においては砲塔左側面にはバスケットの類が
装備されていない事が多く、
湾岸戦争時に雑具箱や籠を付けた車両が確認されています。

タミヤのキットには湾岸戦争時の部隊で見られた2タイプの装備が選択できますが、
マーキングの好みなどで何れかを選択する事になります。
(BAORから第7機甲師団、次いで第4機甲師団が派遣されたそうで、
何方の所属車両かで違うみたいです)


…で、画像はキットのものと自作完了分(!)の比較になりますが、
湾岸戦争参加版の方はチーフテンの雑具箱を無理くりに付けたタイプ
を選択した為、
ノーマル版は籠付き…になるんですが、あんまりイメージが湧かなったので、
AM誌作例と似た感じで、縦桁入りのバスケットを自作したわけですな…。

使ったのは今回もwaveの30番ですね、
個人的な好みで枠の内側に貼っているので、…結構調整が大変でした…(遠い目。

尚、BATUS仕様にする砲塔部の方だけ、ゼッケンっぽい看板が付く為、
バスケットの側面にフックと基部(キット付属の透明板)を追加しています。

因みに枠の方は1mm真鍮棒を都合4本「コ」の字に曲げておき、
穴を開けて砲塔に取り付けた後、縦桁を付けていっておりますが、
少し長めに切って接合面を削っては摺り合わせだったので…(全部で10本)…。
底面は0.5mm真鍮棒で入れてありますが、まあ殆ど見えませんね…。
後部に続いて側面構造物のディティールを追加していきますが、
TOGS上面にアイホールドの類を付けようかと思い、
前回のMk.11でもやったヒートン風モールドを作りますが、
今回は流石に数が多いので、エナメル線での自作をします(ぇ。

画像1枚目に有りますが、今回は2mmの真鍮棒にエナメル線を巻き付け、
真鍮棒側をクルクルと回して輪っかを作り、
数が揃った所で本体に1mmの穴を開けて取り付けていきます。

2枚目はアップ画像ですが、側面の大きな雑具箱には、
上面の蓋部にX字状のリブを追加、下側にいつものフックを追加しています。
この部分、垂直面にもディティールが有る様なのですが、
手持ちの資料では(荷物の陰とかで)良く分からなかったので、
今回はキットのままで済ませています…(苦笑。
プラパーツでは強度不足っぽい箇所と判断した為、
(今回のは重いので特にそうですが、外辺部のディティールは特に壊しやすいので)、
後面の簡易ラック部分を自作しています。

この後面ラックには戦術サインの看板を付ける事が多い様で、
湾岸派遣仕様とBATUS仕様の砲塔には、看板基部をつけています
(キットパーツは透明板なので画像では殆ど見えませんね、
一応ですがエッチングランナーを使って、
ここにも引っ掛け用のフックが付けてあったり)。

…で、色々削っては差し替えた結果が画像3枚(内アップ画像は2枚)になりますが、
最後部の蓋付きバスケット?には板状のフックが全部で5箇所あるものの、
エッチング板で作り替えたのは一部のみで、
他は真鍮棒によるフックや留め金に差し替えています。

上面には「コ」の字型のラックがありますが、
キットのモールドを削り落としての真鍮板材差し替えとしています。

パトランプは上下の基部を残して真鍮棒に置き換え、レンズ部分は
チーフテンMk.2製作時に余っていたジャンクパーツです。
…Mk.11製作時に飛ばしてしまいましたが、こんなところに予備が残っていたのね…(苦笑。

湾岸戦争時には撤去されているんですが、
基部をどうするかな、と悩みましたが、
とりあえずコトブキヤの丸モールドで済ませています(ぇ。

他、大きなメッシュ付きカバーがありますが、
waveの#30メッシュを切って貼った後、0.5mm真鍮棒で枠を作って
デッチ上げています。 <一応ですがオーバースケールです!

(先記事の画像で裏面にメッシュパーツが貼ってありましたが、
これはキューポラ後部のベンチレーターのメッシュで、
こっちの大きなのは多分NBCフィルターの排気ダクトのカバーと推測されます)
今度はエンジンデッキの工作に入るのですが、
まずはチャレンジャー2用のエッチングが使えるかどうか、
…って所からスタートです。
(ややこしいですが、「2」は「1」の改修型なので、
多少の差異は有りますが基本構造は同じ)

結局、タミヤの別売りエッチングメッシュが使えたのは2ヶ所のみとなりましたが、
実車もこの部分だけっぽいですし、まあいいかなと。

アップ画像を出してておりますが、
OVM類の留め具をエッチングパーツのランナーからデッチ上げており、
これでかなり精密感が出た…様に見えていればと。

(実車ではパンチングメタル風に穴が開いているみたいですが、
専用のエッチングパーツとか探すのもアレですし、
3セット集めるとえらい金額になりますしね…
今回キャタピラだけでも結構お金かかってますし!)


