■第5回 YMS-16M 「ザメル」(B-CLUB/コトブキヤ原型)
室内編ラストは横長画像を2点。
まずは主砲発射状態の構図。
絵的なバランスがアレですが、
…まあしょうがないかなと。
なんだかこのコーナー、
「ティターンズの館」っぽいアイテムが続いてましたが、
5回目にして漸く、
ジオン系のMSがエントリーする事になりました…。
てなわけで、今回はOVA「ガンダム0083」
に登場する火力支援MS、
「ザメル」をご紹介します。
劇中では、オーストラリアの連邦軍基地に搬入された、
ガンダム2機の内の2号機をガトーが強奪するわけですが
その「ガンダム強奪作戦」の内、
基地に対する陽動を含めた戦闘がありまして、
直接戦闘をするドム(トローペン)の火力支援機、
という位置付けで作戦に参加していたようです。
で、ウラキ達基地所属部隊の追撃行動中、
ガトーの乗る2号機をかばう形で、
…あっさりとやられてしまいましたが。
見ていけば分かるかと思いますが、
このMS、中・長距離の戦闘目的の機動兵器なので、
下半身は射撃時の姿勢制御とか、
安定目的に付いている感じです。
腕に関しても、何のためについているのか、
…まったく想像がつきませんけれど。
(無いよりはマシ、という程度のものですね)
感覚的には自走砲台、ホバー戦車ですね。
主武装の680mm砲は、砲身の長さから言って、
射程数十キロを誇るでしょうから、
要塞攻略戦とか陣地戦には活躍したでしょうが。
WW2でのドイツ火砲を例にとると、
K5[E](通称レオポルド)が28cm、
カール級戦車が54cmと68cm(2種類)、
「ドーラ」が80cmですね。
通常、「臼砲」(カール級の68cm砲)というと、
低初速の二次曲線の弾道を描く
(斜め上に飛ばして、割と近い距離に着弾)
のです(小さいものでは迫撃砲)が、
こちらは長砲身を生かして、
低伸性と射程距離を延ばしたタイプですね。
…一応カノン砲に分類されるのではと。
余計なお世話ですが、こうしてみると、
ザクマシンガンの120mm、ってのが、
いかに破天荒な武装だというのが分かるかも。
(現用主力戦車(MBT)の主砲と同じサイズ)
恐らくですが、敵MSとかが近づいてきたら、
肩のミサイルポッドから弾幕張って、
サッサと逃げるべきMSなんですよね…。
ライフルとかサーベルの類が持てれば、
別かもしれませんが。
キット解説ですが、2002年ごろ、
B-CLUBからリリースされた1/144キットです。
(原型製作はコトブキヤ)
同社のアイテムって、フルアクションを謳っている割に、
ポリキャップの保持パーツが無かったりとか、
取説の指示通りに穴をあけて行くと、
接着時の軸打ちがしにくくなったりするので、
ダボ部分は切り落として、各自の使いなれた真鍮棒
(筆者は大抵1mm、重量のかかるところは2mm)
に差し替えた方が組みやすいと思います。
間違って?3mmの穴をあけてしまった場合には、
あきらめて3mmの真鍮棒を差すしかありませんが、
…切るの結構大変なので。
何年か前に再販された事も有りますので、
捜せば今でも入手自体は出来るかもしれません。
んで、塗装なんですが…
カーキ系の色をベースにして、エアブラシ塗装、
次いでダークイエロー、ライトカーキ、タン、デッキタン、
セールカラー、バフ…のドライブラシ…
…とまあ、思い出せただけでこれだけ有りますね…。
10色くらいは使った記憶が有ります。
何でこういう仕上がりになったのかというと、
1年戦争終結からガンダム強奪事件まで、
たっぷり3年経っているわけで…。
デラーズ陣営でも戦力となるMSの整備は
していたでしょうが、果たして、
塗装状態のメンテナンスにまで、
予算と手間を回せたかどうか、という事です。
ましてや砂漠に潜んでいたとなれば尚更です。
実際、DAK(ドイツアフリカ軍団)なんかの写真を見ると、
砂でこすれて塗装はヘロヘロだったりしますし。
おっと…画像説明忘れてました。
1枚目:アップ風味、
2枚目:全体像、
3枚目:側面(主砲展開状態)、
4枚目:主砲展開時の全体像っぽく、
5枚目:煽り風味に、
6枚目:上面の俯瞰とか。
…てな感じで。
何かいつも以上にコメントが長いですけれど。
んで、今更ですが08年4月の引越しに伴い、
撮影環境が改善されたので、一部画像を差し替えてます。
…ま、見て分るのでキャプションはそのままです(苦笑。
むぅ、分っちゃいたけれど、同じ室内撮影でも、カメラの質と光源のレベルが違うだけで、
ここまでの差が画像になるとわ…「写真で損してる」ってよく言われてますが当にそうだなと(滝汗。
