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■第7回 「MAZ-537 最後期生産型」(トランペッター)

組みかけシリーズも2回目か…(汗。
そんな所で今回は支援車両のキットです。

さて、実車は1958年に試作車両が完成、1960年から量産型が
配備されたソ連の8輪牽引車両です。
箱書き(英文と中文のみ!)によると、最後期形に至って
エンジンコンパートメントの改修が為されているようで、
…その辺はキット上では不要パーツになっていたりして…(汗。

で、同じ支援車両でも米軍のM26に比べて、
ウインチとかクレーンの類が一切無くて、民間のコンテナとか
普通に運べそうなデザインですよね…
まあその辺りの昭和チックなデザインに惹かれて今回の組立に至るのですが。



まずは基部となるシャーシからスタートです。
…トランペッターのキットはシャーシの井桁部分も
自分で組まねばならない構造になっていて、
たったこれだけの枠を組むだけで相当な時間と労力が費やされます(汗。

…補強用のシャフト?がちゃんとガイドになれば良かったんですがね…。

完成直後の画像をいくつか。

トラクターヘッドって、荷物部分がないと変な印象を受けますが、
模型としてはこれだけでも30cm近くあるので、
存在感としては十分かなと思ったり。


民間の大型トレーラーは普通に目にすることも多いですが、
軍用は武骨さが売りというか、
派手な部分がない分、独特の魅力が有るかと。


昔話ですが、昔AM誌で拝見した、
故・尾崎氏のヘメートとか、
タミヤのM26なんかがリリースされた当時、
MBTとは違う「働く車両」の格好良さに憧れ、
自分もこの手の支援車両を組むに至っておりますが、
…もっと人気が出ても良いんじゃないかなと。



余談ですがトラペ商品は再生産が少なくてアレですが、
これ組んだ後にトレーラー付きの初期型キットを
見かけたりしたので、
…縁が無い時にはとことん無いなと思ったり(苦笑。
(このキット自体は在庫セールで見つけたもの…だったり)

次は先のT35でも使ったメタルグリーンとか。
…調合するの面倒だったので、
またこのパターンです。

ラストは幾つかディティール画像っぽいものを。

真横から見るとうっすら見えますね…。

さて、ここからは塗装に入ります。
まずは下地を兼ねてのジャーマングレイです。

トラック類はシャーシとボディーで色が分かれている、
というルールもあるので、
下側やむき出し部分はそのまま進める事になります。

…あんまり関係ないですが、キットには油が付いていて、
水性塗料は勿論、ラッカー塗料も結構はじくので、
組む前に洗浄とかしておくべきかなと(汗。

前側には吸気?グリルが付きますが、
折角なので開口して風通しを良くしてます(苦笑。

ちなみに接着前に軽く下穴を開けておいて、
グリルの接着後にサイズを合わせてます。

自分がこのデザインを最初に目にした折に感じたのは、
EF58とかの旧型?電気機関車(或いは旧型ディーゼル機関車)で、
いかにも牽引用途っぽい雰囲気とかが気に入った次第で。

目線を合わせるべく撮った画像とか。

本来はフィギュアとかと合わせると分りやすいですが、
トラックとかは我々の日常でも普通に目にするものなので、
戦車とかとは違う存在感が目を引きますね。

後部デッキとか。

前期型等ではドライブシャフト直上にバッテリー?
ユニットらしきものが有ったりしましたが、
最後期型になって廃止されているようです。

M26とかではここにウインチやらクレーンやらが
取り付きますが、トレーラーの牽引用途のみを
使用目的とするからか、何も無いですね…。

そんなこんなで塗装前の状態が完成。

窓ガラスとワイパーが塗装後に組み付け、
という振分けになったので組立はここまでかなと。

因みにこのトラクターヘッド、牽引能力は50トンで、
本体込みで最大87トンになるとか。

そしてこのトラクターはその後戦車だけではなく、
ミサイルとかの運搬にも使われていくのですが、
…いつかスカッドミサイル運搬車とか…(ぇぇぇ。

…で、そこでまたしても素通しの中身が問題になった為、
今度はエンジン本体っぽいデッチ上げをする事に…。

今回のもキットの余りパーツにドラゴンの(以下略。

…エンジンというよりは変速機みたいな感じになりましたが、
カバーを載せたらほぼ見えなくなるため、

…ま、これでいいや、と。

ついでにグリルから覗く部分もでっち上げてます。

たまたまドラゴン製のパンターの排気ファンパーツが
余っていたのでそれらしく。

後ろからの画像ですね。
下側が空いてますが、見えなくなる部分なので
割り切ってここまでにしています。

エンジンカバー部分。

このキット、トランペッターにしては珍しく?
エンジン部分はパーツ化されておらず、中身は空っぽ、
加えて後部は素通しという状態だったため、
余りパーツなどを使用して隔壁をでっち上げています。