他、画面右上のメッシュはチーフテンMk.10製作時に余ったエッチングパーツで、
本来はTOGSの上部カバーに付くものですが、
サイズがピッタリだったので使ってみた次第。
(3個有りましたが、2個使って1個余るので残りは普通に使う予定です、
…や、貼り終わってから気付いたんですよね…
因みにこの部分はエンジンの排気管のカバーです、念のため)
工作は車体後面に移っています。

で、後部パネルの完了状態ですが、
予備燃料タンク周辺に留めベルトとかブラケットのディティールとかを
追加しています。

湾岸戦争時の仕様に限り、
後面中央のトラベルクランプの下ににジェリ缶が追加されています。
…見ての通り?ですが、ジェリ缶ラックの補強兼用で、
固定ベルトをエッチングパーツのランナーで再現したり、
バックルもどきを真鍮棒でデッチ上げています。


…ノーマル版は…まあ、普通ですかね…(汗。
ドラム缶のブラケット周辺はAM誌の作例を見つつ追加、
留め具周辺に抑え金具を0.3mm真鍮棒でなんちゃって再現してみたり。
側面装甲板の取付状態ですが、
これが先に付いたのは、この後の作業で「持つ箇所」が必要な事とか、
側面に張り出した支持架が結構邪魔なので、外装が有る方が便利、
とかの理由からですね、取説の組み順は完全に無視してますがっ。

…先に裏打ちをした分、増加装甲付きの方はかなりガッチリとしてまして、
キャタピラの重さもこれなら十分許容できるかなと(微笑。
(画像では撮影の為に重ねていたりしますが、
これだけの事をしても撓まない程度には頑丈に組んである、
…という証明になってますね、今回はいつになく頑丈に組んで有りますし)
ピン打ちの準備が出来た所で
1,2,4,8,…と繋げていっておりますが、必要枚数が分からなかったので、
まずは90枚程度で長さをチェックしてみましたが、
少し長かったので88枚で取り付けをします。
(弛み具合の好みですが、87~88枚って感じです)

最後のピン打ちは起動輪側でやるよりかは、
車体からはみ出している最前部の誘導輪の所でするのがやり易いかも。

…で、当方はジャラジャラするのが気になるので、転輪部の接地面や
嵌合部のブラインド側に瞬着を垂れ流して殆ど固定してしまいますが、
…今回のはとにかく重いので動かすと壊れる危険が増すんじゃないかなと(苦笑。

参考までに1本当り3~4時間という所で、
重いという難点は有るものの、割とサクサク組める?パーツなので、
個人的にはお勧めしたい所ですが…敬遠している人が多いんですよねぇ…(ぇ。


2枚目は3台分出揃った画像、
(画面手間側のやつは3台分組んだ後に余ったやつです、大体40コマくらい…)


3枚目はアップ画像ですね、ベルト式と違い、
連結式だとコマ間の嵌合部がクッキリと出てきますので、
…まあこういう部分が好きならば、という所かと。
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車体上下の接着が出来たので、
今度は側面装甲を取り付ける訳ですが、
2個は標準のNATO/BATUS仕様にするべく、
普通のバズーカプレートに
ディティールアップを施します。

…これ、チーフテンの時より1個フックが増えて片側21個になってますね…。
フックの取付・裏面での接着固定の後、
少し裏側を削り込んでフラットに近づける様にしてますが、
…まあ横から覗き込んでも目立たない程度になっていればいいかなと。


2枚目と3枚目は湾岸戦争バージョンのドチェスターアーマー
(イラク戦争でのチャレンジャー2ではデザインが変化しており、
そちらはドチェスター2Fとか呼ばれているとか、
因みにドチェスター、ってのは生産工場の有る場所の地名から、だそうです)です。

