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■「Panzerhaubitze 2000」(撮影編)

…(考え中)…


…うん、
ネタは出ませんが、
「どーん」というよりは、
「ゴゴゴ…」とか、
「ズズズ…」という感じで、
地響きとか伝わって来そうですね…。

そんなこんなで撮影編です。
大戦ドイツ車両を数多く手がけてきた?
身としては、ダークイエローで済ませたい気分でしたが、
そこは現用車両ですし、
ダークイエローに見えない限りで黄色く、
…ってこれから中東系車両もやりたい所ですし、
レパートリーを増やしていければと。
何とか年内に更新できましたね…。 <ソッチカヨ

思い起こすと、工作は序盤のキャタピラ3台分の組立に難儀して、最後にモールドを落として
フック類を一気に自作したのが記憶に残っておりますが、
塗装に入っても今回のはいつになく大型だったので、置き場所とかが結構大変だったかなと。

で、次回作は既に終わっていて更新待ちの状態になっていますが…
モデラーズ・ハイ状態になると更新が滞るのもどうかなと(苦笑。

当作例に関するご意見・ご質問・その他要望等に付きましては、
当サイトのBBS、または直接メールにてお願いいたします。
なお、販売・譲渡・委託製作に関しましては、承っておりませんので、予めご了承くださいませ。
                                                (2016.12.31)
ラストは砲塔上面を2点。

大戦時のMG34とソックリな感じですが、
基本形状が何十年経っても変わらない、
ってのが凄いなと。


日本の場合、機関銃に関しては
アメリカ製のものが搭載されていますけど、

ドイツにおいてはモーゼルとかワルサーとか、
銃器のメーカーが残った分、
現代にまで使われ続けているんだなと。
砲基部のアップとか。

スモークディスチャージャーの
キャップ紛失防止チェーン…の代わりの真鍮棒ですが、
こうしてみるとまあまあかな、と。

この周辺はフックやコード類を追加したので、
キットとの違いを実感する部分かも(ぇ。
車体周辺のアドオンアーマーとか。

裸足で歩いたら足ツボが刺激されそうな感じ…
ですけど、グローサーの予備パーツが
収納されている所を避けているのが面白いかと。
フロント部のアップ。

奥側にセットされているY型の工具ですが、
これはエンジン及びパワーパックの交換時、
デッキ上のパネルやメッシュを吊り上げる冶具だそうで、
近年のパワーパック化の影響なのか、
丸ごと交換するようになったからなのかなと。
砲塔リング周辺とか。

取り出し方が謎の箇所が多いのですが、
ワイヤーが隙間に押し込まれる、
って感じかなと。
エンブレム部分とか。

ドイツAFVは「軍の紋章」とも言うべき
鉄十字が基本なので、
国旗マークは非常に珍しいのですが、
更に白文字で書かれたアラビア文字が印象的かと。

エンブレムは当初部隊マークかと思っていたのですが、
良く見るとISAFの文字が見えるので、
随分と凝ったデザインになったなと。
フロント部のアップ。

ライト脇のウインカーとフェンダー脇のキャッツアイ、
そんな所が見て取れるかと。

意外なのは起動輪の形状ですが、
以外にもアッサリした形状というか、
スポークとかこんなんで良いんだ、とか。
余計なお話ですが、
コソボ紛争を始め治安部隊の派遣に際し、
NATO諸国は基本的に同じカラーリングで
部隊を派遣して来ましたが、ここへ来て、
独自のカラーパターンを出してきましたが、
当初の「派遣部隊の国籍や所属を秘匿する」的な
意味合いが薄れてきてしまっているのか、
あるいは「ドイツの派遣部隊」という事をアピールする事で、
国際貢献を内外にアピールする方を選択しているのかなと。

