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■第4回 「1/16 キューベルワーゲン 82型(DAK仕様)」(タミヤ)
…いったい何年ぶりのAFV新規完成品なのかなと(脂汗。
そんな感じで第3回のD9を思い切りすっ飛ばして第4回扱いです。

今回は夏休みの宿題よろしくクソ暑い時期に適当なものを組みつつ
後でガルパンフィギュアでも組み合わせてみようかと積み棚から一掴みです(ぇ。
キットは2001年にリリースされた「ビッグタンクシリーズ」の第2弾(箱書きより)で、
記憶が正しければ第1弾は通常のラジアルタイヤ版のキューベルだったかと。

この少し前の時期、ドラゴンのフィギュアシリーズに触発される形で
タミヤもいくつか1/16のフィギュアを発売しており、
それらと組み合わせて、従来(1/35)とは違う情景を組む事が出来ます。
(2014年現在では1/16車両関連はラジコンもののみ、ディスプレイ版は
カタログから消えているものばかりなので…どうしたものかと)

余談ですがキットに付属するロンメル元帥は先にリリースされていたものと同じで、
完成後の立ち位置を調整することで結構色々と妄想再現出来て面白いかと。

画像2枚目には中身をぶちまけた状態が出ておりますが、
箱の大きさに対して相応の巨大パーツが目立ちます。
そして元々が生産性を重視した簡易な設計(あくまで現代の車と比べて、ですが)
なので、見た目よりパーツ数は少なく、組むだけならあっという間に終わります。
手順が少し飛んでいますが、
更にFS34227(312)、RLM02(60)をかけています。



この色合いは他の作例でも多用していますが、
ドイツ兵に多いフィールドグレーの服の色を
出す時によく使っています。

3色で済ますのなら、
真ん中のをフィールドグレーにするべきですが、
ストックを探していたものの、
行方不明だったので(をい。
この位置関係でも出発前のミーティングっぽく見えますね。

北アフリカではドイツ軍は勿論、イギリス軍側も物資は不足しており、
大規模な作戦は半年に一度くらいしか行えず、
その間小競り合いや情報収集が行われたものと推察されます。

DAKは最終的に圧倒的物量を誇る米軍の前に
押しつぶされる事となりますが、北アフリカにおいて
如何に物量(補給)が重要であったかを物語るエピソードもあります。

だからこそ、小兵力でありながらイギリス軍を翻弄したロンメルは
名将と言える人物であり、21世紀に入ってなお、
こういったものがある訳ですから、その人気は推して知るべし、かと。
…できてしまった…(ぇ。

不思議なものですが、やろうやろうと思っていたらやれなくて、何となく始めたら最後まで来てしまった感じです。
しかも今回は下塗りまで全部筆塗り、引っ越し後の復帰作という事にしても、
原点に返りすぎな気がするのですが…。

この後は撮影が待っておりますが、やはりこの手の物は外で写真を撮るのがベターかなと。
まずは下地となるウッドブラウンです。
他でもやってますが、この後の工程で塗り残しがあった場合でも、
これをやっておけばシャドウ色として認識できるので、
サフとかのグレー下地より便利ではないかなと。
記事書く時にも必要になるので、
使った塗料を並べています。

今回は5色ですが、本来なら3色程度で十分です。
(ガイアの特色を使ってみたかっただけ)

この後は他の部分の作業が終わり次第になります
(ラスト近くのはがれ・バフとか)
3色目はブラウン(207)。
GSIのサンディブラウンに近い色合いですので、
現用系にも応用が利く色かも。
この位置関係だと、
運転手に行先を告げている感じになりますね…。

目指すは見果てぬアレクサンドリアか…(違
順番的に後になってしまいましたが、
肌色の塗装に入っています。

キャラクターフレッシュを重ねて下地を作って、
クリアーオレンジでブレンディングしています。

…撮影時の光源が強すぎたのか、
オレンジは殆ど見えませんね…。


本来はエナメル・水性塗料など、
乾燥の遅い塗料を使って生乾きのうちに
境界をにじませたり他の色と馴染ませたりするのですが、
後で思い切りウォッシングとかするので…。
続いて熱帯服とか。
黄色表現によく使うパターンですが、
ダークイエロー→RLM04→タン、の順にかけています。

…もう少し白っぽくした方が雰囲気は出るかも。
今度はインナーシャツです。
ミディアムブルーからライトブルー系のグラデーションです。

…塗料番号見えるからイイヨネ?