で、こちらは裏面がスカスカなのでプラ角棒で嵩上げした後、
プラ板を貼って塊っぽく仕上げてみました。



3枚目のアップ画像で見えるかどうかですが、
上側のフックっぽい棒パーツが作業中に折れてしまったので、
この部分を0.5mm真鍮棒に置き換えています。

…完成後に壊すよりはマシかな…(ぇ。
ラス前のオマケ画像です。

この車両に操縦手がどうやって出入りするのか気になった為、
…砲塔を色んな向きにしてみた所、
真横にしないと出入りできないですね、…ってやつです(爆。

まあこれ、広い場所でならともかく、
移動時にはこのポジションに出来なさそうなので、
過去作のP虎とかと同じく、砲塔を後面に回して、
砲塔部の装填手・車長ハッチから出入りするしか無さそうだなと(汗。

2枚目は今回の製作に参考としたAM誌(No.196、2016/02月号)の記事との
2ショット画像ですけど、プロの技は改めて凄いなとか、
デッチアップとは言え、ある面ではこれを超えてしまっている部分も有るので(!、
個人的には、『出来る事を全て盛り込んだ』代表作かも、…とか。
(英国面シリーズの区切りに相応しい内容、とも言えるかも
工作のラストは砲身部になりますが、
パーツの貼り合わせとディティール再生の後、
いつも通りにプラペーパーで留めベルトをなんちゃって再現、
エバキュエータ前後の四角い張り出しをエッチングパーツの余りでなんちゃって再現、
先端部スタビライザーの留めボルトを余剰エッチングパーツでなんちゃって再現、
…という工作をしています(をい。


(画像で変な色が付いていますが、これは貼り合わせ後の処理が出来ているかどうか、
そこらに置きっぱなしの塗料をぱっと塗ってチェックした為です、
…念の為。剥がれが有るのは、その後更にペーパー掛けしたからなんですが…。)


2枚目では追加ディティールとしてパッケに有ったボルトを再現、
3枚目でも追加ディティールとして留め具を0.3mm真鍮棒で再現してみました。
AM誌の作例画像だと、
側面側に留めベルトっぽいディティールがあるのですが、
留め具っぽく見える方が良いかなと(ぇ。
3個有るので試しに1個だけ内張りの複合装甲をデッチ上げてみましたが、

…確かにこれはチーフテン(Mk.5)そのもの

っぽい容積になってきていますね…。


で、2枚目では漸く底板部と接着しておりますが、
砲身基部と可動部の隙間が気になるので、
パテとか詰めておいた方が良いかなと。


…そして3枚目、今度はラック類の差し替えをするべく、
プラパーツをゲージにして1mm真鍮棒を曲げた所ですね…。
いつもの0.5mmでも良いのですが、今回はこれで進めます。
工作が漸く砲塔部に移りましたが、
まずはフック部の差し替えが出来た所です。

…これ、チーフテンの時より数が多いですね…20個近く有るんですがっ。
後面のハッチ類のフックとバー状のものはキットのモールドを削り落として
差し替えておりますが、AM誌の見本が無ければ、
バー状のやつはやっていなかったかも…。
(2枚目がビフォーアフター風になっておりますので、ご参考まで)
漸く車体部のディティールが付き始めておりますが、
まずは前側のディティールが出来ました(をぉぉ。

これ、湾岸戦争バージョンとノーマルタイプで形状がかなり異なるため、
印象がガラリと変わる部分ですね、とは言え基本的なスタイルは同じですけど。

んで、工作はキットパーツを使うか使わないかで手間とかが変わってきますが、
キットパーツから差し替えたのはライトガード、
新規に追加したのはフェンダーのゴム製フラップを留める板とボルトヘッド
(エッチングパーツのランナーを切って貼った上に、
余剰パーツのエッチング製ボルトを貼った!)、
フラップの補強板っぽい三角板(過去作ではT-90とかで同様の部位が有ります)を
プラペーパーで再現した後、留め具をエッチングパーツのランナーとリベットで
デッチアップしています。

操縦ハッチは棒状モールドからハンドル(取っ手)に差替え、
デッチアップですが、
ペリスコープ上にエッチングパーツのランナーで庇を追加しています。

両脇のウインカーランプはリベットパーツを貼った後、
カバーをプラペーパーで再現してみましたが、
…エッチングパーツのランナーを使おうと思っていたけど、
上手く曲げられずにこういう方法を取っていたり(汗。

他、やや後ろ側に有る棒状のものはフェンダーミラーのステーで、
当方が見た資料ではミラー部を付けている車両は無くて、
基部ごと外しているか(この場合はキットパーツを付けない方が正解)、
今回の様にステーだけ残っているパターンが有る様です。