今度はエンジンコンパートメント基部とか。

これまた裏表の画像で出してあります。

現行のトラックなどでは、
バッテリーや燃料タンク部分の保護用にガード枠が
付いていたりしますが…これはハシゴのみで済ませてますね…。


軍用となれば不整地の走行は日常的に有るでしょうから、
保護パーツぐらいは有っても良さそうですが…?

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最後に、クリアパーツの類を取り付け、
ウィンカーレンズを塗ったりして完成です。

さて、ヘッドライトはともかく、
テールランプやウィンカーは銀地にクリアーカラーでも
(この大きさなら)問題ない気がしてきました…。

…大きいスケールだと、
クリアパーツを生かした塗装をする必要が出てきますが…
1/24のカーモデルとか(汗。

はしょってますが、
ハルレッドでのスミ入れの後、
バフで砂汚れを再現しています。

かける部分は主に足回りになるのですが、
雨で流れたっぽい雰囲気に近づけようとすると、
車体側にもそれなりに流す必要が出てきたりして、
…この辺は次回以降の課題かなと(汗。

ウェザリングの最初はジャーマングレイ部分の
メタリック化、という感じですが、
黒鉄色を各所にドライブラシして、
使い込まれた感を演出していきます。

個人的所見ですが、
錆が浮くのってかなり年数が経過しないと
出てこないものなので、
使われている(生きている)車両にはあんまり向かない表現というか、
うっすらレベルの方が好みなので…。

バランスを見ながらですが、
デカールを貼ってほぼ新品状態の完成です。

バンパー部分は試しに?RLM70(ブラックグリーン)を
塗ってみたわけですが、
意外と使えるかも、とか。

キャビン内装部分の塗り分けに入っています。
基本色は明灰緑色(ガイアノーツ)、
床面は331グレー、
シートと背もたれは革張りっぽくブラウン系でドライブラシ。

ベースにウッドブラウンを塗ったせいか、
革張りではなくて、公園のベンチよろしく
木製っぽい雰囲気になってしまいましたが、
チラ見えする程度の部分ですし、
これで完了、…としています。

この後はホイール部分を取り付けて、
ウェザリングをしていきます。

…色合いがあんまり変化しているように見えませんがっ。

ここからは筆塗りで進めていきます。

タイヤ部分は下塗りとしてグレー331番を薄く塗って
基本色としています。

3色目にはこれまたT35の残りのRLM02です。
エアブラシの塗料カップに残ったメタルグリーンに
混ぜる形で吹いておりますが、
ほぼ前回のT35と同じ色合いになってます。

…とは言え、吹き残しを少なめにしているので、
全体的に同じ色合いになってますが、
それなりに現用系車両でもありますので。

そしてサスペンションとドライブシャフトが付いたの図。

2枚とも同じ状態のものですが、裏表の画像を出してみたり。


…ここでも問題がおきてますが、
(タイヤが付く)アップライトの部分をキッチリ水平に揃える事が難しく、
部分的にずれております。

この辺は設計が中途半端というか、
可動するようにしたいのならばともかく、
最終的に固定するしかない(可動する部分が外れやすい)ので、
サスペンションの位置がキッチリ出るようにしておいて欲しかったなと。

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●38(t)の回収シーンです!(撮影編に進みます)

ふぅ、装備品の少ないソ連のトラクターなんて書く事無いだろう…なんて思ってましたが、
やってみると思っていた以上に工作の難易度は高めで、追加工作もちらほら有りますね…。
(資料も無いので、そういった方面での工作は今後もスッパリ諦めて組んでいく予定)

この後は例によって塗装編記事になるかと思いますが、
最近はソ連系の車両も続々とキット化されていたりするので、
その辺とまとめて組んで塗って…出来れば良いなと(汗。 <基本迷彩ありませんし

当方のキットコレクションにはトランペッターのハーフトラックも多数有るので、
今後もこの手の支援車両キットを組む事もあるかも、とか。


色塗りだけだとやっぱり早いですね…この後は撮影編です。
(トータルでは長いですが、間が空きすぎてますし)

さて、この車両が登場したガルパン劇中シーンと言えば…!?
                                               (2012.08.04)
                                    (塗装記事を追加 2014.11.30)