(EU圏の中ではイギリス車両が結構独特なやつが…)
三度の後面。

黄色のオーバーコート、と最初に書いた理由として、
戦術マーク部分の地の部分が緑なので、
黄色を塗る前にこの部分をマスキングした、
と考えられる訳で。

(駐屯ではなく派遣ですし、一時的な塗装、
と考えれば辻褄が合うので)
側面から。

ロービジが基本のドイツ連邦軍ですが、
派遣仕様になってマークが追加されて居たり。

オランダ軍の緑丸マークから、
盾マークのエンブレムに変わっていたり、
ドイツ国旗にアラビア文字が描き込まれて居たり。
製作編で書いたかどうかですが、
キットの方はアドオンアーマー部と砲塔下端が
頻繁に接触して動かなくなったりするので、
嵌合部の爪は切り落としていますが、
今度は長大な砲身との重量バランスが取れなくなるので、
砲塔後部に重りを入れておいた方が良いかと。
(少し余剰パーツを詰め込んでみましたがイマイチでした…)
このキットはアドオンアーマー付きな訳ですが、
ロシア系車両がERAを採用しているのに対し、
随伴歩兵に対しても破片や爆風をまき散らす、
って事も有るので、西側諸国では採用されず、
まずはこの仕様で生残性を高めよう、
という事だそうですが、
この車両自体がかなり機敏な性能を持っているので、
実際の効果は…どうだったんだろうかと。
カラーリングの影響も有るかと思いますが、
現代版のマウスかはたまたグリーレか、
大戦末期の超兵器にロマンを感じる人は、
結構気に入るデザインなのではと。

知らない人が見たらほぼ戦車ですしね…。
ラス前にヘンテコショットですが…。

2010年のドイツ連邦所属のアフガン派遣仕様ですけど、
デザートカラーになると一気に印象が変わりますね…。


実車はNATOグリーンの上からサンドカラーを
オーバーコートしたらしく、
カラーガイドだと奥まった部分が緑だったような…(汗。
機銃部のアップ。

FN MAG機関銃、と言うのがその名称の様ですが、
ドイツ連邦所属車両では、
大戦時のMG34ソックリなMG3が装備されており、
この辺は配備先側で何を求めているのか、
ってのが有るとか。
(ドイツのMG3は連射性能が高いとか)
マーク部のアップ。

ISAFマーク下のアラビア文字がかろうじて見えるかと。

更にその下、本来の車両番号が有るのですが、
「NL」の表示だけで、番号の方は塗り潰されている、
…って事みたいです。
砲塔部のアップ。

オランダ軍仕様のもう一つの特徴として、
砲塔前部のカゴが大型化している事が有るのですが、
「もう少し大きくして荷物をいろいろ積める様に」って
要求が出たからなのかな、とか。

他、砲塔基部にある四角いパネルは、
着弾観測用の機器だそうで、
当方の当初予想は砲身先端部とのズレ測定用
(熱や環境変化での誤差補正値測定用)、
かと思っていましたが…。
再び後面。

オランダ軍仕様は車体(向かって)右側の
後端に謎の蓋が付いていますが、
(車内通話連絡用の電話が入っていると推定)
それにより牽引ワイヤーの装備方法が変わり、
少し違う感が出ています。
再度のフロント部ですが、
予備履帯ラックの形状を少し変えて、
「ちょっと違う」感を出してみたり。

…一応ですが実物には付いてませんけど…(汗。
後面寄りから。
ドイツの場合と違い、
戦術マークではなく国旗をあしらった小さなマーク、
黄色地に黒文字のナンバープレート、
登録番号の取り方はNLxxxxxという形式なので、
細かい所に違いが有るものだなと。
側面から2点。

マーキング類に関しては各国で異なる訳ですが、
アフガンへの派遣仕様時には
ISAFのマークが追加された以外に、
国籍マークや車体番号がマスキングされて居たりするので、
相手側に「何処の国の部隊が派遣されている」っていうのを
秘匿する必要が有るみたいですね…。


他、画像では見えませんが、緑丸のマークの下には、
アラビア文字でISAFと同義の文字が描かれていて、
最初飾りかと思っていたのはここだけの話。
煽り構図で全体像を撮ってますが、
砲塔部が最後部に位置しているにもかかわらず、
砲身の張り出し具合が半端ないなと。

単純な大きさならロシアの2S7の方が…
かもですが、あちらは自走砲架と言うか、
露天式タイプの203mm砲ですので…。
さて、結果的にNATO諸国の標準自走砲的な
立ち位置になった同車両ですが、
ドイツ側から見れば同盟諸国への信頼と
相互保障を物的な形で証明できる分、
採用国が多いのも割と納得できる話かと。


(若干デチューンは有るかもですが、
かつての敵国と同じ装備ならば、
それは抑止力としても機能する訳ですし、
それはレオパルトシリーズでも同じ事が言えるかと)
続いてはノーマル状態ですが、
2008年アフガン派遣仕様のオランダ軍マーキング版です。

大戦時のドイツ軍と違い、現用ドイツでは
余り自由度が無いのか、固有のマーク類は
殆ど見かけないのですが、供与国側では普通に
固有車両が存在するので、模型的な選択としては
こうなるパターンが多いかなと(ぇ。

