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■「ライデン(DNA SIDE)」(電脳戦機バーチャロン、コトブキヤ)

09年3月のHGUC4連発っぽい新作から約2ヶ月、
紆余曲折と試行錯誤を経て漸く製作過程ページを
公開出来るところまでやってきました…(感涙。

そんな所で今回は08年末のコトブキヤの大物キット、
「ライデン3機同時製作」です。

そもそも新作の順番的にはMGシナンジュが先の
予定でしたが、単行本8巻の付属バズーカの件があって
4月以降に先送りしたのですが、
当初シナンジュでやろうとした塗装実験を、
管理人の未知ジャンルである「バーチャロイド」で
やる事になり、今回のは随分苦労させられてます(汗。

このサイトで正式にコトブキヤのキットを扱うのは
これで3個目ですが、シナンジュより更にでかい箱、
(画面奥に見え隠れしてますが)ジェノザウラーと同等の
あの箱にみっしりと詰めこまれたランナー、
まあ普通にやってたら一個作るだけでも相当な労力を
強いられるのにも関わらず、
「とりあえずやってみよう」と3個揃えて組んでます。
(参考までに1個当りの総パーツ数は573個です)


で、1枚目は仮組み終了直後で、
ついでに塗装準備という事で、部分的に治具が付いてます。

2枚目は今回の追加工作部分でして、
胸部上面の合わせ目がどうにも消しづらい為、
エバーグリーンのプラ板を現物合わせで貼ってます。
(一つ出来たところでそれをゲージにして3個分切り出し、
接着乾燥後、面一になるよう削ってます)




3枚目からは塗装行程です。
今回は「3機とも別の色」というコンセプトでして、
まずは赤の塗装から始めています。
ベースとして用意したのは、画像の通り、
蛍光ピンク(174)とメタリックレッド(75)。

要するに、パッケ絵とかにあった、
「光があたった部分は、ピンクにきらめく赤」
というのを再現しようとして、とりあえずこうしてます。

で、その下が吹き上がり状態ですね。





で、その下、5枚目では更に
クリアーレッド(47)とパールピンク(ボークス製)
を混ぜてますが、色合いがイマイチな感じだったので、


・・・


6枚目で示されているような感じで
更にパールピンクと蛍光レッド(171)を吹いてます。
…まあ、この画像ですとほとんど赤ですが(汗。

3機横並びの図。

…あああ、やっぱりバズーカが干渉します…。

パンツァーカイル(俺命名)陣形。

バズーカ分の前後幅を取る関係上、
後ろの2機が小さく見えてしまいがちですね…

…これはまずいなと(汗。

Vコンバータと頭部。
キットではドリキャスとサターンの選択式ですが、
オールドタイプとしてはサターン一択で済ませてます(ぇぇぇ。

現物は既に廃棄して久しいので、色合いは適当です。



すぐ下に搭載状態が出てますが、塗膜の厚みとかもあって、
そのままですとはめ難い様なので、
両脇のエキパイ?のどちらか一方だけでも
外せるようにしておかないと、…。

あ、ちなみにウチのは塗装の便の為、簡単に外せます(ぉ。

とまあこんな感じで作業を続け、
足、腰、胸部、頭、
…という感じで仮合体の図が続きます。

今回はトータルの工数が長いので、
これでも半分超えたかどうか…だったりして。

要は製作テンション維持の目的があって、
ある程度形にしておかないと、
徒労感が募りがちになりますので…。


時間がたっぷりある休日になって、
やる気がおきずにゲームとかしてた時もありましたし(汗。

そしてこれまた同様の手法ですが、
残った塗料にクリアー緑(138)とパール緑(ボークス製)を
加え、満遍なく吹いていきます。

3個目は緑。
とはいってもただの緑で終らせるつもりもなく、
これまた「緑色のメタリック」を目指します(ぉぉ。

ベースは先の青同様、
濃い緑色を作っておいて、
その上にパール緑でメタリック表現としていきます。


こちらは濃緑色(16)、メタリック緑(77)です。

成型色が赤ですから、
こうして地の色を消す意味合いでこうしてます。

言うまでもなくアレですが、

これは普通に出来そうです。
…まあこれすら出来なかったら流石にねぇ…。

オリジナル、ないし3Pカラー?っぽい緑。

フェイス部のイメージもあって、
俺名称は「ゾルダ」です。


緑だからと言っても世話焼きっぽい所はありませんし、
やたらと椎茸勧めてきたりとかはありませんし、
キャンディとか持ち歩いていたりとかしませんよ?


