■第6回 PMX−001 「パラス・アテネ」(1/144 バンダイHGUCシリーズ)
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さて、…撮影を塗装ブースの前で直接やっていたのでアレなんで、
ちょっと工夫?して撮影した画像がありますので…次へ行ってみようかと(ぉぉぉ。
前回の「ザメル」から既に2年以上経ってますが…
(この間、個人的に色々ありましたが割愛)
リアル引越しを機に製作環境が向上した事もあって、
長い事仮組み状態でほったらかしだったキットを
漸く完成させていたり。
そんな所で今回はHGUCシリーズから
「パラス・アテネ」をお送りします。
「劇場版Z」の公開を機にいくつかHGUCシリーズの
リリースも有ったのですが、
このサイトでは既にメッサーラとかジオとかの作例を
出している手前、
ジュピトリス製のMSは押さえておくべきアイテムかなと。
当然、TVシリーズ放映時にリリースされたキットは…
…かれこれ20年近く経ちますので、
このサイズでのプロポーション・ギミック共に
ベストキットっぽい感じがしていたり。
そうは言いつつも、キットを組んでいく中で、
所々ヒケがあったりするので、
パテで修正するなり、コトブキヤのパーツとかで
ごまかしてみる?のもいいんじゃないかなと。
(2枚目の←部分とか)
他、パーティングライン消しの障害になるのですが、
バックパック部分の凹みモールドが消しにくい、
といった場合、
同じくコトブキヤのパーツで塞いでみたりすると、
削る手間が省けるのでオススメかと(ぇ。
(3枚目の画像参照)
ちなみに本来は、
1.模型用ノミ(ハセガワのトライツールとか)で削る
2.プラペーパーとかで塞ぐ
…というのが一般的です。
あくまで「こういうやり方も有る」という程度ですので、
参考までに画像をのっけておきました。
そしてソレに飽き足らず?
少し肩部分がスカスカっぽい印象を受けたので、
これまたコトブキヤのパーツを貼ってあったり。
(4枚目の画像参照)
こういうのって、ついつい沢山つけてしまいたくなる
のですが、あんまり五月蝿くならないように、
程々にして、ワンポイントとか、
背面・裏面に集中させる方が、
完成後にメリハリが付くんじゃなかろうかと。
ここからは塗装作業になります。
アッシマーとかやった時の反省もあって、
(関節部分が溶剤成分で溶けた)
筆塗りによる下塗り塗装は止めにして、
エアブラシで塗装下地を作りつつ、
一緒に基本グラデーションをかけていきます。
メインとなる色は黄緑色(GSIの64番)ですが、
くすんだ色合いとかを出していくために、
例によってグレー系の緑(今回も60番のRLM02)
を加えていく事になります。
(以下、塗料番号は全てGSIクレオスのものです)
まずは1枚目の画像ですが、
ベースとなる濃い目の緑色となる色を吹いたところです。
(手元に有った122番、RLM82)
プラモ塗装ではガレキのようにプラサフを吹いたりせず、
イキナリこういった形でベース色を吹けますので、
楽といえば楽ですね…。
(プラスチックの成型色を消す以外に、
薄い部分の透け防止の意味合いとか、
個人的感覚ではシャドウ色っぽい意味もあります)
でまあ、当然HGUC程度の大きさですと、
エアブラシの塗料カップに吹いていない塗料が
思い切り残りますので、
これを一旦別の瓶とかに移して、
上記の黄緑とかRLM02を混ぜて、
再度吹いていくわけです。
で、カラーリングの方向性の話になるのですが、
ちょっと(パーツの裏側とか)吹いてみて、
(地味かな…)とか、(派手すぎかな…)とか思ったとき、
前者なら黄緑をもう少し混ぜながら、
後者ならRLM02をもう少し混ぜながら、
…という感じで調整していくと良いかなと。
現物に吹くのがイヤならば、