製作編でも触れていますが、
装備品や仕様の微妙な違いとかが有り、
やってて結構面白かった…かも。

…問題は塗装時にテレコにし易いのがネックかなと。

あ、取説からですが、
ISAF = Intenational Security Assistance Force
ですね、念の為。
フロント部のアップ。

本来、マーク類は垂直面に付くのですが、
予備キャタピラを追加した分、上側に付いたわけで。

向かって左の「60」マークはトン数か
速度制限なのか判別が付かないのですが、
右側の戦術マークは大戦時のそれとよく似ていて、
「第115砲兵連隊3号車」という意味だそうです。

赤い盾マークは先にも書いた通り、
ドイツの砲兵学院の教導隊マークだそうで、
…こういうの有ると騎士っぽい感じがしますし(笑。
後面のアップ。

砲塔部と違い大型ハッチ2枚が観音開き、
という雰囲気なのですが、
もしかしたら、こっち側から、
弾薬の補充をするのかなと。
後面のアップ。

気になるのは弾薬の補充方法ですが、
砲塔後面のハッチが分かれているので、
一度にラックごと交換、って訳でもないようですね…。


オランダ軍のMAXIMUS号の写真を見ると、
パレット上に縦に幾つも並べていたりするので、
…どうやってこんなゴツい奴を連射するのかなと(汗。
後面寄りのショット。

元々、西ドイツ時代のM109A3Gの置換と言うか、
本家のアメリカ軍がA6/A7という改良を重ねているのに対し、
ドイツをはじめとしたEUでは設計限界を感じて、
一回り以上大きい?こいつが開発されたわけですし、
実際ドイツ側も数より質、で設計しているみたいですし、
…この辺の背景は面白いかと。
側面とか。

ドイツらしさと言えばそれまでですが、
車体部分も相応に分厚いというか、
2階建ての家がそのまま動く、みたいな
迫力が有りますね…。
ここからは単体画像になります。
まずは基本とも言うべきドイツ連邦軍の
マーキングからですが、
教導隊(砲兵学校)のエンブレムを付けて、
エリート部隊っぽく仕上げています(ぉ。
俯瞰ショットとか。
デカイデカイと連呼していますが、
2015年に登場したロシアのアルマータシリーズが
登場するまで、
装軌式としてはほぼ最大級の大きさだったので、
西側諸国の装軌式AFVとしては現状最大、
って事になるのかも。
過去作でもM109が有ったりしますが、
現用の自走榴弾砲は、
車体部の設計が専用の場合とMBTそのまま、
という2種類が存在している訳ですが、
このPzH2000はレオパルトシリーズの
部品を流用しつつも専用車体で、
運用面での配慮がかなりの部分で見受けられますね。

一番に挙げられるのはエンジン(パワーパック)の
前置き配置により、後部を弾薬スペースとして
活用したりできる事かと。
155mm砲がかなり長大な感じですが、
こうしてみると、
今も昔も、ドイツは大砲の国、ってのが
実感されますね…。
ここからはノーマルで組んだ2ショットです。

ぱっと見が同じなので、区別が付きにくいかも。
オランダ軍仕様はアフガン派遣時の
マーキング仕様になっていますが、
車両にパーソナルマークが付いていたり、
キルマークなのか砲身にマークが有ったりと、
ドイツ連邦のそれと違い、
割と自由になっているのが目を引くかと。
オランダ軍仕様とドイツ連邦仕様とで
アンテナのスタイルが少し違いますが、
少し短くして先端部を付け直した
オランダ軍仕様が結構自己主張しているかも(汗。
後方からの3ショット。

マーキングが少ないとはいえ、
このパターンは結構色々情報量が有るので、
中々に壮観かも。

改めて書いておきますが、
砲塔部後面のオレンジのランプは、
路上走行時のパトランプで、
これを点灯させながら道路を走るそうです。

…まあ、こんなバカでかくて重い車両が
通るんだから、さもありなん、って所かと。
製作編でも書いた気がしますが、
大きな車体に反してマーキングが非常に地味で、
車体番号のナンバーが無いんですよね…。

車体前面と砲塔後面に戦術マークと
登録番号があるだけですが、
陸自の車両では演習時に大判のプレートを
装備していたりしますが…。

当方の知る限りでは、
演習時もこのまま、ってケースが多いみたいです。
砲列風ショットですが、
カラーリングの中でも車体前後に付いている
警戒識別マーク板が目を引きますね…。

ある意味現用ドイツ車両の特徴でもありますが、
路上走行用の装備なので、
演習時の画像などを見ると、
外しているケースが多い様です。
現用車両は複雑なシルエットを
持っているケースが多いですが、
今回のはかなりシンプルな形状をしていて、
その分ストレートに迫力が伝わってくるかと。
まずは3ショット画像を幾つか。

車体の大きさも相まって
見切れ具合がアレですが、
迫力が伝わってくればと。
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