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さて、ここからは2個目、…のドラゴン純正キットの製作記事になります。

先にガルパン版IV号G/H型のキットを組んでおりましたので、
大体の構成は分かっているとか、取説とにらめっこしたりとか、
まして3個同時とかはやっていないので、
トータルの時間は短かった…気がします。

…実態はGW前後から新作パソゲにハマったり、
そうこうする内に夏になってしまっていたりとか、
…思い切りサボっていたのでなんとも、ですけれど。




最終減速機部分のアップが出ておりますが、
G型車体には前面に装甲カバーが付くので、
起動輪と共にH型との識別ポイントになるかと。

ややこしい所ですが、カバー形状そのものが変化したりするので、
他形式を組んでいくと面白いことが分かる…かも。
■第14回 「IV号戦車 G型(Sd.Kfz.161/1 Ausf.G)」(GSIクレオス&ドラゴン)
前回のIV号H型に続き、今回はG型です。
さて、「どうしてこうなった」的な事を言っておくと、
前回のが『H型と言いつつ内容はG型キットだった』のが原因でして、
体が覚えているうちに、ストックキットを組んでしまおう、という訳で。
H型は連載記事の第20回でやっとこさ完了ですが…)
そして出てきたのがこの2つ、ドラゴン(向かって左)と、
グンゼ産業(現在のGSIクレオス、以後面倒なのでGSI、向かって右)。

余談ですが長砲身IV号の始祖「F2」型は最近では「G初期型」とも
分類されていますが、シュルツェンが付かない為、
外観が大幅に異なる関係から、当方は「F2」を優先して使おうかなと。
(当然キットストックがガルパン版と純正考証版が有るので…いつかry)


(注:「墓場シリーズ」として記事がスタートしているため、
完成品の記事としては時系列が入れ替わっています)


製作はGSI版からです。
元々GSIは80年代後半辺りからマルチマテリアルの
「ハイテックシリーズ」というトンデモキット(当時8000円以上した!)を
いくつかリリースしていて、90年代半ばにそれらをプラパーツ化し、
コストダウンして作りやすくしたキットをリリースしていました。

その後、一部のパーツはドラゴンにも供給され、
同社の「インペリアルシリーズ」(箱側面のラベルが赤と緑)として
販売されていました…が、21世紀の現在ではほぼ絶版状態。


組んでいて感じた事ですが、
ドラゴンはGSIのパーツ割りを参考に初期の製品を作っていて
(番号で言うと60xx…の2桁製品とか)、
それらを進化(深化?)させていったのが、
現在の「スマートキット」製品なんだな、という推論に至ったり。


話が逸れましたが、このGSIのキットにはハイテック版の名残なのか、
選択式のメタルパーツが付属しており、好みで色々できますが…。
前回のガルパンG/H型で余ったパーツが「使える」ので、
メタルパーツは「出来るだけ使う」程度に留めています。
画像で出ておりますが、起動輪は結局ドラゴン製です。
(軽く整形したものの、手間が更に掛りそうだったのでパス)


その割に最終減速機のカバーはメタル製を選択しているので、
当然、今回もまたドラゴンの起動輪と全く合わない状態になり、
メタルパーツの受け口を切り落としてプラ棒で再生しています。
砲塔部分のアップ画像とか。
GSIキットにはメタル製キューポラが付いてきますが、
ビジョンブロックの形状がイマイチだったのでドラゴンから(以下省略。

ところがパーツが上手くフィットしなかったので、
メタルパーツを削り込んで、なおかつブロック部分も削って、…と、
かなり無理矢理な合わせ方をしたので、結構大変だったなと。


ちなみにドラゴンのキットは内側のペリスコープ部分も
しっかりパーツ化されていますが、
これにはそんなもの有りませんので、ハッチを開けたなら、
フィギュアを載せて隠しておく、というのがベターかも。
砲身部分とか。
GSIキットは昔ながら(ていうか実際昔のキット)の張り合わせでして、
接合後の整形が非常に面倒…なのですが、
ここでまたドラゴンの余剰パーツが大活躍(苦笑。

但し砲身部分はF2型の42口径用なのか、そのまま使うと
少し短めになってしまうので、テーパー部分を削り、
GSIキットの長さを見ながら長さを調整しています。

ここでのGSIパーツはボルト留めの駐退機カバー部分だけで、
…何のためにこのキット組んでいるのか、分からなくなる始末(爆。

キットの希少価値より、完成後の見栄え優先で行動してます。




そしてその工作の結果、
主砲部分の俯迎(上下)可動はオミットされることになり、
マッチングの悪い部分には再びパテを盛っています。

一応ですが砲塔本体とシュルツェン、キューポラがGSI、
残りはドラゴンです(発煙筒とか)。
ハッチパーツもドラゴンの余剰パーツですが、
ぶっちゃけ先のH型の時とどう違うのか、間違いを探す方が…(ぇ。
車体上部とフェンダーが付きました。

