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■第5回 「ノイバウフォルツォイク(NBFZ)」(トランペッター&ドラゴン)

スケールもののページを更新するのって…(滝汗。
サイト開設時に有った完成品は骨折に伴うアレによって
全滅してしまいましたので、とりあえずネタ位は提供していこうかと。


足掛け2年でやっと5回目になるのか…(謎挨拶。

今回のお題は初のインジェクションキットとなった
「ノイバウフォルツォイク(新型特殊車両)」多砲塔戦車です。

箱書きによると1933年、ヴェルサイユ条約下のドイツで
ラインメタル社とクルップ社に発注されたものですが、
A7Vとかの影響を受けたのか24口径の75mm砲を備えた
メイン砲塔と機関銃(12.7mm?)を備えた副砲塔が2個有ります。
(副砲塔はI号戦車と同じもの)

キットのリリースは2011年7月、後に同社からはクルップ版の
砲塔を備えた「Nr.3-5(5台の試作車のうち3〜5号車」がリリース、
8月には比較の意味も兼ねてドラゴン版のノイバウを買っていたり。

画像はトランペッターのそれですね…。



てな所で組立開始ですが、2枚目では車体の上下接着、
一部の転輪などを組んでます。

前から俯瞰で見ていると気づきにくいですが、
後のドイツ軍車両と比べても、
後部の長さが目立つ車両です。

これはこの車両が後輪駆動であるためで、
エンジンもトランスミッションも全部車体後部にあるから、
でして、後の車両はドライブシャフトにより
変速機を車体前側に持ってきているからですね…。

現用車両では殆どが後部に集中しているのですけど…。

木部の塗装です。
ウッドブラウン一択でも良いのですが、
ライトカーキ・タン・セールカラーなどを白木に見立てて、
クリアーオレンジを上塗りすると、
ニスを塗った感じの木部が表現できるので、
割と頻繁に使うことになるかと(ぉ。

これもまた、時間の経過とともに埃を被ったり、
使っているうちに壊したり変色したりするので、
好みでやっていただければと。

随分とかかってしまいましたが、
漸く2種類のノイバウが揃い踏みとなりました…。


今更ですが、トラペ版のキットは
パーツの絶対数が非常に多く、
パーツの組みつけもタイト(接合面の面積が小さい)で、
持った時にミシミシ音がするんですよね…。


まあ、実車通りの構造をそのままパーツ化しているみたいなので、
こういったヘニャヘニャ部分が出てくるみたいです(苦笑。

ドラゴン製パンターとの比較(但し組みかけ)。
ラインメタル砲塔のノイバウは「NbFz V」(V号新型車両)、
クルップ砲塔は「NbFz VI」(VI号新型車両)のコードで
開発されたらしく、同じV号の名を持つパンターと
車格はほぼ同じなんですね…。

WW2開戦後は陸上軍艦的なノイバウは
用兵思想や戦術の変化(機甲師団とか)によって
二戦級の兵器になりましたが、
そのヘンテコさと器用貧乏なデザインが面白いなと。

洗練されていないが故の格好よさとか無骨さが好きなのかも。

画像的には省略されていますが、
キャタピラ部分のみ、砂埃をイメージして、
デッキタンが少しだけ乗っています。

(一部足回りが白くなっているのが見え隠れしてます)

現実世界でも建設機械の足回りは
乾いた土がこびりつて白っぽくなっているので、
もっと使い込まれた感を出すのなら、
もっと派手に入れても良かったかなと(汗。

そして一気に連結ピンを接着(コマ数が50なのでピン数は49本ずつ)、
接着剤が乾いたらランナーをプチプチと切って完了です。

プロが勧めるのは彫刻刀(バリが出ない)ですが、
ニッパーで切った場合、何処かでそのバリを落とします
(当方は車体に取り付け固定した後軽くペーパー掛けしました)。

今回のコレの所要時間は50枚組むのに約2時間、
…チビチビやるよりは早いかなと(汗。
とはいえ片側129枚×2=258枚≒約10時間ですけどね…

次は青。
何となく引っ張り出してきたストックですが、
過去記事を見ていたら、シュぺルターの刀の柄を
塗る時に使った塗料みたいで、元々何だったのか、
よく分からない塗料でした…。
(ライデン〜シナンジュ〜はやて嬢のバリアジャケットを経て、
刀の柄になったぽい)


で、これには対MH用にパール青がタップリ入っていて、
吹き上がりの感じがややSFチックになっています…。

むぅ、塗装前の組立記事なんて、書く事無いだろうと思ってましたが、意外とびっしりと書いてますね…。

この後はこの下に塗装記事を書くべきですが、
現時点でのキットストックにはドラゴン版のノイバウ(クルップ砲塔)があるので、
比較の意味合いを出すべくコレの組立をやってからまとめて塗装…という線もありますので、
時が至れば続きが追加されるんじゃなかろうかと(ぇぇぇ。

…塗装が完了すれば「第X回」なんて外せますしね…何とかせねばと(汗。


終わった…随分とかかりましたが、この後は撮影編が待っています(笑。

では、車両の整備が済んだ様ですし、外に出て演習とか?
                                                         (2012.07.07)

                               (ドラゴン版の製作記事と塗装記事を追加 2014.10.19)

最後にライトブルーっぽい塗料をさっとひと吹き。

…これもまた、来歴不明の塗料です。
(過去記事を全部探っていけば或いは…?)

