5月3〜4日 | 広島県 福山市 | 晴れ後曇り | 中潮 | 釣果:キス:41匹、アナゴ:5匹、ガシラ:1匹 |
バコバコキス天国!
「赤穂でもキスが上がりだしたで!3人がかりでやっとこ2ケタやケド・・・。」
そんなメールを出張先のホテルで読んだのが先週の日曜日。やっとこ赤穂にも・・・と思えども、3人で2ケタって・・・ねぇ。
んじゃ一足先に爆釣させてもらいます!とばかりに、またも福山に行って参りました。
5月3日
GW後半初日、相当の人出を予想してGENさんにメール。
「イモの子を洗うかのような状況でしょう。」
「そやろね・・・。」
いつものミーティングから、ただでさえ狭いネコの額サーフで押し合いへし合いしているチョイ投げ集団が脳裏に浮かびます。
福山に通うようになって、好ポイントの多さに比例する釣り師の多さは知ってるものの、GW真っ只中ともあって作戦会議は難航を極めました。
最悪島に渡るとの事で方針も決まり、いざキス天国へ出発です。
予想に反してスイスイ走れる下道、思ってたより早く夜の部の舞台であるアナゴ桟橋に到着です。
GENさんに安着の連絡を入れ、だぁ〜れもいない桟橋に嬉々として”スペシャルロッド”(笑)を並べます。
”アナゴスペシャル” 略して
”アナスペ” (命名釣具屋店員K君) |
リールやスイベル、ハリ、イワシの切り身(メイドバイ嫁さん)に至るまで準備は万端だったんで、4本のアナスペ(もうエエって?)を並べ終わるまで
いくらもかかりません。
「日が高いうちはキスでもやったら?」
そんなGENさんの助言に耳も貸さず(笑)、鳴りもしない鈴をひたすら見つめながら
「(お日サンに)縄付けて沈めたろか!」
と夜が来るのをひたすら待ちます。
真昼間から見るからにアナゴ狙いのオイラがさも珍しいのか、次々とオジサマ連中が寄って来ては声を掛けていきます。
「まぁ日が暮れんと釣れんわなぁ。」 ← 異口同音のオジサマ達
「はぁ・・・。」
しばし時は過ぎ・・・
「兄ぃさん、この辺では何が釣れるんねぇ?」
ニヤニヤ笑いのGENさん到着です。
「いやぁ〜、アナゴがぎょぉさん釣れるって聞いたんすがねぇ〜。」
ここでの釣り方を知り尽くしてるGENさん、暗くなるまでブラブラ散歩しながらひやかしてくれます。
さらに時は過ぎて・・・
「嫁さんがアナゴ持って帰れって言うとる!」
ようやく暗くなって来た頃、お持ち帰り指令のヨメールにやっとこ戦闘態勢、見事な切り身になってるイワシを見て
「よぅこんな小さいの捌きましたねぇ〜!今日のMVPはいがりさんの奥さんじゃ!」
暗くなってもナカナカ鈴は鳴りません。どうやら潮の具合らしいんですが、家でヨダレを垂らして待ってる(?)家族を思うと手ぶらでは帰れません。
ようやくお待ちかねのフェリーが接岸。桟橋いっぱいに竿を並べて
「こんだけブラ下がってりゃ(アナゴも)素通りできんやろぉ!」
「スレでも掛かりそうや!」
など、ヤイヤイ言いながら時は過ぎ・・・・
”チリリン” ← 音小さいんです。
「鳴ったど!!」
脱兎のごとく走り寄り(笑)、ソロリと握って聞きを入れると更に”チリリン!”
「ぅおっしゃぁ〜!!」
これが合図のごとく隣のロッドも”チリリンリン!”