…とは言え、GSIのパーツは天板と前面装甲とフェンダー本体くらいで、
乗員ハッチとか側面装甲板はドラゴンの余剰パーツです。
装備品の類もほぼドラゴン、後部装甲板や側面のグリルもドラゴン、
…なのですが整形色が同じなので言わないと分からない罠。

ちなみにこれらのパーツを付ける前に、
GSIのパーツをかなり色んな部分で削っているので、
やっている最中はキットをダメにしてしまうかも…と心配になりましたが、
一部を除き)何とかうまくフィットさせられました…。


そうはいっても、長期の保管に伴う歪みのせいか、
各所にパテ盛りの跡が有ったりしますけどっ。 <言い訳
GSIキットのメタルパーツ
ラストは撮影前の画像を幾つか。

GSI版のキットは各所が歪んでしまったため、
その歪みを、
「長年の使用により衝撃などで歪んだ」

…という解釈にして、
歪んだ部分周辺にキズとかを多めに描いています。


製作編でも書いていますが、
後部の予備転輪は修正箇所を隠す為のものなので、
考証面では…(汗。
砲身洗浄稈のカバーですが、
今回はグリーンで纏めています。

これまた色々有る訳ですが、
ゴムなら黒、布系・レジャーシート?系なら、
グリーンが良いかなと思ったり。

余談ですがティーガーIの鉄道輸送時などでは
マズルブレーキと車体機銃部にカバーが付いていて、
色合い的には黒っぽいのですが…さて。
消火器もいつも通り、
RLM23とシャアピンクの組み合わせです。

固定具をゴムバンドと見立てるなら黒~灰系、
金属なら車体色、といった所ですが、
現代でも消火器の固定具は金属が多いので、
車体色で済ませています。
木部に関してはいつも通りのパターンです。

タンの下塗りにクリアーオレンジ、
タンでドライブラシして終わりです。

基本ニス塗りのブラウンで良いかと思いますが、
野外で使用している以上、
退色したり土埃を被る、と考えられるので…。
続いて黒鉄色をドライブラシ。
3色目のハイライトには
シナイグレー(2)を混ぜているのですが、
思っていたより良い発色になりました(ぇ。

まあ、昔ながらのダークイエロー
(ボービントン博物館の画像イメージ)っぽいのを目指していたので、
今回はこうしてみた訳で。
ここからは塗装に入ります。
連載上はアレなのですが、先のFlak41Pzとかと同じく、
ベース色は土草色です。
そんなこんなで作業終了の図。

妙な改造とかが入らない分、時間と集中力さえあれば、
決定版というべき内容の完成度を誇りますので、
タミヤ製品が物足りないとか、腕試しがしたいとか、
戦車キットの経験値がそれなりにある方にはお薦めできるかも。

や、普段ガンプラしか組んでいない人は、
まずタミヤ製品で慣らしてからの方が…

…と自分は思うのですが、
ガルパンがらみで新規に入ってきた人は、
これをイキナリ組む事になるので…う~む。
続いて車体です。

素組でも相応のパーツ数を誇るため、
ここまで来るのに結構時間がかかるんですよね…。

半面、余剰パーツの数も多いので、
「ある時突然終わる」感覚が有るのですけどっ。
シャフトを切り落として軸を再生
●「AFV置き場」インデックスへ戻る
●「展示室」インデックスへ戻る
ふぅ、今回も何とか形になりましたね…結局似たようなのを都合5個も組んだ勘定になるのかと(苦笑。

塗装的にはガルパン準拠の迷彩なし、マーキングのみも面白いと思いますが、
迷彩の類も各種実践?していかねばならないので、悩みどころですな…。

さて、次回からはぼつぼつ塗装も始めていかねばならないので、
まずは軽い?ものから1個ずつ完成させていければなと。


中一年か…この作業と前後して出向の話が出たので、
新規にせずにサルベージアイテムを選択したわけですが、結構時間がかかりましたね…。
何とか完成数が2桁に乗ったのでとりあえず一安心ですが…撮影編がまだ…(脂汗。

で、随分と間が空いてしまいましたが、ドイツ戦車兵のテーマソングと言えば…!?
                                                     (2014.08.23)

                                        (塗装編記事を追加 2015.10.03)
基本色が済んだところで
細部の塗り分けに入っています。

まずは足回りや装備品の基本色として、
ジャーマングレイを塗っています。
次は迷彩塗装です。
GSI版のはダークグリーンによる
蛇行迷彩にしています。

瓶に書いてありますが、
ガイアのダークグリーンが2種2本混ざっています。
ドラゴンの余剰パーツ
車体部分の工作がほぼ終了したところ。

取説のミスっぽい気がするのですが、
シュルツェン支持架のパーツが車体装備品と干渉する所が有り、
H型の時切り貼りした記憶があったのですが、
今回はそれを覚えていたので問題なく組めました(ぉ。