現地の暑さもあってか、下士官は襟付きシャツではなく、
下着類(ランニングシャツ?)の上に直接上着のケースも
結構有るみたいなので、今後DAK兵士のフィギュアとか塗る時は、
モールドをよく見て判断すべきかも(汗。
続いてロンメル元帥の乗馬ズボンです。
将校・指揮官クラスの人が着用しているこれ、
色は青だったりする場合も多いですが、パケ絵を見ると
フィールドグリーンに見えるのでそっちにしています。

他、内股部分が赤だったりしたりしますが、
取説によると両脇に赤い2本線が正しいようです。

キットではデカールでの再現になりますが、
今回はオミットしています。
細部を一気に進めています。
幌骨は車体色のケースが殆どですが、色気を出して
建築現場の足場の鉄パイプみたいな色が出せないかと思い、
試したもののイマイチ、…だったのでシャベル部分と同じスタイルです。
(黒→331灰→黒鉄色→331灰戻し)

柄部分はセールカラー→クリアオレンジのブレンディング→セール戻し、
タイヤ部分は元のゴム素材を生かして331灰を軽く塗り拡げたのみ、
…で済ませています。
(2色くらいかける積りが雰囲気が良かったので)
次は裏面です。
実車はサスペンション周辺を除き全部車体色、
…だそうですが、現代車両と同様に全部黒にしています。

割といつも通り?のジャーマングレー下地に
FSグレー(331)を軽くドライブラシしています。

全体が出来上がった後、メタリック系の色とか、
バフがけにより擦れや埃っぽさを演出していきます。

…今回は面倒だったので適当にしかやってません(ぇ。
5色目はタン。
このあたりの色は正にハイライトの色なので、
ドライブラシも相応に丁寧に入れてやる必要が有ります。


気づいた人が居るかもですが、
これは昔「ザメル」を塗った時にやったカラーパターンでして、
アレを塗ったときは多分こんな感じだったかと。
(まるっと同じではありませんが)
4色目はグラウ(208)。
GSIでは昔、ダークイエローと言えばこの色合いだった記憶が有りますが、
北アフリカで退色した黄色、という事かもしれません。

ガルパン仕様のキットを塗る場合、やや濃いめの色合いが多いので、
黄色系の車両を塗るときには、
カーキ系の塗料からグラデして行った方が良いかも?

…もちっと色々カラーサンプルを作るべきですけど(汗。
2色目は「ダークイエロー」。
怪獣キットの記事で書いたかもですが、
ドライブラシのレベルをウェットよりにして、
適当に色が付く感じで作業しています。
まずは下地の色として「カーキ」を塗っています。
本来DAKとは縁のない色ですが、成型色を消すには十分かと。

所謂これが「シャドウ色」の扱いになる訳で。
ドアが付いたところで追加工作です。
実車には存在しない部分ですが、この大きさですと
プラのみでは剛性がきつい気がして、
D9Rの余りパーツから適当にダンパー風のパーツを
でっち上げて剛性を高めています。

フロントタイヤはハンドルを切った状態にも組めるのですが、
べたべたと塗料を塗ったため途中から無可動になっていて、
これにより完全に固定となっています。
何気に見納めのエンジン。
というのも、キットは開閉何れかで固定する仕様なので…。

もうひとつは実車構造の再現によるもので、
後部のハッチは2か所とも開位置を固定するアームとラッチがあり、
全開やら半開きが再現(但しキット的には固定)できるためです。
…ほぼ毎回、面倒がって閉状態で固定しているわけですがっ。
エンジン部分のアップとか。
現代の一般的なエンジンとは違い、水平対向のシリンダ配置のため、
本体部分は平べったい形状になっていて、
その上に空冷機構用のファンユニットが付いています。
軍用車のカテゴリですが、元々初代ビートル(フォルクスワーゲン)の
シャーシを転用しているため、RRの2WDです。
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今回、何の因果か先塗りの必要性を感じる部分が多々あったので、
隙間から見え隠れする部分くらいは塗っておこう、
という事でエンジンやシャーシをジャーマングレーで塗ってます。

