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■第12回 「 T-80U 」 ( Xact )
現用米軍の次はロシア…という感じですが、
ソ連系車両は国外のバリエーションも多くキットストックも多いので、
ここらでちゃんとしたMBTも組まねばと思い至った訳で。

…このキットを選んだ理由としては、
複数ストックが無くて単体工作で済ませられるだとか、
一応今後も?このメーカのキットを買うかもなので、
今の内に組んでおこうかとか、大した意味合いは無いのですが。


さて、この「Xact」というメーカは出自が香港という事で、
スタッフ的にD社とかM社とかの人が…風な雰囲気を持つ
新興メーカーで、一作目としてはかなり大物を狙った感が有るかと。
キットとしての完成度はMENG社のメルカバ並み
…まあ、今後に期待、という所です。

まずは箱の中身をぶちまけた所ですが、
この作業前に一通りのパーツ洗浄は済ませています。

細かいパーツが多いのですが、
ほぼコンポーネント毎に分かれている感じで、
ランナー枚数はかなり多い印象を受けます。
…が、ランナーの分類記号(A,B,…)が裏面(表はメーカーロゴ!)、
パーツ番号は表なのでパーツが探しにくい
のがネックかと(苦笑。

他、このキットは限定版だそうで、ベルト式のキャタピラと一緒に
メタル製の連結キャタピラが同梱されていて、
結構箱が重かった記憶が有ったり。




車体の組立に入っています。

前後の部分は基部パーツの上に、
外装(ERA)がモールドされたパーツを張り付ける形のため、
剛性が有るのですが、
サスアームとか車体上面(砲塔が付くところ)の剛性はイマイチで、
(軸打ちとかリブ入れとか)
補強を入れた方が良いかと(苦笑。
フェンダー部の工作をしています。
見ての通りですが、燃料タンク部の裏面をプラ板で
軽く塞いでみたりとか、パテ埋めをしてみたり。

この部分には、更に側面装甲板が付いたりするので、
接着した後、嵌合部にパテを詰めています。



…これをやっておかないと、
色塗っている時にペキっと取れてしまうんですよね…。
今回のは重くなりそうなので特に(苦笑。
前面のERAも剛性が足りないので、
こんな感じにパテ打ちをしています。
キャタピラやワイヤーなどに
シルバーと黒鉄色をドライブラシています。
…あんまり変わって見えませんが。
転輪部の組立に入っています。

キットはハブキャップが別パーツになっていて、
今後バリエーションが増えたら…のパターンです。

で、サスアーム側には穴が開いているのに、
転輪側には無いので、下写真の方に有る通り、
内側の転輪に2mmの穴を開けています。


で、サスアーム側にも一通り2mmの穴を開け直して、
短く切った2mmの真鍮棒を挿し、
瞬着を流し込んで固定しています。

…や、この後メタルキャタピラとか付きますし、
足回り部品には剛性が有った方が良いので…。
ふぅ、何とかサマになりましたね…現用ロシア車両の迷彩は今回が初めてだったのでアレですが。
近年はロシア車両も兵器ショウや軍事パレードでの露出が増えてきているので、
工作面での資料とかインスパイア成分には事欠かない時代になってきましたが、
キット的にも積んでるモノが多いので、何とかせねばと(汗。

さて、この後は撮影編ですが、時節柄、天候があまり芳しくないので…さて(脂汗。
塗り分けがほぼ完了したので、
エナメル塗料によるウォッシングをしています。

車体周りはダークアース、
足回りはバフで行っています。
車体の次は砲塔ですが、
主砲基部のキャンバスカバーのみです(汗。
ロシアングリーンの下地にRLM02のドライブラシです。

…ゴム部分は車体の作業時に
一緒にやってしまっていたり。
車体の装備品も大詰めです。
この車両には後部に丸太が装備されていますが、
モールド的に木の皮っぽくなかった為、
それなりに製材された丸太っぽい色にしています。

以前にベルゲパンターでやりましたが、
ベース色としてライトカーキ、
木目の下地としてクリアーオレンジを適当に塗っています。


次に、サンシャインイエローでドライブラシした後、
ライトブラウンで明るめの方向に振っています。


最後に、タン及びセールカラーで
ハイライトっぽく色調を整えています。


…車体のエイジング度合いに比べ、
随分と小奇麗な丸太になっていますが、
ロシアには春と秋に泥濘期があるそうなので、
割と頻繁に使っている(使い捨て装備ですし)、
…という解釈でお願いします(ぇぇぇ。
潜水用のシュノーケルユニットが付きました。
本体は勿論、取り付け部も繊細なので、
パテ盛りは必須かも(滝汗。
前面のERAとバスケットが付いたところ。
バスケット部も剛性に問題が有るので、
先程と同じく、キャタピラ用のピンを曲げて、
ブラインド側に挿して補強しています。
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てな感じで足回り部品が出揃いつつありますが、
転輪の接地面は結局全部落としてしまっています…。

…トレッドパターンみたいなのが有ったのですが(汗。
製作編ラストは全体像を3枚ほど。

今回は初のロシア迷彩という事も有り、
試行錯誤な部分も多かったのですが、
出来上がってみるとそれなりに?
格好良い感じに仕上がったので、
まあこれはこれで良いかなと。