…ちなみに車体右側のアンテナケースの部分です。
尚、H型ではエアクリーナーのラックと干渉します。

H型ではアンテナポスト自体が左後部に移動してますが、
ケース自体が撤去されていないケースもあるみたいで、
…整備班がニコイチした場合とか切り替え時期の問題とか有るかと。

他、G型では後にエアクリーナーが付く部分に
予備キャタピラが装着されているので、
シュルツェンが外れていると型式が識別できます。

ただ、実車写真とかでは乗員の私物や道具・工具類(OVM)、
偽装用の草木などで見えなくなっているケースが多々あるので、
何とも言えないことが多いです。
(切断、成型後の画像)
●飽きたのでTOPページへ戻る●
●「パンツァーリートです!」
ドラゴン版の方は、
カッチリとした雰囲気になりましたが、
今後またIV号を組むケースも有るでしょうし、
いずれまたリベンジしたい所かも…。


まあ、思っていたよりは
上手くリカバリー出来たので、
今回はこれで良いかな、と。
最後にフラットアースとバフでウォッシングです。

フラットアースは車体中~上部、
バフは足回り中心にかけています。

前回のドイツ車両は(過去記事参照)
ハルレッドを使いましたが、ブラウンが強く出すぎたため、
今回は薄めの色を使う事で、
落ち着いた感じを出そうとしています。
排気管とか。

この部分はいつも悩みどころですが、
色々塗り重ねています。

現代のそれと違ってメッキ処理などはされていない為、
熱を持って冷えて…のサイクルで
あっという間に錆びるらしいのですが、
使い込まれたヤカンみたいな色合いになりました…。


スモークは煤煙とかをイメージしているので、
エンジンデッキ周辺にもかけた方が、
イメージは良くなるかも。
転輪部のゴムは、
このゴム色とハイライトにライトグレーです。

摩耗粉宜しく、ライトグレーを
足回り全体に少し掛けて、
それらしくグレージングして落ち着かせています。
瓶の方を出していますが、
接触部とかエッジ部を中心に金属色を
ドライブラシして、
段階的に塗装が擦れていっている感じを
出そうとしている訳で。
ドラゴン版はどうしようかと悩みつつ、
カラーガイドに有ったジャーマングレイの帯っぽい迷彩、
…をやってみたらコントラストがきつく、
レッドブラウンの帯も追加して、
やや標準外な3色迷彩にしています。

恐らく実車はF型までのジャーマングレイ車両に
現地の整備班がニコイチにしたとか、
そんな由来なのかもですが、
…慣れない事はやるものじゃ無いんだなと(汗。
2色めはストックの中間色です。
アニメ系のカラーを目指すなら、
この色合いでも良いかなと。
ラストは今回の組立品を並べてみたり。

GSI版のキットも、リリース当時は良作と言われていた事を考えると、
現在のドラゴンキットが如何にマニアックなのか、
というのを改めて認識してしまいますね…。

そしてドラゴン自体も初期(90年代)の試行錯誤的な
難物キットから脱却して、
「パーツ数は多いけど思ったより組みやすい」形になってきたなと。

…ちなみに昔のはプラの質もイマイチでしたし、
パーツの合いもひどかったりで何個も途中放置しましたので…。
いつかストック内の古参キットを組む事もあるでしょうが、
その折にまたこの辺のお話が出るかと(ぇ。
次はキャタピラ。
上でも他記事でもやっているので細かい部分は略。

誘導輪位置によっては枚数が増えたりもするので、
最後に輪っかにする時、起動輪の歯に2,3枚ひっかけておき、
足りないコマを追加するのが良いかと。

…左側だけ101枚くらいになってしまった気がするので…。
車体前面と後面のアップとか。
予備キャタピラのセンターガイドに穴を開けたり、
ラックパーツをドラゴンから移植したり、
フェンダー内側をドラゴンパーツを加工してそれらしくしてみたり、
吊り上げフックもドラゴンキットからの移植です。

G型車体にはボッシュライトが両側に付いていたり、
牽引用のクレビスがS字型だったりするので、
H型キットの画像と比べていただければと。
(→第20回記事)


余計なお世話ですが、ドラゴンパーツを移植するにあたり、
接着面のダボを都度切り落とす必要が有るので、
結構面倒な作業が続いたかも(苦笑。
車体周りの部品がほぼ付いたところです。

前述のように装備品類はほぼドラゴン、
(色違いなので分かりやすいですが)一部を
タミヤの「IV号戦車装備品セット」から移植しています。

後部に予備転輪をラック自作して取り付けていますが、
考証的には「俺装備」なので実車ではどうだったかは不明です。
(予備キャタピラが付くケースが多いみたいです)

パテ盛り部分を隠す意味合いもありますが…(汗。

続いてキャタピラが付いたところ。

GSIキットは連結式キャタピラ製品の草分け的存在ですが、
ドラゴンの起動輪とも問題なくフィットしています。

枚数的にもドラゴンと同じ99~100枚程度なので、
それ程問題なく組めたかと。

そんな感じで足回り基部が完了。