Back
(→塗装編記事へジャンプ)
■第33回 「Tiger II ヘンシェル砲塔」(タミヤ・MENG)
重戦車連作か…まあ、古い積みキットの供養的な意味合いもあるのですがっ。

まずは箱画像と中身ぶちまけ状態ですが、
タミヤキットのストックはこのノーマル版とアルデンヌ戦仕様の2種が有り、
基本的に同じものですし、同時並行的に進めればと(ぉ。

他、20年以上放置していたせいかキット付属のベルト式キャタピラから
油分がすっかり抜けてしまったらしく、
ゴワゴワでペキリと折れてしまった為、
別売りキャタピラに交換しようとしている訳ですね…。

後、昔の自分が集めた各種パーツが同梱されていて、
これらを使いつつ、色々とアップデートしていく事になります…(汗。

(クリッパーモデル製金属砲身にタミヤのエッチンググリルセット、
同じくタミヤのコーティングシート、
アルデンヌ戦仕様にはアベールのエッチングパーツセットと金属砲身がセットされ、
更に後期型仕様のキャタピラが入っておりました…)
砲塔部のディティール関連をやっておりますが、
前回のポルシェ砲塔タイプでも有った通り、
機銃パーツとかペリスコープ部の組立が結構難儀するかと。

で、2枚目と3枚目が完了直後の画像ですが、
しかしまあ、赤いティーガーIIってのも結構悪くないというか、
3倍のスピードが出せそうとか…はないですね…(汗。

…他、何となくで余剰のチェーンを軽く引っ掛けてみましたが、
本作のアクセントになればと。

まあ、次回以降に末期のプライマーベースの車両とかやる事が有れば、
参考になるのかなと(ぇ。
車体後部のディティール状況ですね、
追加工作はジャッキブロックの周囲に固定具っぽい板を追加した事くらいです。
…少しオーバースケールですけどね…(ぼそ。


2枚目からは砲塔部の工作ですが、
念の為?実物には無い抜き跡が有るのでパテ埋めしてみた、の図です。
…完成後には殆ど見えなくなりますが…(汗。


3枚目は上下接着後に砲身部を付けた所ですが、
MENG社のパーツは貼り合わせがある分、処理が面倒なので、
ドラゴンの余剰パーツから砲身部を丸ごと移植しています。
(記憶通りならヤクトパンターの余剰パーツ、
マズルブレーキ部以外は一体成型なので処理とかも簡単)

(注:キットの初回版には金属砲身が付属してたそうで、
当方が入手したのは通常版…)




但し、そのままではMENGキットの防盾部分の沈み込み箇所との嵌合時に
短くなってしまう為、エナメル線を巻いて砲身部の長さが同じになる様、
調整をしています。…まあ、MENG社のキットは実物通りですからねぇ…。
タミヤ編のラストは付属フィギュアですね、
ノーマル版は車長のみですが、
アルデンヌ戦版は追加で3名のフィギュアが付属しており、
出来も良いのでぜひ乗せておきたい所ですね、これ。

余談ながらこのパーツの原型は平野義高氏という事も有り、
90年代には(個人的に)神認定の原型氏さんのモノなので、
最新のデジタル造形のそれと比べても、
遜色のないパーツに仕上がっています。


2枚目にMENG社キットの付属フィギュアを出してみましたが、
…まあ、値段相応なのか、
タミヤのそれとは出来栄えが格段に違いますね…(苦笑。
自作パーツおよび余剰パーツ類でデッチアップをしていきますが、
車体側面の画像を出しています。

上面のメッシュ部はアベールのセットがポルシェ砲塔用に加え、
後期の対空防弾版バージョンも入っているので思わず使ってしまった訳ですな、
いつものwaveメッシュで自作しようかと思ったら余っていた罠。

んで、側面のワイヤー固定具はドラゴンの余剰パーツ、
クリーニングロッドのラックは切り落として穴を開けてみたものの、
イマイチだわ面倒だわで、続く右側は適当なジャンクでデッチ上げています。