…まあ、モデラー的にはディティールが有った方が良いので、
ステーだけ残っている状態にしています(苦笑。

…しかしこれ、付いていない車両が殆ど、ってのは、
まあ、操縦手ハッチの両脇に張り出しが有りますし、
『付いていても殆ど見えない=役に立たない』って事なのかな、とか(汗。
キャタピラが付いたので車体上下の接着をしていくのですが、
タミヤの旧キットはスポンソン部が省略されており、
この大重量をこの後の作業で支え続けるのは無理なので、
車体パーツの内側にガッチリと補強を入れていきます(をぉ。

で、画像1枚目はプラ板でスポンソン部をデッチ上げた所で、
必要幅を測ってプラ板を切り出し、接着部の桁入れと補強をしています。


2枚目は上面側の裏打ち状態ですが、
まあこっちも入れておいた方が無難なので…。
(前側のフェンダー裏を塞いでいるのはプラペーパーです、念の為)


でもって3枚目が貼り合わせ状態ですが、
(手作業の為か)モノによってピタリと嵌るのが有れば隙間が出来がちなのも有り、
隙間が出来たものは、再度プラ板やパテ・瞬着などで隙間を埋めていきます。


…しかしまあ、今回(3台分有るとは言え)プラ板の消費量が凄く、
一連の作業でほぼB4サイズをまるっと使い切った感じですね…(汗。
(使いさしからスタートして、新品下ろして、残ったのは端切れ程度でした)
やっとこさのキャタピラ組立です。

単体で見ているとその規模が分からないかなと思い、
同社からリリースされているキャタピラシリーズとの比較画像が2枚目ですね。

平面のサイズは全く同じなのですが、
箱の厚みがほぼ倍というか、IV号系列のそれと比べてほぼ倍、
まあ重さもほぼ倍と考えてよいのではと。

サイト上の過去作ではM109とT-80Uで使用しており、
この時は四隅を中心に補強を入れたのみで終わらせておりますが、
今回のは現用車両の中でも格段に重いタイプなので、
前回までとにかく過剰な補強を入れていた訳ですな…。

(ちなみにタミヤのポリキャタピラからの置換をフリウルのキャタピラで行う場合、
大戦・現用を問わず確実に補強して置く事をお勧めします、
昔始めて使った時、あっという間にシャフトが折れた記憶が有ります、
因みにタミヤのSd.Kfz.251Dでした…)

で、1枚目は箱の中身で、コマ数は1袋95枚くらい入っているみたいで、
付属の真鍮線を切ってピン打ちをしていくわけですね…。

3枚目は事前準備のピン量産画像ですが、
以前にもやった通り、最初の1本をゲージにして長さを割り出し、
定規にマスキングテープで目印を付けてバンバン切り出していきます。

…今回は真鍮線なのでエッチングニッパーが普通に使えますね…(苦笑。
軸打ちと補強工作が続きます(ぇ。

何処まで補強するのか、という感じの画像が続きますが、
1枚目が側面装甲板(バズーカプレート)の支持架部分の補強
(最終的にここを持つ事が多いので軸打ちは必要かと思ったが故)です。


で、2枚目が上部の転輪ですが、ここは結果として常にキャタピラの「大」重量を
支える事になる為、軸打ちはしておいた方が安心出来るのではと。
(破損した場合、キャタピラのテンションが緩くなるので持ち上げた時に外れるかも、
…と心配になってきたため)


3枚目は起動輪の補強兼ディティール追加ですが、
三角棒をスライスしてリブっぽく纏めて見ました(ぉ。


という所でキャタピラ回りの軸打ちが出来ましたが、
今度は軸を打たれた側(車体部バスタブ)の補強が必要になる訳ですね…。
…キットパーツが全然減らないなと(苦笑。
サスペンションアームの補強が済んだので他の部分も
順次補強を入れていきますが、まずはバスタブ部の底面を補強すべく、
サス軸側から伸びた真鍮棒をガイドに、更に桁棒を接着しています。

これにより船型の底面がフラットにし易くなるので、
この後の更なる補強工作に便利かなと(ぉ。

2枚目は誘導輪の所に付いているボルトの目隠しですけど、
この後誘導輪に干渉してしまった為、削り落としています…(汗。
他、基部周辺に補強リブを追加してみましたが、
最終的にキャタピラとフェンダーで見えなくなるんですよね…無駄な事してますな…。
まずは車体部のヒケ部分を埋めたり、
モーターライズ時代の名残でもある部分を埋めてみたり。