まずはジャーマングレー。
殆ど黒ですので、下地の色として割り切り、
全体にまんべんなく吹いています。

フェンダーを始め、車体部分が終了。
ストレート組みですと装備品の違いは消火器程度ですが、
実戦仕様を前提にしているので、
IV号の余りパーツからS字型の牽引クレビスとジャッキブロック、
フェンダー上の予備キャタピラを追加装備しています。
(IV号G型とかで見かける装備スタイル、
車体前面のは当初よりのオリジナル装備)

右側面にはオリジナル装備として、牽引用のワイヤを
これまたIV号の余りパーツから装備しています。


他、ついでに先に組んでいたラインメタル版にも、
タミヤの装備品セットからジャッキブロックと
S字型の牽引クレビスを追加装備しています。

この3枚目では各種ハッチと砲塔を仮乗せしてます。

ちなみに砲身はアルミ製パーツですがプラ製のパーツも付いてます。
昔ならコレだけでも値段が張ったものですが…(遠い目。

●「PANZER VOR!」(野外撮影編です)
●「AFV置き場」インデックスへ戻る
●「展示室」インデックスへ戻る

製作編のラストはお約束っぽいものを。
ジャーマングレイの車両にはこの面子だよな、
という事であんこうチームのメンツが勢ぞろいしています。

戦車道として運用するならば後部の副砲塔を無視して5人、
という所ですが、前部の副砲塔手は無線手を兼任、
という感じで運用かなと。

…やっぱりもっと大きいのが要るかな…5人並べるなら(汗。

後部デッキ周辺とか。
テールランプはガルパン効果(!)で
色の塗り分けが分かったクチですが、
存在感を示す意味で、
今回はクリアーカラーを使っていなかったり。

丸形のタイプは極初期のIII/IV号にも装備されているので、
それで色が分かったわけですがっ。

撮影編に入る前に間持たせ画像をいくつか。

上の方の画像と比べると隔世の感というか、
色が付くとこうなるんだな、という一例かも。

ラス前のスミ入れです。
黒をはじめとした濃い色の物体にはブラウン系の
スミ入れをするのが当方の習性?ですが、
集中させれば初期状態の錆も表現している?
雰囲気になりますので、割と応用が利くかも。
(遺棄されたものではなく、相応のメンテナンスが
されていると考えれば、ボロボロの雰囲気にはしない方が得策)




比較画像が出ていますので、
ビフォーアフターの雰囲気が伝わるかと(ぉ。

上の画像とほとんど区別がつきませんが、
足回りのエッジ部やキャタピラ接地面を中心に、
黒鉄色でドライブラシをかけています。

後でウォッシングをする関係上、
接地面の銀色はもっとキツめにかけても良いかな、
…と思います。
(イメージは線路のレールなので)

細部の塗装に入ります。
キャタピラ及び工具類の金属部にジャーマングレイを筆塗り。

デカールが既に貼られていますが、
ウェザリングを一緒にかける為、この時点で貼っているわけで。

…パッと見は「もう出来ている」様にも見えます(汗。

今度は塗装です。
…ページ分けをしようかとも思いましたが、色数が少ないので
画像の追加で対応していきます。

WW2ドイツ初期車両はジャーマングレーが基本なので、
黒〜青系のグラデーションをかけていきます。

で、画像にある通り、青系統の残り色を使って、
なんちゃっての再現としています(ぇぇぇ。

そんなこんなで組立完了の図。

エッチングパーツは(ドラゴンにしては)少なめで、
フェンダーの留め具と後部吸気グリルの仕切り部分
(プラパーツとの選択式)くらいなので、
エッチングパーツの初心者にも入門用として?
お薦めできるかも。


…後はこのデザインが気に入るかどうか、ですけれど。

キャタピラ装着状態を2枚。
内容的にはほぼマジックトラックと同等で、
整形の手間分だけ時間がかかる以外は問題なしかと。

トラペの連結可動式がトンデモ過ぎるんじゃないかと。

枚数は左側が124枚、左が123枚になりました…。
キット指定の枚数が124枚だったので、
取説の指示もそれなりに正確みたいです(汗。

足回りがほぼ出来た所。
パーツ数は少ないものの、ボギー部分の軸がイマイチで、
数が揃ったところで瞬着を流し込んで水平出しをしています。

…タミヤ程ではありませんが、まあ組みやすい方かも(苦笑。

軽く合わせてみた所ですが、
ドラゴン版は車体の一体成型ぶりが過剰とも言える状態で、
側面の出っ張り部分まで1パーツ、底面に蓋をする感じで
車体が組みあがっていきます。