カラーガイドにはこの3色迷彩以外に、
冬季迷彩(もしくは湿地迷彩?)っぽいものもあり、
今後ストックのT90とかを組む際に、
参考にしていきたいなと思ったり。


…まだまだ精進が必要ですね…(汗。
ラス前画像ですが、
車体後部は砲塔を乗せると見えなくなるので…。

エンジングリル部は砲塔後部のシュノーケルと
オーバーラップする(というか元々そういう意図で使う機構)ので、
…エッチングパーツが見えない訳で。
ラストはクリアー部分です。
シルバーはガイアノーツのスターブライトシルバー、
ライト部分はそのままクリアを塗り、
ウィンカーにはオレンジ、
テールランプと赤外線サーチライトはレッド、
ペリスコープはスモークグレーを塗っています。
ゴム部分の塗装ですが、
前面のフラップには汚れの跡を意識して、
筋状にハイライトを入れています。

…これで乾いたゴムっぽく見えれば…。
エアブラシ作業の後は筆塗りによる塗り分けです。
まずはジャーマングレイでゴム部とかキャタピラ、
工具類を塗り分けています。


…これ、ワイヤー以外はバールが1本だけなので、
随分とサッパリした印象が有りますね…。
2色目は現用迷彩でお馴染みの黒。
いつも通り、ジャーマングレイをベースに
青とか純色バイオレットを混ぜたものですが、
色合いは気に入っていたり。

カラーガイドによるともう少し細くて小さな
不定形模様ですが、…まあいいかと。
今度は迷彩です。
カラー指定ではタミヤのダークイエローに
黒を加える事になっていますが、基本塗装に使うにはアレなので、
似た色を…という事で今回は黄土色を使ってみました。

GSIのダークイエローは黄色が強いので、
この辺の色と混ぜて使うのも面白いかと。
3色目にはカップに残った塗料に
いつも通りのRLM02を混ぜてハイライトとしています。

…ロシアっぽくないのがネックかも。
2色目はメタルグリーンっぽいストック(ぇ。
隠ぺい力強化の為、
直前にロシアングリーン(1)を混ぜていますが、
仕上がりはかなりSFっぽくなっています。
ここからは塗装作業です。

まずは下地兼用のRLM70。
…濃緑色とかが混じっているかもですが。
塗装前の状態ですが、
重い割に持つところ(塗装時に)が少なく、
この後も苦労する訳で。
赤外線サーチライト(シュトゥーラ?)と
機銃が付き、砲塔部の工作も終了です。

機銃ひとつでランナー1枚使っているのですが、
もちっと組みやすく出来なかったものかと(苦笑。
裏面を再度出しておりますが、
パテ補強の跡が見えればと。

…結構いろいろやってますね…。
外装関係はまず上面のERA(コンタークト5?)、
次いで一部の雑具箱とか予備弾倉が付いています。

…画像は有りませんが、
底面を中心に先のキャタピラ製作で余った
ピンを使い、補強としています。

…やっておかないと塗装時に(高確率で)壊すので…。
砲塔部の工作に入っています。
ソ連系のMBTは時代が下るにつれ周囲にゴテゴテ付いていきますが、
今回のキットは裏面にガイドが有るだけで、
自分で取り付け穴を開けていかねばなりません…。

で、開け忘れ時のリカバリーも兼ね、底面のパーツを
くりぬいてリング状にしています。


ついでにジャンクパーツを適当に詰め込み、
それっぽくデッチ上げていますが…(汗。
側面装甲板が付きましたが、
実車通りの構造を再現したためか、プラモとしての
剛性はあまり良くなく、この後の作業でミシミシしていたり。

…接着剤の替りにパテを盛って、
むにっとくっつける方がベターかも。
車体前側と後方の構造物が付いています。
ネックになるのは左右のフラップ、
正面の泥除けとブレード、ライトガード…
…って、殆どですね、これ。

ある程度の位置決めが出来たら、
裏側からパテと瞬着をモリモリしておき、
相応の剛性を持たせておいた方が、
その後の作業での不安要素が消えるかと。

…って、今回こういうの多いですけど。


あ、後部の方は予備タンクの支持架が
少々位置決めしにくい(!)程度なので、
…そんなに問題は無いかも(ぇ。
いよいよキャタピラの組立です。
実車はダブルピン構造ではありますが、
キット的にはシングル構造なのがちょっと残念ではありますが…。

で、付属のステンレスワイヤーを切って
プチプチと連結していくのですが、
片側80枚あるので、ピンの切り出しが面倒になり、

下画像の様に簡単に冶具っぽいものを作り、
ピンを量産して対応しています。
他、パーツによっては穴位置がずれていたり、
ピンを挿す途中で壊れたりするので、
相応に注意が必要かなと(枚数的には十分に余裕が有ります)。



注意事項は他にも有って、

1.ステンレス製のワイヤなのでニッパーでは切れない
 (エッチング用のニッパーが今回のこれでダメに…ッ!)
2.センターガイドの肉抜き穴が埋まっているものが有るので、
 出来るだけ直しておく
3.ピンが挿さらない側の部分が破損する事も有り、
 車体への取付前に瞬着を塗っておいた方がベター


…といった所ですが、
実体験に基く事なので、これから組む人は
ご注意いただければよいかと(苦笑。





…で、枚数的には左右とも80枚でピッタリ入りますが、
起動輪部分での嵌合がイマイチ
(実車はダブルピンなのにキットはシングルなので)な分、
この部分でグッと曲げてやれば宜しいかと。

…結構大変でしたが(溜息。