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■第35.5回 「VII号戦車 (LOWE)」 (AmusingHobby)
今回は似て非なる大戦ものロマン兵器です。

画像的にはいつものパッケ画像と中身ぶちまけ状態ですが、
そもそもこのキット、先のトラペ版ベアを組む際、適用する履帯を間違えて
フリウルのレーヴェ/ベア用を買ってしまった事が切っ掛けで、
履帯を折角買ったのに、
使うアテが無かったので買ったキットなんですよね…(汗。

そんな訳で前回のベアを組んだこのタイミングを逃すと、
まず組まない(!)アイテムなので、
指先が覚えている内にやっておこうかと。

余談ですがフリウルの金属履帯の中でも箱が更にデカくて重いタイプのブツで、
以前のチャレンジャー製作時と同等以上の補強工作をしつつ、
これまでの工作で出た余剰パーツも組み込んで少しでも良い作例になればと。

…や、ペーパプランだけあってドイツ戦車にしてはダサいんですよね…(ぇ。
全体像の画像が続きますが、
やはり主砲の長さに対して砲塔が小さい印象が拭えないというか、
これに輪をかけるのがキューポラの位置でして、

主砲の軸線上に有るのは良いとして、

この配置にするなら、
IV号とかコンカラーの様に、
もっと後ろに配置


せねばならないんですよね…。

理由を挙げておくと、

実物が存在した場合、
主砲基部がこの真下に来るからで、
装填の邪魔になるだけではなく、
発砲時に主砲が後座してきた時、
腹筋で衝撃を受け止める事になる
(をい、

…からですね。


まあ、この辺が気に入らなくて塗装作業に入る気が起きない(!)ブツですが、
…そのうち何とかしておくべきかも…(苦笑。
車体工作のアップ画像が続きます。

まあほぼいつも通り、留め具やらラッチ類を追加しています。
四角い吸気グリル周辺にラムエア若しくは燃料タンク用の空気吸入パイプ?
っぽいディティールを追加するべきかもですが、
(面倒なので)今回はパスです(ぇ。

後部パネルの牽引クレビスやジャッキブロックは、
追加工作(後面に張り出しを追加した)の関係で、
本来の取り付け位置からずらすべきですが、
面倒なのでそのままです。

後は予備履帯を付けていますが、
砲塔部に付ける事が出来ないので、
とりあえず後面にパンター風に取り付けて見た感じです。
…デカいので枚数的にアレですがっ。


他、右側面にはエナメル線の余りで履帯交換用…っぽいワイヤを
付けてみましたが…

…なんだこのやる気の無さは…(苦笑。

で、そんな感じで車体部の工作も終わったので、
次は砲塔部ですね…。

…こっちは追加工作とか(個人的に)難しいんですがっ(汗。
車体パーツの接着に入ります。

このキットの元々の剛性がアレな事と、金属履帯による重量増加のため、
そのまま接着するとフニャフニャなので、
上側パーツの裏面にもガッチリと補強を入れています(1枚目)。

でもって2枚目が接着後の状態ですが、

接着面周辺にバリが出ている事も
有るので、
摺り合わせを入念にやっておく


必要が有りますね…。
当方は前と後ろを中心に瞬着を先付けして置いて、
大体の位置決めが出来たら、
砲塔リング部から瞬着を更に流し込んで固定しています。

…ベア自走臼砲の時は大変でしたが、
戦車型はこれが出来るのが良いなと(ぇ。
履帯が付いたところ、…ですが、
キット側の設計ミスなのか、

フロント側で車体側のスポンソンと、
履帯が干渉する箇所が有り


最終連結部は後部の誘導輪でやってみました。

枚数的にはキットパーツ使用時と同じく102枚でピッタリな感じで、
このパーツをベア自走臼砲に使用する際には110枚でいけそうですね、
また組む事は無いかと思いますがっ(ぇ。


2枚目に前回のベア自走臼砲との比較画像を出していますが、
キットパーツとは少しデザインが異なる感じで、
キットパーツの方は起動輪との嵌合穴が余分に有るのが気になるかも。
…ティーガーIIとかの起動輪が使える…