履帯交換用のワイヤー金具もドラゴンのエッチング製余剰パーツからですが、
上手く「J」字型に曲げられませんでしたね…(汗。

尚、前回のMENGキットの時から始めてますが、OVMのクランプハンドルは
0.3mm真鍮棒(少し長めに作っておいて接着後に切り揃えます)での自作です。
他の自作部分は消火器の固定部に有る補強リブを、
0.5mmプラ板で自作したくらいかなと。
(板材はいつも通り、エッチングパーツのランナー部を切って曲げての自作です…)

側面後部に謎のモールドが有りますが、
燃料タンク部への空気取り入れ口
(実物ではパイプ状になっています)だそうで、
ヘンシェル砲塔タイプの途中から?
こういった長いスタイルになり、
後期のタイプでは4ヶ所に増えているとか…。


…で、この後いよいよ本番というか、
アベールのパーツがもう1個の方に付いていきます…(脂汗。
先にも書いてますが、
20年以上放置していた関係で、
キット付属のベルト式履帯が劣化しておりまして、
ちょっと曲げようと力を加えただけでペキリ、という状況です。

という事でタミヤ純正のアフターパーツでもある連結式に交換しますが、
近年の最新版キットと比べても格段に組み易いので、
接着連結式の履帯への入門用としてお勧めできる製品ですよね、これ。


但し、タミヤのこれはタミヤキット専用なので、
他社のキットには流用できないのが難点ですね…。
起動輪の幅がコンマ数ミリ(!違うだけなのですが、
他社製品のキャタピラをタミヤにフィットさせる時には、
起動輪パーツにスペーサーをかまして使用する事になりますね…。


で、ナゼそんな話が出てくるかと言うと…
やっとページになりました…元画像のキャプションは2018年10月で…半年以上放置してたのかと(汗。
夏~秋にかけての積みキット供養というか、ティーガーはIもIIもまだまだドラゴンのストック多数が眠ってますので…。
ただ、チーフテンの時の様にスットク全部組み倒そうかと思っていたものの、なんだか飽きてしまったみたいで、
この後ロマン兵器軍団が配備されていくみたいなので…どう言う方向性してんだろうなと(苦笑。

さて、この後は塗装編ですが…(脂汗。
既に足回りの工作は済んでいるので、
車体上面のパネルとかを取り付けつつ、上下接着(1枚目)、
次いで側面と上面のアレコレがほぼ付いた所です。

やっている事は前回のポルシェ砲塔タイプ及びタミヤキットとほぼ同じで、
エッチングパーツのランナー板材と0.3mm真鍮棒での自作となります。

牽引ワイヤーのラックはドラゴンの余剰パーツからですね、
蓋部分の厚みが若干気になるかもですが、
気になると言う方は接着後に切り飛ばしてエッチング板に差替え、
…という工作も有るかと。 <面倒ですしパス
3個目の組立に入ります(ぉ。

さて、ティーガーIIのストックキットは多数ある訳ですが、
前回のポルシェ砲塔タイプを組んだ時に、
一緒に足回りを組んでおいたので、
割と早い仕上がりが期待できるかと。

…まあ、所々に難所的な部分が有るんですけどねぇ…(ぼそ。
車体前側の追加工作ですが、前回のポルシェ砲塔タイプの工作から、
謎だったディテールの意義が分かったのでこっちにも追加してみた、
って感じですね。

(両側のU字牽引ホールドがある部分に横棒が有りますが、
フロントフェンダーのストッパーだったというお話)

ところでナゼこういうのが始まったかと言うと、
同時進行の形になったアベールのエッチングパーツセットの取説に、
色々と書いてあるので、この後の後期型改造版と並行で、
こっちのは自作の板材を使い、なんちゃってディティールアップをしている訳で。

…まあ、そんな感じで実質同時進行のデッチアップが続きます…(ぇ。
起動輪の準備と履帯コマの整形が終わった所で
取付になりますが、キットパーツの設計不良なのか、
標準90枚で準備したら意外なくらいに長くなってしまい、
86~87枚での取付となりました。

ホビーボス版のパーツは次回以降に持ち越しですが、
内側に来る部分の歪み・反りの類が影響しているらしく、
一旦取り付けた後も、段差やハ外れっぽい部分が出来ない様、
所々に瞬着を流したりした方が良いかと(ぉ。