さて、と…とりあえず室内編はここまでですが、
やはりオーストラリアの砂漠とかの雰囲気?に近づけるため、
次は外に出てみようと思いますが…どうなることやら。
正面のアップとか。
キャラ的に縦長で撮った方が、
イメージが掴みやすいかなと(滝汗。
足回りの画像を2点。
前回更新時からでも既に数年が経過している訳ですが、
…内部構造の一部で軸打ちが出来なかった所があり、
そういった部分は長年のアレコレでとれていたりして…。
右正面からの構図。
左右対称なデザインですので、
左側から撮った時とそんなに変わりませんね…。
更に右側面からの俯瞰。
…俯瞰から撮った方が情報的には掴みやすいかも。
背面。
先にもコメントした記憶があるのですが、
トラベルクランプは無可動にしてしまった為、
収納状態ですと後ろはこうなってしまうわけで。
左側面の俯瞰。
…差替えの意図としては「全体のイメージがつかめればいいか…」
という程度のものなので、
あんまり細かい部分の写真は撮っていなかったりして。
前半部では左側面だけだったので、
今度は右側面を出しておきます。
…や、これを入れると画像レイアウトを大幅に…(汗。
さて、ここからは新規画像が続きます。
本来なら全体像→側面・背面→上半身・下半身のアップ、
という形ですが、変に省略されていたので…(汗。
で、TOPの主砲収納状態から一変、
射撃状態でのアップ構図からスタートです。
…「人が見上げる」的な意味合いを持っているからか、
こういう構図は結構好きですね…。
後面とのスキマ周辺とか。
…多分、野外編の画像と対抗出来るか、
という感じで撮ったものっぽいですが、
…奥は全然見えませんね…。
何となく上半身。
…趣旨はちょっと不明ですが(汗。
後方から。
ブラストガード?風の板の角度が
ズレていますが…
気にしないで下さい(汗)。
間違い探し風味の画像を2点。
…ミサイルポッドの可動範囲を
見せたかっただけなのですが。
左半身と腕とか。
使用目的が明らかではありませんが、
ザクタンク辺りから
そのまま持ってきたのかもしれませんね。
一応補足しておきますが、
作業用アームとして使うのなら、
3号機のフォールディングアームと同じく、
体の外に向かって長く伸ばせないと、
用を成しませんので参考まで。
建設現場のクレーンとか見ていただければ、
アームの異様な長さに気付かれるかと。
それと同じ事なんですよね…。
あ~そうそう。
ついでに言っておけば、
このMS、しゃがむ事も出来ないから、
「地面から何かを拾う」事も出来ないんですよね…
…ホントに、何のためなのか…謎です。
後部、隙間から覗くメカ部分とか。
さり気なく?デコレートしてありますので、
キットそのままより密度感が有るかと。
(MaxFactoryのブラスパイプとか、
一杯使ってます)
上側に付いているのは、
ホバー用の燃料タンクみたいです。
あと、両足も含め、エアフィルターが
6基付いていますが、
これが1/144だという事を考えると…
物凄いでっかい物体なんですよね…
土管か、ドラム缶か…もしくはそれ以上の大きさ、
という事になるのですが。
飛行機に付いているもの
(DAK所属のメッサーシュミットBf109)でも、
大きさは精々ペットボトルサイズですから、
如何に巨大なエアフィルターではないかと。
トラベリングクランプとか。
(移動時に主砲を固定する器具)
遠隔操作で外せるとは思うのですが…
そういった系のディティールは入れて無かったり。
で、完成直後に可動部分が破損したので、
実際にはさんで主砲を固定する事は出来なかったり。
恐らく、現地で現物を見た場合でも、
ここがこうなっている事は、
見えなかったと思います。
そんな訳で、
色んな角度から、
ひっくり返してみたり。
何か怪しげな取っ手が付いてますが…
シャレです。<言い切った
開梱した折の画像とか。
先述のブラストガード板部分は、
接着していたものの、
こうして取れてしまっていたり。
(例の穴あけトラップによる
組み立てミスでもありますが)
でもって再接着の図。
後部のカバーと干渉するので、
完全に固まった状態で無いと、
ポロリと取れてしまいます…。
反対側の板も再度接着して、
腕を取り付けたところ。
まあ、自走砲の架台みたいなMSですから…
この手の兵器が有効であると判断されていたら、
生産の容易な短砲身型(ガンキャノンみたいなの)とか、
用途に応じて色んな派生型が…
出来たかもしれませんね。
YMS-16M/2、みたいな感じで。