ハイテンションなオイラ、連チャンとまではいきませんがポツリポツリと数を伸ばしていきます。
更に、お腹パンパンのガシラ君もヒットして
「あるイミ、こっちも本命かも!」
明るいうちからやってたのはコイツが目当て。
もうホクホクです(●^o^●) |
一方、イマヒトツ調子が出ないGENさん。鳴らない鈴にガマンも限界とばかりに、メバロッドを取り出してキャストを始めます。
と、
「いります?」
なんと、イカではないっすくわ!! |
「(例によって)食えるモンは全部いる!(オイオイ)」
オイラも真似してチビエギなんぞをキャストしてみますが所詮は素人、久々のイカゲットとはなりませんでした。
一方アナゴはというと、忘れた頃にアタリがある程度でイマヒトツ。10時過ぎまで粘ったものの、あの”べぇすけ君”はやって来ませんでした。
GENさんと別れて寝床探し。翌朝の海岸にしようかと思ったんですが、駐車場では夜遅くまでヤイヤイやってる若い衆がいると思われ断念。
幸い空いてた前回の穴倉(?)に車を突っ込み焼酎タイム、チクシさんの声を聞きながら眠りに落ちたのでした。
5月4日
4:30にアラームが鳴ります。
朝モヤの中、車から這い出てまずは一服。缶コーヒーを飲みながら”ボヘェ〜”とした頭で早起きの釣り師達の車を見送ります。
出撃前にタックルチェック。氷をキスクーラーに移し変えたり、石ゴカイをエサ箱に移し変えたりしていると頭もスッキリして来ます。
車を出してすぐ、背後に”ピタッ!”と張り付く軽4車。パッシングなんぞをくらってしまって道を譲ります。
片側崖の狭い道をアクセル全開ですっ飛んで行く軽4。事故るなよぉ〜と、ノンビリ通いなれた海岸へ到着です。
駐車場に車を入れると、先ほどの車からエギンガーが2名。なかばダッシュでテトラ波止に向かって行きます。
くわえタバコでまずは偵察。何気に浜を見下ろすとこんなヤツラが!
なんと、ジェット集団がキャンプしてました。 |
「コイツラが走りだすまでやなぁ・・・。」
タックルを再チェックして浜に降ります。干潮の海面には砂止めの海草が顔を出していました。
”長竿不要!”と本日デビューのスピンジョイ(なんとピンク!)で第一投。海草帯の向こうへキャストすると早くもアタリが!
「おるおる!」
ほくそ笑んで回収にかかるも、海面に浮かび上がる海草に食われて回収ならず。
続けて2投目にかかろうとすると、2艘の漁船が寄って来ます。更に、海岸線と平行に海草帯ギリギリに網を張って行くではありませんくわ!!
「なんちゅうことさらすんじゃぁ〜!!」
叫んでみてもやめてくれるハズもなく、あわれ沖のポイントは全滅させられてしまいました。
仕方が無いので2色にも満たない海草帯の手前にキャスト。すると、アタリが連発するではありませんくわ!
回収すると中型ながらマギレモナいキスちゃん!こりゃ完全に接岸しとるわぁと嬉々としてショートロッドを振り回します。
そんな頃GENさん到着。先ほどの漁船の悪行(失礼)を説明すると、手に持った長竿を見つめガックリと肩を落とします。
「いっぺんでヤル気ないなったなぁ・・・。」
「でも手前にはおるで。」
ショートロッドで楽しそうにやってるオイラにガマンも限界とばかり
「短いの取って来ます!」
さぁ、それから始まるオッサン二人の歓喜の美声(笑)
なんせアタルのが2色以内の超接近戦!しかもGENさんのがバスロッド(!)ときた日にゃぁビンビンどころの騒ぎではありません。
アタリがある度に
「ぬおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
「ぅお!ぅお!ぅおおお!!!」
「きょほほほほほほ!!!!!」
「○∫△※£☆♂∞§Ψ!!!!!!」
・・・さぞかし周りのご家族連れにはイイ迷惑だったことでしょう (;^_^A
アタリがまばらな時には投げ練です。
初めてフォームを撮ってもらったんですが、アタマん中のイメージと体はバラバラ。我流フォームが染み付いちゃってて体重移動が出来てないわ
右の押しは甘いわで飛ばないハズです。やっぱ人にチェックしてもらわないとダメですね・・・。
全然曲がってないなぁ・・・ (;^_^A |
しばし続いた狂宴でしたが、さすがに接近戦で叩きまくったせいかアタリもまばらに。
小移動しながら拾っていきますが、最初の勢いはどこへやら・・・。
んで、
「ランガンしましょう!!」
と良さげな浜を見つけては投げてみる作戦に変更となりました。
とはいってもGW真っ只中のこと、どこもかしこも人だらけで入れる場所なんかありゃしない。
やっとこ見つけた小さな浜に人気無し。いるのは網の手入れをしている漁師のオジサマと孫連れのおじいちゃんのみ。
”釣り人のいない所にサナカはおらず”
そんな言葉も浮かんできますが、とりあえずやってみることに。海面を見ると、こちらも海草帯がショートロッドで遊べる距離に伸びています。
しかも、1投目はフグ攻撃、2投目も同じで盛り下がってしまいます。
「こうなりゃ長竿じゃ!」
”ビャッ!”