他、この履帯、左右共通ではなく右用と左用が有り
横から見た時にコマ断面が反転L字型になるのが正解の様ですね…。
や、ティーガーIと同じく、左右をひっくり返して使えば良いのに、
と思ったのですが、…何かあるんだろうなと。

アップ画像も出しておきましたが、ぱっと見は同じで、
接地面の断面がP虎やエレファントの履帯と同じく、
側面が反っていて逆台形っぽい形になっているのが特徴かなと。
最初の中身ぶちまけ画像が無いのですが、タミヤ製キットはもう1個ストックが有り、
そちらはアルデンヌ戦仕様という形でリリースされたもので、
付属フィギュアの変更と追加が有り、それに加えて当方が買ったのは、
アベール社製のエッチングパーツと金属砲身が同梱されたキットだったり。

んで、同じ様に組むのも芸が無いので(ぇ、
こちらは後期タイプに改造してしまおう、…と買った当時考えておりまして、
18枚歯の起動輪にキャタピラへと変更を加えます。

画像1枚目にありますが、リンクモデルワークショップというメーカのもので、
現在はとうに廃業して金型はホビーボスが受け継いでいるっぽい
感じです。


という事でキットパーツに有る歯の部分を文字通りインプラント(!
していきますが…タミヤキットは組み易さを重視して少し設変されている関係で、
起動輪の幅増し(接合面に1mm幅くらいのスペーサをかます
をしておかないとフィットさせられず、
ストックの後期型パーツをドラゴンキットから拝借しています。
(接着してから気が付いた…)


(因みにそのドラゴンキットには複数種の18枚歯起動輪パーツが有るので、
無駄にはなりません、或はフリウル製の履帯セットには、
同じくメタル製の18枚歯起動輪が付属しますので、そちらを使うのもアリかと)
タミヤキットですしサクサクと組めるというか、
1個はタミヤ製のシール式ツィンメリットコーティングを試してみよう、
という事で進めていきます。
…で、シール方式なので砲塔部の所をマスキングしなくても、
例のやつ(505大隊のエンブレム)が再現できるので、
…っていうかこれがまあ目的な訳ですがっ。


…そんな感じで一気に転輪まで付いていますが、
まあここからが本番という所かなと(汗。
●「AFV置き場」インデックスへ戻る
●「展示室」インデックスへ戻る
●飽きたのでTOPページに戻る●
●「塗装編」記事へ進む
砲塔部の貼り合わせの後に先に砲身を
アフターパーツに差替えているのですが、
ストックのクリッパー製砲身はレジン製のマズルブレーキ部に
穴を開ける手間が発生しますね、まあこちらは簡単に行きましたが…。

もう1個のアベール製砲身は、
マズル部と砲身のダボがまるで合わず、
それぞれを削ってやっとこさ挿せた
感じですね…。
や、両方共に金属製で、ヤスリを当てても中々思った様には削れないので、
思った以上に時間がかかったなと。
後期型っぽい仕様で組んでいる2個目ですが、
ワイヤのラック類、工具の留め具に始まり、
エンジンデッキ上の防弾板がそれですね…。

この防弾板、支柱の部分もエッチングパーツ製で、
板状のパーツを丸めて取り付けとなるので、思ったより大変でしたね…。
まあ、これからこの仕様を組む、という方が居らっしゃったらなんですが、
プラ棒で作ったほうが早いかも…(汗。



他、一部で実車と違うディティールになってしまっている
箇所がありますが、
上手く組めなかったので早々に諦めて適当にデッチ上げた、
…というオチです、
この辺を全部キッチリ組める人は相当の腕前なのではと。
(結果だけ見ているとアレですが、
当方は頑張ったけど出来なかったクチです)









後面のアレコレですが、
牽引クレビスの留め具はオミットして(!、
ジャッキブロックの補強金具とかをディティールアップしています。

排気管のカバーにはクランクシャフトの受けパイプが有りますが、
エッチングパーツを使用するよりは、
MENG社のパーツが余るので、そっちから分捕ってくる方が楽かなと(苦笑。
(旧キットの方はドラゴンの余剰パーツに、
MENGの余剰パーツを組み合わせています)