…っていうか、別にモモ・ウラ・デネブでもいいぢゃ(殴

2Pカラーっぽい青。

俺名称は「ナイト」です。

青いからと言っても武器は竿ではないですし、
プレイボーイじみた行動をとったりとかはしません。

さて、ここからは完成編画像の間持たせ、
或いは構図画像のサンプルになります。

まずはデフォルトの赤。

俺名称は「龍騎」です。

赤いからといって3倍ではありません。
って言うか最近は赤いキャラなら、
「3乗」ですからね… <それも古め

裏面はこの通りで、
銀部分は先に出た緑パール入りのものを使ってます。

こうしておくと、その後のコーティング時に
溶け出してきても、ある程度は発色が保てますので。
(通常の銀そのままですと…まあいいか…)

●『OPEN COMBAT!』(完成画像コーナーへ)

まだまだ作業は続きます。
肩パーツ組んだのなら一応これもやっておくべきなので、
試行錯誤しつつも方向性を決めて、
順次作業を進めて行きます。

まずは色決めなのですが、
キット指定のミッドナイトブルーが平坦な感じだったのと、
せっかくメタリックで揃えているんだし、
これ見よがしに六角のモールドが有るので、
これを生かす塗装はないか、と試してます。

俯瞰構図にすれば、
一番奥のものを除き、密度感は増すかなと。

白。
先に塗っておいたグレー部分を残して塗る(溝部分とか)
事により、スミ入れと同様の効果を出してます。

このキット、単なるパネルライン的な扱いのモールドは
少なくて、パーツの時点から分かれていますから、
単なるスミ入れで色が乗せられる部分は少ないです。

なのでこうやって色を付けていくわけで(肩凝。

バズーカが干渉しないようにしても、
詰め過ぎるとこうなるので、
撮影編では何がしかの対策を…



どうしようか…(乾笑。

バズーカの処理がが完了したので、
早速装備してます。

今更ですが、ドムとかのイメージのせいで、
「バズーカ=肩に担ぐ物」のイメージがあるのですが、
これは小脇に抱えるのが自然なポージングになりますね。

…や、この部分って、並べて写真を撮る時に、
邪魔になりがちなので脇に抱えると前後幅が…(脂汗。

頭部のクリアーパーツも付いたので、
本体はこれでほぼ完了ですね。

ただ、フェイス部分のレンズは奥行きがあるので、
他の部分より光を拾いにくいみたいで、
撮影前に若干の修正とかするかも…
(表面に軽くパールを塗る程度ですが)

胴体部分もスミ入れ・クリアーパーツが付いた
状態になったので、またしても組上げです。

…作業的には終盤ですね…。

クリアーが乾いたところで、今度はレンズ部分の
周囲を塗り分けで際立たせていきます。

白モールドのところはグレー、
緑モールドのところには黒で縁取りを描いてます。

すぐ下に後面の画像がありますが、
この部分を含めて、
足だけで5個のクリアーパーツが付くので、
…思った以上に疲れます(本音。

という事で再び手足をバラし、
裏側に銀を塗っておいたクリアーパーツを成型し、
順次取り付けていきます。

ここでは接着剤は使わず、パーツを一通りはめ込んだ後、
スーパークリアー(155)を使って、
表面コーティングのついでに隙間に流し込み、
固定していきます。
(飛行機のキャノピー接着と同じ感覚です)

ラス前ステップ。
スミ入れ作業と並行して行っているのですが、
クリアーパーツの処理方法を模索してます。

貼り付け後にクリアー緑(向かって右)も悪くはない、
のですが、…イメージ的に裏側銀塗りで良さげだったので、
ここは取説の指定通り進めていく事に。

この部分だけ、設定とは大きく異なる色なので、
違和感がないか、取り付けてチェックしてます。

その大きさとあいまって、
もの凄い存在感を主張してます(笑。

…苦労した甲斐はあったのかなと。

先端部分とかの銀にはパール緑を加えてますが、
画像では殆ど効果が見られませんね…。


念の為アップで撮ってみましたが、
パネル部分が微妙な表情を持っている、
…様に見えていれば、とりあえず成功です。



これもまた、ちまちまちまちまちま六角モールドを
塗り分けているので、
肩が凝ったりとか時間が異様にかかったりとか、

…やってる最中は生きた心地がしなかったなと(述懐。

そんな感じで色々と試してはみたものの、
パネル部分は金色(但しクリアー成分を捨て、
クリアー黄、橙を混ぜ、更にパール金を混ぜたもの)
をベースとし、変化をつけるため、
所々に銀で不定形っぽい紋様をつけてます。
(こちらはガイアカラーのスターブライトシルバーです)

バズーカの基本マーキングを済ませて、
とりあえず装着。

本体の基本塗り分けはここで一旦終了です。

肩パーツをつけてバランスチェック。
バイナリィロータスを装備する時は、
後面のプレートがラッチごとスライドしてきています。
勿論2次元のアレなのでこうして別パーツな訳でして。

…ヲトナの事情? <ヲイ

緑。
分かりづらいですが肩口周り、
肩前後プレートの水平面、が緑色です。

カラーガイド見てなければ忘れてしまう部分ですが。
今回は珍しく設定に近い配色で塗ってます(ぉぉ。

ベース用も兼ねたグレー。

足の時と同様、
裏面の黒からスタート。
ついでにストライプっぽい模様も入れてます。

そしてまた振り出しに戻るの図。
今度は肩・腕ブロックです。

このキットの売りでもあるのですが、
レーザーユニット「バイナリィ・ロータス」の再現の為、
肩外装部分が2種類あります(汗。

勘定してみると、腕が6本、肩が12個あるわけで。
(プレートはその2倍で総計24枚!!)