と遠投してみても遠浅の海からは反応なし。
「あきませんねぇ〜。」
背中からマッタリモードに突入してしまったGENさんの声が。
と!イキナリ竿先をひったくる強烈なアタリぐわ!!
「なんじゃぁ〜?!」
今日イチの強烈なアタリ!海草に食われないかとヒヤヒヤしながらお姿拝見。
上がって来たのは22cmのブッチョイのんでしたぁ〜 (^_^)v
「このタイミングでそれかぁ〜。」
小躍りしてるオイラを見て、アキラメモードだったGENさんも長竿を継ぎます。
お互いしばし探ってみますが、ここでは2匹、GENさんがチャリコを1匹という結果に終りました。
次に向かったのは前回フグの猛攻をくらった浜。今朝の浜では接岸してたので、こちらも期待大です。
そう信じた1投目。2色で小気味良くアタるではありませんくわ!
「おるおる!!」
「ウッソ〜。フグでしょぉ?人生そんなに甘くありやせんぜ?」
すっかりクサリ気味のGENさんは未だタックルセット中。
「前ムキに考えなきゃアキマへんでぇ。」
あせってたのか、いいアタリのわりに乗せられません。
「ハリじゃ!ハリが悪いんじゃ!!」
「ぉお?ハリのせいにしよるぅ。」
前の浜から付けっぱなしだったハリを交換してキャスト再開。するとやっぱしキスちゃんではありませんくわ!!
「やっぱしおったぁ!」
再び始まった大狂宴!投げても投げても釣れて来るキスちゃんに忙しいのなんの!まるでサビキでもやってるようなベース(オーバー?)でカウンターの
数もどんどん上がります。
またもや浜じゅうに聞こえそうな”奇声”(笑)を発する二人に「何事か?」とみな振り向いたことでしょう (^▽^;)
”白竿” で バコバコ いわしてるGENさんです。 |
時刻が12:00を過ぎる頃、天気予報どおり雲行きが怪しくなってきました。真正面から吹いて来る風が冷たくて、思わずカッパなんぞを着込みます。
波も出て来て、澄んでいた波打ち際も茶色く濁ってきました。
その影響か、あんだけ続いたキスのアタリもパッタリ止まり、かなりジックリさびかないとアタラなくなってきます。
イライラが溜まってさびくスピードも上がる一方。当然食ってくれるハズもなく、頭を冷やそうとGENさんの隣へ移動。
「アタラなくなって来たねぇ。」
「エサ新しいのに換えたら正直に食うよ!」
教えに従いカジラれた跡はなくてもブヨブヨになってるゴカイを交換。
するとホンマに食ってくるし・・・。やっぱ手抜きはイカンね (;^_^A
「濁ってきたんで沖へ出たんすかね。」
「長竿出そか!」
「まだやるんかい・・・。」
「んなワケないやん・・・。」
吹き付ける風に首をすくめながら時は過ぎ・・・
「もうじきエサ切れですわぁ。」
「ほんじゃ時間も時間なんで・・・。」
実は結構カラダに来てたオイラ、GENさんが撤収準備を始めたのに合わせて竿を置いたのでした。
今回の釣果です。
キスはピン〜中型ばかりですが、アナゴにガシラおまけにイカと 美味しいヤツラばかりでっす(●^o^●) |
福山に通いだして、改めてキスの濃さを実感させられましたが、同時に数釣りの難しさも痛感させられました。
普段の赤穂での釣りといえば、”1匹必釣!”みたいなスタイル。3連なんかでた日にゃぁ大騒ぎです。
そんな釣りがカラダに染み付いてる(?)オイラはなかなか連掛けが出来ず、1〜2匹付いたら即回収みたいな釣り。
それに引き換えキッチリ数を乗せて来るGENさん、終ってみれば圧倒的優位を保ってたと思ってたのに変わらない匹数となりました。
「次やる時は100匹釣ってやる!」
「キミなら出来る!」
・・・次の日も地元の釣友に誘われて浜に立ってたそうです。(^▽^;)