東峰神社裁判（９）

'０３／１２／０５東峰神社裁判（所有権移転登記手続き等請求事件）
（進行協議）

関連資料紹介：Ｔ．Ｍ．.

　12月５日，産土神社（東峰神社）の境内地の所有権確認と伐採した神社林を原状に戻すこと等を主張して空港公団と争っている裁判の進行協議が，10月23日に続きおこなわれました。被告・空港公団が原告主張をすべて認めたため，部落側も和解に応じ，原告・東峰部落の全面勝利で決着しました。６月３０日の裁判で被告・公団は突如原告・東峰区住民に和解を申し入れ，７月末に和解案を提示してきました。その後，部落側はこれを拒否，公団側からの修正和解案（第２案）の提案，進行協議と続き，12月５日の進行協議で決着したのです。
　
　空港公団は，この日の進行協議で，神社敷地が1953年の神社創建時の時から東峰部落の総有財産であることを認め，神社林を伐採したことを「心から謝罪」しました。そして，公団は，「真正な登記名義の回復を原因とする所有権移転登記手続をする」（「公団が無償譲渡」するということではない）ことを受け入れ，公団名義に書き換えた登記簿を部落の人々の名義に改めることを承認したのです。

　すばらしい全面勝利が実現しました。
　この勝利は，三里塚反対同盟の軍事空港建設絶対反対の原則的な闘いと，東峰区住民の方々が一丸となった闘いによりもたらされたものだと思います。
　暫定滑走路が暫定のままで終わらざるをえない状況になってきました。
　東峰神社裁判に勝利した力で，暫定滑走路を閉鎖に追い込みましょう。

　パンフレット刊行委員会「東峰神社裁判　最終報告」（03.12.14付け）より

　東峰神社裁判の決着を伝える新聞記事（12／１付け，千葉日報，毎日新聞，東京新聞）