…かもしれませんね、試してませんがっ。
履帯の組立です。

やっている事は今迄と同様、
ピンを量産して適度な長さにして最後に一気に取り付け、
…というスタイルを採っています。

画像1枚目は箱の大きさ比べ、というやつで、一般的なサイズ?の
ティーガーII用のそれと比べても厚みが倍、履帯幅が増した分も有って、
当方が知る限り、
1/35ではこれが一番重くてデカイ履帯
になるのではと。

尚、このパーツはAmusingHobby社のキット用なので、
トラペのベア自走砲には使えないんですよね…(苦笑 <確認せずに買ったヒト



2枚目は連結ピンの量産状況で
、後で抜き易い様、少し長めにしておきます。

んで、3枚目に有る通り、2枚一組を適当な長さ(今回は20枚)にして、
長さを確認しつつ最終取付となる訳ですな…。


…にしても、今回はいつになく幅広の履帯なので、
ピン打ち前に0.5mmのピンバイスでさらっておく事前作業が地味に大変で、
ストックのドリル歯が幾つか、折れてしまいましたね…(汗。
内側転輪の追加完了状態です。
因みに前側がトラペ、中間部の2個がMENG、
最後部がドラゴンの余剰パーツです。
MENGのパーツが色違いなのは、
同社のポルシェ砲塔タイプとヘンシェル砲塔タイプとで
成型色が違うからですね、別に他意は有りませんがっ。
…パーツ自体の出来は良いので、こっちを外側に持ってきても良いかも…(ぼそ。


2枚目は後部誘導輪のハブキャップ部分ですが、
ヒケを埋めるのが面倒だったので、
今回はコトブキヤの丸モールドで塞いでいます。
…多少変な気がしますが、まあいいかなと(おい。


3枚目は履帯取付前の補強という事で、
軸を打たれた側の補強工作です。
底面と側面、スポンソン部の内側にも補強桁を入れています。


確認の為、箱状態での履帯パーツを載せてみて、
撓んだりミシミシしたりしたら、もう少し補強を追加するのですが、
取りあえずそういった事態にはならなかったので、次へ進みます(ぉ。

…という事で、いよいよウルトラヘビー級のアレが取り付きます…(汗。
ほぼ一気に砲塔部が完了です(ぇ。

…や、

気に入らない部分が多々ある
…のですが、
大改造とか無理


なので…。


形状的にもあんまり追加工作とかし難いタイプの砲塔なので、
フック類の真鍮棒差し替えくらいしかやっておりませんが、
所々、太いタガネでモールドを彫り直したり(2枚目)、
マズル部分の穴を1mmピンバイスで開口してみた
(3枚目)の図ですね。


まあこれ、抜きの関係で、
側面はともかく上面に来る部分に穴モールドが無いので、
(物凄い面倒ですが)開け直した方が無難かと。
キット的には一般的なタイプのパーツもセットされているので、
お好みに合わせて選択して戴ければと(ぉ
車体部のディティールが付いた所ですが、
追加工作はほぼ定番の留め具を
0.3mm真鍮棒で追加した事とか、
ドラゴンの余剰パーツを使って、
牽引用のワイヤーを追加したりしています。


ただ、ティーガーIIと同じ様には付けにくいので、
エンジンデッキ側にフックを追加してワイヤーを引っ掛けています。

(過去作のティーガーIIでも似た様なディティールを追加していますが、
まあ、こういう風に使う積りで入れていたんですよね…)
今度は転輪を付けていきます。

AmusingHobby社のキットは幅広履帯に合わせてか、
外側にオフセットされており(1枚目)、
個人的に安定感が薄いので、
余剰パーツから内側の転輪を追加しようかと。

んで、今までに組んだティーガーII、
及びベア自走臼砲の転輪パーツが
結構余っているので、これを内側に取り付ける訳ですが、
そのままではシャフトに入らないので、
4mmの穴を開けています(2枚目)。