そこらの新聞紙とか、包装紙、広告紙、とか、
裏地が白で綺麗な紙があれば、
それに試し吹きしてみると宜しいかと。
(筆者はキットを良く買う関係上、包装紙が結構
余っていたりするので、塗装後に捨てるつもりで、
結構使っていたりします)
エアブラシによる本体色が終ったら、
塗り分け作業に入ります。
今回、塗装治工具を殆ど使わずに
適当にやってしまったので、
その辺のフォローがかなり大変になっていたりして…。
上側の写真がとりあえずばらしてチェックした状態、
下側の写真が、パーツ裏とかの塗り分け完了状態です。
(使っているのはいつもの40番、ジャーマングレイです)
この辺り、やはり元が永野デザインと言う事か、
見た目以上にスキマが多かったりするので、
思った以上に時間がかかった気がします。
…まあシールドの裏とかは根性でやるしかないですが。
黒の後は、次に濃い色、という事で
胴体部分とかの青を塗っていきます。
ある程度のコントラストを出してみようと思ったので、
取説のブルー指定にはかまわず、
フタロシニアンブルー(322番)を塗ってます。
以下、バランスとかみながら、
それっぽく適当に塗り分けを進めていきます(ぇ。
黄色いラインはいつもの?
ダークイエロー(39番)を面想筆でちまちまと。
腕の青い部分はキットですと黄色なのですが、
派手だなと思って濃い色に変えた部分ですね。
フタロ青(322番)はムラが出やすいので、
試しにキャラクターブルー(110番)を塗ってますが…。
…ま、やはりそれ用っぽい色なんで使いやすいかなと。
肩の赤い部分はピンクにも見えますが、
RLM23レッド(114番)です。
こういう辺り、周囲の色との兼ね合いで、
見え方が変わってきたりするので、
きっちり「見え方」というものを覚えていれば…
今後の役に立つかもとか思ったり。
頸・腰・肩の動力パイプは
レッドブラウン(41番)なんですが、
少し赤とか加えてみたりしたのですが…
あんまり赤みが出ていないので、ただの茶色に見えたり。
またこの塗料を使う時が来れば…
もう少し修正する事になるかと(ぉ。
で、色分けのバランスとか見ながら、
(まあ、こんなものか…)と思ったところで、
再度ばらして今度はスミ入れ、になります。
(乾燥待ちを兼ねて、この時点で一旦寝ていた)
以下、スミ入れ・ウォッシング後、
再組み立てしながら撮った画像とか。
(スミ入れはタミヤのエナメル黒、XF1、
フラットブラックです)
ついでにですが、仕上げにGSIの
「スーパークリアつや消し」とか吹いてますので…。
先の画像より一段落ち着いた感じになっているかも。
MHとかでは普通に「S字立ち」があるのですが、
流石は元デザインが永野氏だけなあって、
無改造でこういう立ち方が出来る、
ってのはキット設計の良さ、という事かと。
このサイズでの決定版、という言い方の根拠も、
仮組みした時のこのポーズが決め手かと。
取説からの余談ですが、
このパラスアテネとボリノークサマーン、そしてジオの
3機体を1チームとして運用する予定だった?
っぽい話も載っているのですが、
確かにこの形態を見る限りだと、
接近戦よりは中・長距離の火力支援とかを
主任務にするべき機体な感じがしますので、
間違っても劇中のように
サーベル握って接近戦闘三昧、
…ってのはあんまり用兵的には良くないようで。
ま、近づかれたら、シールドに仕込んだ
ミサイルで弾幕張りつつ距離をとるとか、
或いは肩の拡散ビーム砲(!?)で同様の措置を取る、
というのが正しいみたいですね…
で、残りの機体で突っ込むんじゃないかなと(ぉ。
見下ろしたり見上げたりな構図ですが、
デザイン的にスマートな構造なんで、
バッチリなアングルが決めづらかったり…。
「見上げてみたら、思ったよりゴツイ」
というのが正直な感想です。