<資料>(第9回 8・15労働者市民のつどい 03.08.15) 「平和統一の意志誇示を」 民主労総・段炳浩委員長 反戦平和8・15統一大行進参加アピール | |
尊敬する組合員同志の皆さん、 うっとうしい梅雨と暑さの中で汗を流して働き、どんなにか大変でしょう。休暇はいかがでしたか。 組合員同志の皆さん、われわれが現場で汗水たらして働き、労働条件の悪化に対応し、生存権を守るために苦労している間にも、われわれ自身の意思とはまったく無関係に、われわれ労働者を含め民族全体の存亡のかかった核戦争勃発の脅威が時々刻々と高まっています。 そこでわれわれは、来たる2003年8月15日午後3時、ソウル市庁前で反戦平和と自主統一に向けた労働者大会を開き、続いて10万群集が結集する反戦平和大会とろうそく大行進を組織することを決めました。 韓半島情勢は今、これまでになく緊迫した状態に陥っています。米国ブッシュ政権の「悪の枢軸」発言などに見られるように、米国の対北敵対と封鎖、圧迫が一層強化されているのはもちろん、露骨な核先制攻撃の脅しと重油供給中断、小型核兵器開発とMD構築、駐韓米軍の戦力増強と再配置、迅速機動軍ストライカー部隊の南韓上陸と機動訓練など、かろうじて安全装置となっていた北‐米〔米朝〕ジュネーブ合意の躊躇なき破棄はもちろん、核先制攻撃戦争計画が実践段階に至っているからです。 また、わが民族を侵略した日本の軍国主義勢力も、米国ブッシュ政権を背景に有事法制制定など軍事大国化に拍車をかけてきています。 一方、米日帝国主義者らの露骨な戦争圧力に驚いた現政権は、民族の前に迫った今日の難関を、6・15共同宣言を土台とした南北の和解と共助で懸命に克服するために努力するどころか、われわれ労働者と農民が血と汗で築いた血税を使い果たし、同族を相手にする高価な米国製兵器の導入に汲々としています。 今や、6・15共同宣言を土台に和解と共生、平和と統一の道を歩んでいたわが民族全体の運命は、一寸先も予測できない切迫した状況の中に追い込まれたまま、戦争か平和か!自主か隷属かの岐路に立たされています。これを克服する唯一の道は、南北のすべての労働者民衆が団結し、平和を愛する国際民衆を糾合し、決死的に反戦平和の闘いを展開する道だけです。そうしなければ誰も平和と統一をもたらしてはくれないからです。すでにアフガニスタンとイラクで二度も侵略戦争の犯罪を犯したブッシュ政権が、自ら戦争の反人倫的かつ犯罪的な害悪性に気づき理性を回復する、ということを期待するのは実に無責任かつ愚かなことだということが明白に立証されたからです。 したがって、われわれ労働者と民衆は、声を合わせてではっきりと、かつ断固として闘う以外にありません。われわれ自身と子孫の生存権、いや、ひいては生命そのものを守るためです。 そこで、わが労働者民衆は、民衆連帯、統一連帯を通して次のように一致して決意しました。 米国は対北敵対政策と韓半島戦争策動を中断せよ! 北‐米不可侵条約を締結し、韓半島の恒久的平和体制を構築せよ! 韓半島での戦力増強と韓米日戦争協力を中断せよ! 世界平和を破壊する新自由主義世界化と「対テロ戦争」を中止せよ! 外勢との共助を破棄し、民族共助で6・15共同宣言を確固として貫徹しよう! 組合員同志の皆さん、いろいろと困難で大変なことも多いでしょうが、今日の戦争策動と緊張激化の状況は、民族の生命が根本的に脅かされる事態であり、それ自体としても一日も早く克服されなければならない課題であるのみならず、その本質が、果てしなき欲望に目が眩んだ帝国主義者らの軍事覇権主義的抑圧と新自由主義的収奪の本性から来ているものであることから、われわれ労働者の労働条件と生活上の困難をはるかに加重させることになるのは必然的です。また、当面する勤労基準法改悪反対闘争など、われわれの、生存権を守る日常的な各種の闘いにおいてもはるかに険しい過程を強要することになります。 したがって、われわれは、来たる8月15日に開かれるソウル市庁前の「反戦平和8・15統一大行進」集会と署名運動に、積極的な当事者意識をもって、周辺の同志だけでなく、家族も手に手をとって心を一つにして参加しましょう。 そして、戦争に反対する全世界のすべての人々と、平和と統一を熱望してきたこの地のすべての民衆に、わが民主労総労働者の賢明かつ責任感ある平和と統一への意志を余すところなく誇示しましょう。 ありがとうございました。いつも健康で。 2003年8月7日 全国民主労働組合総連盟委員長 段炳浩 全国民主労働組合総連盟機関紙「労働と世界」253号掲載
民主労総の歴史 石原慎太郎東京都知事に対する抗議声明 イラク特措法は成立してない 自衛隊のイラク派兵は法的根拠がない(西川重則) |