…トラペ版に比べるとかなり早い組上りが期待できるかと。

ここからは5回目連載の元となる追加記事が続きます。
冒頭で書いてますが、今度はドラゴン(サイバーホビー)版のノイバウです。

内容としてはクルップ版の砲塔を備えた3〜5号車のタイプですね。
箱絵では実戦仕様を念頭に置いた2色迷彩になっていたりとか、
初期車両ではおなじみのベレー帽の戦車兵が乗っていたり。
(ちなみに実戦参加こそしていますが戦果は殆ど無かったとか)

フェンダーが付いたところです。
フェンダーとかキャタピラは本来、
塗装後接着が望ましいのですが、形状的に難しそうなのと、
「見えない所は色を塗る意味が無い」と割り切ってしまう方が、
完成させやすいと思います(たぶん。

他、現地改修っぽいデッチ上げとして、
左フェンダー上に予備転輪ラック(らしきもの)、
砲塔上面ハッチに取っ手(同上)、
車体側面に乗降用・擬装用の取っ手(同上)、
操縦席前に予備キャタピラ(という俺設定)、
…が追加されています。

まあ、こういうのは『本人が説明出来ればそれでいい』
ものなので深く考えずに適当にやるものです。

…あまりやりすぎるとウザいので、
やりすぎになる手前で留めておくのがベストかも(汗。

ジャッキブロック(ジャッキ台)とか牽引ワイヤーが
有りませんが、
…何処かから調達するのもアレでしたので…。
(その後、ドラゴンの余りパーツから調達 *下記事参照)

反対側も同様に123枚のキャタピラが付いてます。

余談ですがドイツ戦車はコマの向きが左右で違う
(ティーガーIのそれが分りやすい例)ので、
出来るだけそういう風に組んだ方が良いかと(ぉ。


例:右側が△△なら、左側は▽▽、
キットでもピンの形状が違うので、拘るなら…(汗。

必要枚数が揃ったら車体に取付けです。
連結可動式ではありますが、パーツの精度や剛性を信じてはいけない
(個人的意見です、そのままでもいけるかも)ので、
取付け前に車体側部分に流し込み接着剤を塗り、
生乾きの状態でエイヤーと巻いていきます。

後で連結ピンを挿す関係上、巻く起点は起動輪などの、
車体からはみ出た部分からスタートすると弛みとか付け易いです。

余談ですが弛みをつけたものの、129枚では長すぎて、
122枚前後でも十分いけるようです
(今回は急遽123枚に千切って帳尻を合わせてます)。

まずは適当な幅を持った金属棒(平面が出せれば定規でも可)
を冶具にして、その上に両面テープ(今回はマスキングテープで代用)を
貼り、その上に整形の終ったキャタピラを並べていきます。
今回は数えやすいので50個でやってます。

パーツ数的には一番の山場、キャタピラ組立です。
戦車キットのキャタピラはベルト式のものと分割組立式のものが
ありますが、コレは連結可動式ですね…(脂汗。

キットの指定では片側129個のキャタピラを小さなピンで
固定していきますが…同梱の冶具では埒が明かないので、
ある程度まとめて組んでいきます。

サスペンション部分のアップですが、
ボギー部分を支点にスイングします。

アーム部分は可動する様に組めるのかと思いきや、
固定しないとならないので、車体への取付け時に角度を決め、
一組ずつ固定します。

…もうちょっと組み易いパーツ分割に出来なかったものかと(苦笑。

●飽きたのでTOPページに戻る

サスペンションが付いたところ。
実車の構造は不明ですが、模型的には側面の出っ張り部分で
転輪と起動輪を挟み込む格好になるので、
車体に接着する前にサスペンションを付けてます。

次は砲塔です。
ラインメタル版がループアンテナタイプなのに対し、
こちらは後に一般的になった可倒式タイプですね。
…アンテナ受けがキッチリある辺りは流石ドイツ人、
細かい所に拘りを感じます(ぇ。

他、副砲塔のI号戦車砲塔もハッチ形状の異なるタイプで、
ドラゴンのリサーチが行き届いているんだなと(汗。

キットの中身を並べた所。
以前に組んでいたIV号戦車のそれと比べると、
バリエーションが無い分、あっさりとした印象を受けます。

キャタピラは極初期のIII号・IV号戦車でも採用されていた
38cm幅のタイプで、接地面には滑り止めパターンが有りません。