…ちなみにカバー部に有る引っ掛けピンみたいなのは、
手前のやつ(後期仕様)が真鍮棒とコトブキヤの丸モールドで自作したやつで、
もう1個はドラゴンの余剰パーツからですね…こっちの方が楽だな…(汗。

そんな感じで次回からは砲塔部分ですね…。
思っていたより手ごわい感じでアレですが…(汗。
今回はタミヤキットのアップデートと追加でMENG社の最新系キットとの
作り比べになりましたが、プラモと模型の差を如実に感じるというか、
タミヤには「足していく」面白さがある分、
初心者から上級者まで幅広く対応できる点がやはり凄いなと。
…2018年に組んだチャレンジャー1も結果的にはアレですが、
作業中は結構ノリノリで組んでいた訳ですし…(苦笑。


MENG製品に限った事ではありませんが、
最近のキットはやたらとバラバラで組むだけで一苦労ですが、
アフターパーツを使わなくてもかなり精密な感じになるので、
そういう部分も捨てがたい気がしますが…。


模型文化を長く伝えていくとすれば、初心者お断りのキットってどうか、
…とも思うのですが、折角ガルパンを機にこの世界に入ってきた人達を
難物キットでふるいにかけるのもねぇ…(汗。


まあそんな愚痴っぽい話はこれくらいにして、
次回からは塗装編になります。
車体ディテールのアップ画像を出しておきますが、
右側面の履帯交換用ワイヤの引っ掛けフックのみが
ドラゴンの余剰パーツで、後は殆どが板材からの自作だったかと。


まあこの板材、キットによりけりですが、
薄くて軟らかめのやつは留め具風に加工が出来るので、
後部の空気取り入れパイプ部とかに使っていますね…。
砲塔部のディティールが出来ています。
(取り回し的に砲身が最後の方が良いかも…)

注目は後期型風にしたタイプですが、
キャタピラの構成が違う(2枚一組のタイプではない)ので、
取付方法が1枚ずつになっている訳ですな…
まあ、普通に2枚一組にして取り付けても問題は有りませんがっ。

ただ、このキットパーツは裏面に突き出しピン跡が有るので、
出来るだけ埋めた方が良いかなと。<面倒ならいっそ付けないという手もアリ

でまあ、アベールのパーツに差し替える部分も幾つか有り、
上面の板状パーツに車長用照準器(上側のバー部分は0.3mm真鍮棒です)、
車長ハッチのヒンジ部に有るガード板とかですね、結構面倒でした…。

他、キューポラ上の機銃に弾薬袋が有りますが、
これはMENG社のキットの余剰パーツですね、1台組むと3個余るので、
他社製キットを組む際には出来るだけ使ってみようかと(ぉ。
砲塔部の工作に移りますが、
貼り合わせの前に内部構造が少し出来ておりまして、
砲弾ラック部分に他キットから88mm砲弾パーツを分捕ってきています。
(ちなみにAmusingHobby社のLOWE/BARキットに何故か付属しているオマケ)


2枚目は内側部分ですが、アベールのパーツには
ペリスコープ部(但しレンズ無し)も入っておりまして、
まあとりあえず使ってみたの図ですね…もう一つの方は、
ドラゴンの余剰パーツから(不透明パーツですけど)移植しています。
…側面を少し削らないと入りませんが(!、こっちの方が楽かも…。


尚、ペリスコープ部周辺に見える白いのは1mmプラ板で、
成型の関係上で無くなっている、
キューポラ側の受け部をこれでデッチ上げています。
(装填手側のペリスコープ部周辺にもやっておくべきでしたが、
今回はやっていないですね…後で気付いた、とも言いますがっ)
金属キャタピラこそ付きませんが、
様々な工作の果てに重量が増加するかもなので(!、
補強は入れておくに越した事は無いわけで。

んで、MENG及びタコムのキットで再現されていた、
150mmの前面装甲の再現をこっちでもやってみましたが、
…成程、ものすごく頑丈になりますね…結構面白いかも(ぇ。

まあ、プラ材の無駄遣いになりますが、
気が付いたらやってみるのも面白いかと。<チャレンジャー1で一部やってます