…で、普通に組む分にはここから一気にパーツが付いていくんですが…(苦笑。

尚、FV4030/4ってのはチャレンジャー1の開発コードでして、
チーフテンMk.5Pからの発展型シール(獅子)1、
及びシール2に続く型式だからだと推測しますが、
末尾が「4」なのはカリド(イラン革命によってシール1がキャンセルされた後、
ヨルダンがこの名前で採用)も含まれているのかなと。
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ふぅ、やっと工作編が出来ましたね…2017~18年の年末年始を挟んで工作をしていましたが、
それが無ければ、トータルの製作期間はもっと延びたんじゃないかなと(滝汗。

そんな訳でこの後は塗装編ですが、こちらはいつも通り…かなと。
や、「重い」という事以外では格段いつもと違う事は無いはずですが…?
側面の工作に入っておりますが、
キットはワイヤー部がホールド部分(エンドコネクタ?)と一体成型で、
出来れば市販のワイヤーに置き換えたいなと思い、
最近リリースされたモデルカステンのソフトワイヤーを使ってみました。
(全部で6本ある訳ですし手持ちのジャンクでは足りないので…)

ただ、切り離し後は先端部を自作せねばならず、
現用系アイテムの余剰パーツが見つからなかったため、
引っ掛け部の方は真鍮棒で自作する事になり、…これがまた面倒な作業でしたね…。

他、中間部の車体側フックはいつもの?エッチングパーツのランナーを
切って使っていますが、車体側にキットの元パーツを置いて留め具の位置を
予めマーキングして取り付けています。

一応ですが、このステンレスワイヤー、D社等のキットに付いてくる奴よりも、
格段に曲げやすくてクセが付けやすいので、
今後も差し替え時には使おうかなと(ぉ。
…難点は瞬着が付きにくい事ですが、これは今までの銅線に比べて、って話ですし、
今まで(大戦ドイツものとかで)散々苦労した記憶が有る方にはお薦めできるかと。

一般仕様と湾岸戦争時で側面装甲の形状が違うのですが、
その為にワイヤーの取付方法が少し変わっているんですよね…。

この辺、外さずに取付方法を変えている事から、
やはりチャレンジャーの様な重量級(70t前後)ですと、
機関故障とかで立ち往生する事(ないしは可能性)が多かったのかなと。
シャフト部の軸打ちが済んだところで今度は軸を打たれた側、
つまり車体部のバスタブ(の内側)を補強していくのですが、
サス側に前もって貼っておいたプラ材だけでは撓みがちというか、
パーツを持った時にフニフニするのが気になったので(!、
さらに補強を入れていく事にします。


途中画像が無いのでアレですが、板状のプラ材で縦の桁を入れた後、
角材と真鍮棒で横の桁を重ね、最後にプラ板で底板をデッチ上げています。
更にその後、三角材を利用して内側をそれっぽく垂直にして、
この後スポンソン部分をデッチ上げる時の貼りしろを確保しています。


…まあこれで、

ちょっと握った程度ではビクともしない

感じに仕上がってきたので、
これで漸くキャタピラの作業に入れるかなと(をぉ。

…あ、転輪パーツが付いてますが、ここは普通に組んでますね…。
サスアームの補強工作をしておりますが、
軸部分と裏側のアーム部にL字型に曲げた真鍮棒を埋め込んでみました。
(丁度裏側に窪みが有りましたので…)

で、一般的なパターンですと四隅に入れておけばまず大丈夫のハズですが、
今回はいつになく重い気がするので、
結局すべてのサスに軸打ちをしています(爆。

(センチュリオンから続くホルストマン方式がここでようやく普通のサスになっていますが、
トーションバーではなくハイドロニューマチックと呼ばれる油気圧サスだそうで、
陸自の74式と原理的には同様っぽいですが、姿勢変更の機能は無いとか)

で、2枚目とが取付状態ですが、裏面にパテ盛りをした後、
何となく丸モールドを貼ってみたり、
基部の所にディティールを追加したりしています。

当初、全部ボルトパーツを付ける予定でしたが、
余りの多さに3個目は自作のリブ(チーフテンMk.5でやったアレ)を貼っていますが、
お金をかけるか、手間をかけるかの違いですね…。

正面から覗いた感じでは、リブ方式の方がそれっぽい雰囲気になりますね…(汗。