1/35では気にならないはずの部分ですが、
モノがでかくなるとその分、隙間も大きくなるという罠。
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作業が終わったところで、
カメラテストも兼ねて画像をいくつか。

元帥閣下の立ち位置を見ている部分もありますが、
「どのドアから降りてそこに立っているのか」
というのを考えると、この位置かなと。
(右後部ドアから降りてドアを閉めた)
最後に、ドライバーフィギュアと車体を合わせ込み、
ゴーグルを取り付けて完了です。

画像はありませんが、この前に車両部分の塗装擦れ
(銀または鉄色系統のもの)を入れています。

最後に埃っぽい色としてバフを適当に塗っています。
デカール部分は特に新品感が強く出ますので、
これを塗って本体と馴染ませるのが良いかと。
ラス前のウォッシングです。
ミリタリーものの定番ではありませんが、
茶系統のものでやる事が多いです。

…これにより、雰囲気が落ち着くかと。
細部の塗装が完了したところです。
ドライバーのベルトのバックルを始め、帽子や服の徽章、
ロンメル元帥は流石に凝った色合いで、
赤地に金糸、肩章には銀糸の部分もあります。

余談ですが赤地の部分、RLM23にしようかと思っていましたが、
見当たらなかったので、そこらにあったシャアピンク(!)で代用しています。

他、元帥の襟元には柏葉付き騎士十字章があるのですが、
本来ならプール・ル・メリット勲章と横並びで着けているものです。
…左胸に付けても良かったかも(汗。
次いで黒部分です。
マスキングに頼らずに塗装していく場合、何処から塗っていくか、
というのは色々あるかと思いますが、
自分の場合は「奥まった部分」から塗っていく事が多いかなと。

後は濃い色を優先的にしていくかと思うのですが、
最近は隠ぺい力の高い塗料も多いので、塗りにくい所から、
っていうのもアリかと思っています。

使っている塗料はジャーマングレー、FS系のグレーを2色です。
ハイライトに使うのは割と毎回ランダムだった様な…。
(40→331→317)
車両の塗装が出来つつあるので、
順次フィギュアの塗装に入ります。
工作的にはロンメル元帥の双眼鏡ストラップを
エッチングパーツのランナーから自作したのみです。

後で気が付いたことですが、ドライバーのゴーグルにも
ゴムバントが必要なのですが…すっかり忘れていたり(滝汗。
今度はシート及び幌部分です。
大戦時のドイツ工業界の調達状況は知る由もありませんが、
本革系の素材はそんなに使えなかったと思われますし、
ビニールレザーをイメージして今回は緑にしています。
(パッケのイラストでは黒、人によっては茶色系でも良いかと)


まずはベースとなる濃緑色(16)、
その上に薄松葉色(319)をかけた所ですね。

色合いを比較したり、シートを仮乗せしたりして、
違和感がないかチェックしていってます。
ここからは本格的な?塗装に入ります。
まずは使える色を探してみたのですが、
ズバリの「ドイツアフリカ軍団セット」なるものが出てきたので、
Sdkfz232の余りパーツからカラーサンプルを作っています。

全部ではありませんが、この塗料を少しでも使って作業していきます。
(DAKらしさ、を出すに当り使わないと損ですし)

ただまあ、4種類あるうち、現在店頭では入手しずらい
限定・小ロットの塗料もあるため、
これを見て「同じもの」が入手できるかどうかは…。

DAK仕様のキットは1/35でもかなりリリースされていますし、
需要はありそうですが…?
見納めそのに。
エンジンハッチ裏には手動スタート用のクランクハンドルと、
手動の空気入れが装備されています。
…後者は自転車用のやつでお馴染みの形状ですけれど。
ボディ部分が出来てきました。

1/35ですと手のひらサイズの車両ですが、
1/16になると結構大きいので、
バリ取りとかも、思っていたより大変だったかも。

前側の助手席側のダッシュボード下に燃料タンク
(注入口がボンネット上にあるので)があり、
側面下の部分を通って燃料を流しているようです。

他、床下に簀の子状のパーツが有りますが、
まんま木製の簀の子そのものです。
…結構泥が付いた靴のまま乗車する事が多いのでしょうね…。

後は後部の開口部ですが、燃料タンクかと思いきや、
単なる荷物スペースになっています。