3枚目が取付イメージですが、トラペパーツからなので、
色が違って見えない…かもしれませんね(汗。
組立作業に入ります。

まずは金属履帯への更新に備え、サスペンション部の補強をしていきます。
割といつも通りですが、シャフト部の軸打ち(1枚目)、
取付後にアーム部の補強(2枚目)となります。

アーム部に直接軸打ちするべきなのですが、
キットのパーツに車体内部へ伸びるトーションバー本体が有るので、
こういう形になる訳ですな…履帯が付けば見えなくなるので、
大戦ものドイツ兵器に特有の千鳥配置式の場合は、これが結構楽…かも。

そんな感じでサスペンションが一通り付きましたが、
作業的にはまだまだこれから…なんですよね…(汗。
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←主砲後座位置
(キューポラの真下を通ってます!)
やっと更新できたか…毎回言っている気がしますが。
AmusingHobby社のキットはロマンあふれるキットが沢山あって興味深いのですが、
色々とミリヲタ知識が増えるにつれ「小さな嘘が気になる」事も結構多く、
メーカさんも『2次元そのまま』ではなく、実現したらこう、とか、より合理的な形状を目指してもらえればなと。

遠い未来に、車載が可能なまでに小型化された核融合エンジンが量産化されるとか、
波動コアをキーにした次元波動エンジンとかが開発されてビーム砲が撃てるとか、
まあそういった技術面でのパラダイムシフトが起きればこれでも良いかと思いますが、
まだまだ人類の科学は遠く及びませんからね…(汗。

…で、塗装編は先のベアと一緒(半ばヤッツケ)にやって…ますね…(苦笑。
全体像を流しておきますが、

元々がペーパープランなので
矛盾点は幾つもあり
(!、

主砲がこれだけ長いにも拘らず
(→砲塔部への慣性負荷が高い
砲塔が小さい事が一番のネックかと思いますが、
これだと

砲弾スペースは勿論、
乗員のスペースにも事欠く


設計ですな…
そういう意味ではE-100の方が現実的とも言えますがっ。


個人的に思い付いたのは、
ティーガーIIの砲塔パーツとかをアフターパーツ等で仕込んできて、
主砲部を挿げ替えるプランですが、
車体後部の上面側の張り出しと干渉しそうですし、
まあ、色々と修正すべき事項が有りますね…。


いつかもっと現実的なデザインでキット化してくれると面白いかも? <無理
という事で、側面のフェンダーが付きました。

エッチングパーツであれプラ材であれ、
歪みとかは避けて通れない訳ですが、
端っこから瞬着を点付けして位置決めをしたら、
後でブラインド側から垂れ流し(!、
というスタイルで固定しています。


んで、エッチング板のみではリブ部分のモールドが薄いのと、
持った時のフニャフニャ感がひどいので、
0.5mm真鍮棒を貼り付けて補強兼用のモールドとしています。
(2枚目のアップ画像参照)
フェンダーの取付前にまたしても追加工作ですが、
どうにも試作車両っぽ過ぎてドイツ戦車らしくない為、
少しでもそれっぽくなる様?、追加工作をしていきます。

という事で車体後部の張り出しを追加しているのですが、
余剰パーツ(多分タコムのティーガーII)から起動輪カバーを切り飛ばして、
後端に取り付けてドイツ戦車っぽいシルエットを演出してみました。

これ、ベア自走臼砲の時にも有りましたが、
下側のジャッキポイント部の
アイホールド部分にU字フックを
付けようとすると、
フェンダーと干渉したり、
走行時に邪魔になる


ので、上側に付けた、
という(一応の)合理的理由も有るんですよね…。

…こういうの、2次元だけでデザインしているが故に気付かない部分でしょうが、
意味とか意義をもっと考えてキット化して戴ければなと(苦笑。






フェンダーの取付になりますが、
このキットはプラパーツとエッチングパーツとの選択式で、
何方かを選んで取付となりますが、
歪みの修正に関してはエッチングパーツの方が
(個人的に)慣れているので、
エッチングパーツを使用する事にします(1枚目参照)。

2枚目は前後部に付くフェンダーの補強工作ですが、
ディティール兼用で0.3mm真鍮棒で補強リブを裏面に付けています。
…これで多少は頑丈になる…かも。