で、塗装修正とか、ユニット換装の便を考慮して、
前後のプレートは接着しておらず、
塗り分け開始前に一旦バラしてます。

…間違えて接着してしまった部分もあったりして、
以下微妙に数が違いますが、そういう訳です。

はみ出し部分の再修正とかしつつ、
とりあえず塗り分け完了。

今更な話ですが、面積こそ少ないものの、
塗り分け箇所そのものは異様に多いので、
面倒でも白部分を先に吹いてマスキングするか、
塗装後に組み付け出来る様にしておくべきだったかも…。
(パーツが小さいので問答無用で接着した)

当方は面積でみていた関係で、
この部分を甘く見すぎていた感じです。
ただ、場所によっては垂直面を含んだ立体マスキングに
なりますので、仮組み時に確認すべきかと。<経験者談

4色目の白、
そして足裏マーキング終了の図。

取説のマーキングガイドを見ながら、
ちびちびちびちびちびちびちびちび…とやってます。

3色目は緑。
足裏にも緑のマーキングがあるのですが、
白部分を塗った後に塗ります。

2色目はグレー。
足裏とかはエアブラシ作業時に特に色を乗せていないので、
かなり色んなところに塗ってます。
(緑・白を塗る箇所にも下塗りとして塗っています)

今回は数量も塗り分け箇所も多いので、
ブロックごとの作業をしていきます。

まずは足回りから。

1色目は黒。主に裏側、関節部分ですね。

さて、ここからは地獄の筆塗り作業です。

とりあえず色が密集する部分を一つずつ持ってきて、
試しに塗ってみたところです。

当初、各機の色に合ったマーキング色を想定していましたが、
全く同じ色を使う事で却って統一感っぽいものが出てきて、
雰囲気いいから全部コレでやろう、と。

説明しておくと、
白部分:セールカラー(45)、
緑部分:濃緑色(16)、
灰色部分:ダークシーグレーBS381C/638(331)、
黒部分:ジャーマングレー(40)です。

以下、使っているものは全てこれです。<手抜き

…後日談ですがこの筆塗り作業に際し、それぞれの塗料を
2度3度と塗り重ねるうち、使用量はそれぞれ2瓶近く使いました…(汗。

吹き上がり状態を2点ほど出してますが、
名称も「ロータス(蓮)」だったので、
(しかもキャラ名が『ライデン』ですから)

「大往生流、輪○蓮華!」

…とかホザいてましたね…(赤面。

本体の次は装備品関係を。
塗料ビンが置いてありませんが、
PG Zガンダム製作時にブレンドした紫パールです。
内容的にはメタルブラック(78)、ガンクローム(104)、
FGパール・オパールライラック(雲母堂本舗製)、
…がそれぞれ丸ごと1本ずつ入ってます。

そういえばコレに使っている紫パール、
イリサワ扱いから「雲母堂本舗」に変わってますが、
入手難易度が高くなって来てますので、
何とかしないとなと…(脂汗。
 <昔はWAVEで買えたのですが…

という感じでRGB3色の基本色が終了です。

…この状態ですと、すんごく派手なんですよ…(滝汗。

でまあ、この状態ですと、
とにかく悪趣味っぽい感じでして、
…最初は外したかな、と思っていたのですが…

完成が近づくにつれ、結構似合うよなと(ぇ。

これもまた成型色消しの意味合いが強いです。
あるいはプラ素材の「透け」防止の意味もあります。
(実物があるとすれば、装甲は何がしかの金属であり、
プラの様に光が透ける事はありえないので)

現物の色合いとしては
色が濃い目のタバコの銀紙、という感じです。

思った以上に綺麗な発色が得られたので、
この部分はここで終了です。

でもってここでメタリックの素、
パール青(ボークス製)とクリアー青(50)を加え、
満遍なく吹き重ねていきます。

そして2個目は青。
こちらは普通に青くきらめくメタリックなので、
パール発色が良くなるようにと、
やや濃い目の青→パール青、という形です。

ベース色は画像の通り、
フタロシニアン青(322)、メタリック青(76)です。

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…やっと終りましたね…。完成までに普段以上に時間がかかった、とは思っていたのですが、
こうして一気におさらいしてみると、改めて本作が手間のかかるキットだった、というのが分かりますね…。
画像枚数も何だかんだで50枚以上(!)あるわけですし。

何事も挑戦だとはいえ、自分の力量とかモチベーションを考えて計画的に作業に望むべきだったよなと(反省。
自分の場合、やりたい事なんて大抵は思い付きが発端ですから…。

さて、この後は撮影編ですが、次も画像枚数多いですね…3種類あるわけですし。
(例によってやや重めです)